青いソフトに降る雪は
過ぎしその手か囁(ささや)きか 白秋
ホテルの屋根に降る雪は
過ぎしその手か、囁きか
ふかふか煙突煙(けむ)吐いて、
赤い火の粉も刎(は)ね上る。
今夜み空はまつ暗で、
暗い空から降る雪は・・・・
ほんに別れたあのをんな、
いまごろどうしてゐるのやら。
ほんにわかれたあのをんな、
いまに帰つてくるのやら
徐(しづ)かに私は酒のんで
悔と悔とに身もそぞろ。
しづかにしづかに酒のんで
いとしおもひにそそらるる・・・・
ホテルの屋根に降る雪は
過ぎしその手か、囁きか
ふかふか煙突煙吐いて
赤い火の粉も刎ね上る。
□中原中也「雪の宵」(『山羊の歌』(文圃堂、1934)所収)
↓クリック、プリーズ。↓
【参考】
「【詩歌】中原中也「言葉なき歌」」
「【詩歌】中原中也「北の海」」
「【詩歌】中原中也「春日狂想」」
「【詩歌】中原中也「幸福」」
「【詩歌】中原中也「朝鮮女」」
「【詩歌】中原中也「朝の歌」」
「【詩歌】中原中也「曇天」」
「【詩歌】中原中也「つみびとの歌 ~阿部六郎に~」」
「【詩歌】中原中也「夕照」」
「【詩歌】中原中也「骨」」
「【詩歌】中原中也「月夜の浜辺」」
「【詩歌】中原中也「一つのメルヘン」」
「【詩歌】中原中也「湖上」」
「【詩歌】中原中也「汚れつちまつた悲しみに・・・・」
「【詩歌】中原中也「サーカス」」
「【詩歌】丸ビル風景 ~正午~」
過ぎしその手か囁(ささや)きか 白秋
ホテルの屋根に降る雪は
過ぎしその手か、囁きか
ふかふか煙突煙(けむ)吐いて、
赤い火の粉も刎(は)ね上る。
今夜み空はまつ暗で、
暗い空から降る雪は・・・・
ほんに別れたあのをんな、
いまごろどうしてゐるのやら。
ほんにわかれたあのをんな、
いまに帰つてくるのやら
徐(しづ)かに私は酒のんで
悔と悔とに身もそぞろ。
しづかにしづかに酒のんで
いとしおもひにそそらるる・・・・
ホテルの屋根に降る雪は
過ぎしその手か、囁きか
ふかふか煙突煙吐いて
赤い火の粉も刎ね上る。
□中原中也「雪の宵」(『山羊の歌』(文圃堂、1934)所収)
↓クリック、プリーズ。↓
【参考】
「【詩歌】中原中也「言葉なき歌」」
「【詩歌】中原中也「北の海」」
「【詩歌】中原中也「春日狂想」」
「【詩歌】中原中也「幸福」」
「【詩歌】中原中也「朝鮮女」」
「【詩歌】中原中也「朝の歌」」
「【詩歌】中原中也「曇天」」
「【詩歌】中原中也「つみびとの歌 ~阿部六郎に~」」
「【詩歌】中原中也「夕照」」
「【詩歌】中原中也「骨」」
「【詩歌】中原中也「月夜の浜辺」」
「【詩歌】中原中也「一つのメルヘン」」
「【詩歌】中原中也「湖上」」
「【詩歌】中原中也「汚れつちまつた悲しみに・・・・」
「【詩歌】中原中也「サーカス」」
「【詩歌】丸ビル風景 ~正午~」