事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

八重の桜~第十九話「慶喜の誤算」

2013-05-12 | テレビ番組

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YouTube: Leave my girl alone 「ボクの女に手を出すな 」 - Trailer

第十八話「尚之助との旅」はこちら

前回の視聴率は15.7%。トップテン復帰。めずらしく的中。悲劇に向かって上昇基調だろうか。

ついに大政奉還。しかしこのドラマでは、倒幕の勢いを“いなす”手段として有効ではあったけれど、西郷や大久保、そして岩倉具視にとっては痛くもかゆくもないイベントだったという描かれ方。向こうが大政奉還ならこっちは王政復古だぜ、四文字熟語には四文字熟語と。

260年つづいた徳川の世を、永劫につづくものだと多くの人は考えていたに違いない。わずか70年弱の戦後体制を、わたしたちが盤石のものだと考えているのに似て。

しかしその体制を、徳川慶喜は英明だからこそひっくり返した。はたして暗愚な、あるいは幼少な将軍の治世下だったらどうだったろう。慶喜の英明さは、日本の辺境に位置した藩の青年たちによって木っ端微塵にされる。まあ、慶喜は時間稼ぎをすればいいと思っていたわけだけど。

しかしねえ、肝心要の朝議に欠席するという手法はやはり小者の発想ではないだろうか。その後の西郷、大久保、板垣退助の最後を思えば、覚悟のレベルが違ったか、あるいはそれが体制内改革派というものの限界だったか。

会議の行く末を、なんとかくいとどめようとする山内容堂と松平春嶽。

「あ、また『カーネーション』の人が出たわ」

妻はさっそく指摘。田中隆三が今回の山内容堂役。鯨海酔候って感じじゃない。龍馬伝のときの近藤正臣にはさすがに及ばない。まあ、今回もあんなコンプレックス芝居をされたらかなわないか。

そういえば松平春嶽は夏八木勲だった。彼のイメージは結局のところ角川映画が形成したのだと思う。“いい脇役”だった彼を主役級に引き上げたのはまちがいなく角川春樹だった。どんな経緯があったかはわからないけれど、しかし彼の格は確実に上がったし、以降もそのグレードは維持された。小泉今日子が主演した「ボクの女に手を出すな」の刑事役はよかったなあ。

「だ、だれだお前」

「泥棒だよ馬鹿野郎」

DVDになってるのかな。

今回はそう視聴率があがるわけじゃないと思う。終わってから「イッテQ!」をのぞいたら、森三中の大島がジェットコースターに乗っていて、人類じゃない感じ(笑)を爆発させていたのでだいぶ食われただろう。14%台か。

第二十話「開戦!鳥羽伏見」につづく

コメント (9)
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