アバウトなつぶやき

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モチモチの木

2006年10月15日 | よみもの
 モチモチの木の話、アナタは小学校の時に習いましたか?
 うちの長男が今、国語の授業で「モチモチの木」を習っています。この辺りで使っている教科書は昔から指定業者が変わっていないのでしょうか。ワタクシの子供の頃にもこのお話を習った覚えがあります。
 挿絵も昔ながらの切り絵、滝平二郎氏のあの絵で、今も教科書に掲載されています。
 この話ではモチモチの木の実をもち米と一緒について食べると「ほっぺたが落っこちそうなくらいうまい」と書いてあるくだりがあります。
 これを読んでいったいどんな食べものかと想像を膨らませる長男。「ここを読むと、よだれが出る」んだそうです。

 このモチモチの木、実はトチノキのことだと聞いた事があります。
 作者が公言しているわけでは無いでしょうがまことしやかに言われているようで、なるほど、確かにトチノキなら条件に当てはまります。

 トチノキはトチノキ科の落葉高木で山地に生え春に白い花を咲かせます。この木の西洋版がパリで有名な「マロニエ」で、こちらのほうが有名かもしれません。
 栗に似たころんとした実はアクが強く、食べるまではひと苦労だそうですが、山深い地域では「トチ餅」として名産品にしているところが多くあります。
 トチノキは餅と一緒について食べる実が生る事、高木になる事、登場人物の住まいが山である事、霜月には葉が落ちている事などお話との共通点が多く、モチモチの木=トチノキであることはおそらく間違いがないでしょう。

 長男に「モチモチの木はトチノキって言う本当にある木がモデルのはずだよ」と言ったら「じゃ、かーちゃんいっぺん作ってよ!」と言われました。
 え?トチ餅をですか?
 いろいろ作ってみようとは思う方だけど、さすがにトチ餅までは…。まず実を拾ってくるところからが大変じゃん。
 岐阜の方に行く機会があったら買ってあげるから、それで我慢して下さい^^;