事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「20世紀少年 -第2章- 最後の希望」(2008 日テレ=東宝)

2009-02-13 | 邦画

20th03 原作:浦沢直樹 監督:堤幸彦 脚本:長崎尚志
出演:平愛梨 豊川悦司 常盤貴子 香川照之 宇梶剛士
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 いま思えば、第1章はあの長大な原作をどう映画化するか、作り手の方も不安だったのだろう。きっちりしたドラマの構築で有名な福田靖に脚本をリライトさせ(逆に原作者の長崎尚志がリライトしたのかな)、不安を押し隠すように豪華キャストを用意してみせていた。結果的に大ヒットしたことで第2章はどう変化したかというと……もっと不安だったのだろう、あきれるほどのキャストを今回も用意している。ギャラだけで大作が2、3本つくれそうだ。

 それが成功しているかはまた微妙なところ。端役にいたるまで有名俳優を用意したことで、ドラマを素直に味わえなくなってしまった。まるで“全員が特別出演”なのだ。

仕方のないことなのはわかる。“ともだち”とは一体誰なのか、という謎でひっぱるために、どの役にもその可能性を残さなければならないのだから。キャスト一覧をながめただけで犯人が丸わかり(金田一耕助シリーズとか)では、「20世紀少年」を映画化する意味がないもんね。

でも、第3章で大活躍することになる役柄が古田新太や小池栄子なのはわかるにしろ、ストーリーにほとんど影響のないラーメン屋の親父が西村雅彦や小松政夫なのは、観客にとっても彼らにとっても不幸なことではないか。

そうは言っても、三部作のなかではもっとも不利な第2章(キャラクターは既にできあがっている+事件の解決を描くことができない)にしては健闘したのではないだろうか。

主役のケンヂ(唐沢寿明)の不在と、しどころのなかったユキジ(常磐貴子)の不調をオッチョ(豊川悦司)はうまくカバーしたし、サダキヨ役をユースケ・サンタマリアがまさかの好演。豪華キャストの中心に、ど新人の平愛梨をすえたギャンブルも成功だったと思う。女子高生役はちょっときつかったかもしれないけど(笑)。

20th04 しかし今回いちばん笑ったのは小泉響子役の木南晴夏だ。まるで浦沢直樹の画が動き出したかと思うほどそのまんま。いやー笑った。笑った笑った。

さて、第3章は8月公開。原作のラストをひねらずに映画化したら暴動が起きかねない(^o^)ので、はたしてどう工夫するものだか。イベントとしての「20世紀少年」が後年どう語られるかは、すべてその一点にかかっている。

最終章特集はこちら

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検索ちゃん PART2

2009-02-13 | デジタル・インターネット

Kennsakuchan2 PART1はこちら

2月13日(金)24時45分~25時15分O.A.「ツッパリスペシャル
サンドウィッチマンが検索ちゃんに初登場!!
検索ワードは「不良マンガ」、「若気のいたり」、「ドロップ」などなど。
映画化もされた名作不良マンガに元ツッパリたちが大興奮!
サンド伊達の若かりし日の屈辱の体験とは!?
太田、田中が過去の武勇伝を告白!田中の口から驚きの一言が飛び出る!?
芸人たちの恥ずかし~~い写真も登場する次回の放送をお楽しみに!
<<ゲスト>>土田晃之、次長課長、品川庄司、サンドウィッチマン

……番組サイトより。

この番組は「検索ちゃん」を名乗ってはいるものの、メインはひな壇芸人たちのトークなのはご存じのとおり。わたしのサイトにしたってわずか5秒間(笑)の登場なんだし、画像が撮れればよかったのだろう。30分番組なのに収録はめちゃめちゃ長いそうだから(太田の暴走による)、わたしのブログだってはたして本当に使用されるものだか。

要するにネタの提供をブログに設定してあるのがこの番組の新味。にしても、前号のメールが来たのは2月6日。一週間後にはオンエアなのだからこの業界がいかにギリギリの状態なのかがわかる。

放送日の期日がせまっておりますので、ご返信頂けない場合は使用させて頂きたく存じます。

なるほど、なるほど。

 でもこんなメールが来るのはまだいい方なのだそうだ。先日、同じテレビ朝日の「ウソバスター!」が、わざわざブログをでっちあげて問題になった例もある(「発掘!あるある大事典」の制作会社もからんでいたことで炎上)。

まあ、こっちも番組サイトから勝手に画像をいただいてるんだからえらいことは言えないんですけどね(^o^)。

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