事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「清須会議」 三谷幸喜著 幻冬舎

2013-05-27 | 本と雑誌

Kiyosukaigiimg01 本能寺の変ののち、織田信長の後継者を決めるとされた清須会議が舞台。日本史に暗いものだからそんなことがあったことも知りませんでした。

当時の力関係からいえば、信長の二男(わりに優秀)をかついだ柴田勝家に権力が禅譲されるのが自然な流れ。しかし毛利との講和をまとめあげ、明智を討った秀吉が油断ならない動きを見せていた……

キーマンとなった丹羽長秀が、なぜ盟友である勝家から秀吉にのりかえたかが見所読み所。

モノローグ形式で語られるので(このやり方なら脚本家の腕が無理なく活きる)、たいへんだったろうけれども説得力がある。まあ、「新選組!」で、ナレーションなしってルールを自らに課した三谷幸喜のことだから、ト書きなしは軽いもんか。まさかね。

心に邪悪なものがある秀吉に対抗するために、お市の方が使った方法が、まあ古い手ではあるけれども実際にこんな話だったのかもと思わされる。

さあ三谷みずから映画化するとなるとキャスティングに注目。大河ドラマオタクである三谷幸喜はどんな手でくるか……

でええ勝家に役所広司、秀吉に大泉洋ですか。お市の方が愛人顔鈴木京香で寧は中谷美紀。織田信長が篠井英介で森蘭丸が染谷将太。明智光秀が浅野和之で前田利家が浅野忠信!おまけに「ステキな金縛り」の更科六兵衛そのまんまで西田敏行。注目は有能な行政官である堀秀政を演じる松山ケンイチでしょうか。にしてもなんて豪華なキャストなんだっ。

清須会議 清須会議
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2012-06-27
コメント
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