2017年版「手取りの男・手取りの女」はこちら。
わたしたちが「ザイケイ」とよぶこの制度は、正式には「山形県教職員財産形成貯蓄」といいます。毎年、この時期に募集が行われますが、いったいなぜ貯金をするのに事務職員がからむのでしょう。
実は、この制度は雇用主と国が協力して勤労者に文字どおり「財産」を「形成」させようという福利厚生の一環だからです。労働者の権利と言ってもいい。
雇用主は給与天引きという手間をかけ、国は非課税という枠をもうけ、労働者の生活の安定をめざしているのです(背景には昭和46年に制定された勤労者財産形成促進法があります)。
ま、こむずかしい理屈はともかくとして、きちんとした生活設計をもとに毎月積立貯蓄ができる人以外には、確かにありがたい制度です。
たとえば自家用車の購入を考えてみるとわかりやすい。収入は毎年ほぼ一定ですが、クルマを買う年には一気に支出が大きくなる。それを考えればある程度の貯蓄は必要かと。大きなお世話ですが。
まあ、申し込むときだけでなく、払い戻しのときも事務職員が関与するのでそれくらいは言わせてください。金融機関の募集は今月24日(木)まで。翌日の25日までには事務室に提出してください。各種用紙は常備しています。
画像は「アフタースクール」監督:内田けんじ
今回はちょっと古い映画を紹介します。十年前の作品とはいえ、大泉洋(中学教師)と堺雅人(会社員)と佐々木蔵之介(探偵)が主演という豪華さ。女優陣も常盤貴子と田畑智子をそろえました。
で、なぜこの映画をおすすめするかというと、「カメラを止めるな!」とまったく同じ構造を持っているからです。オープニングの中学校のシーンだけで、どれだけのひっかけが用意されていることか。「公務員なめるなよ!」というセリフに注意。