事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

ボイスレコーダー。

2013-05-09 | 受験・学校

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YouTube: スピッツ / ロビンソン

東京・調布市の公立小学校で、2年生の担任だった50代の女性教諭が、複数の児童に「人としてレベルが低い」「勉強ができない人は字を書くのも下手だ」などと暴言を吐いていたことがわかりました。その肉声を入手しました。

「あーあ、おバカたちだな、バカたちだよねー。だからバカ?何やってるの?ボケてるの?」

幼い児童に向けられた女性教師の暴言。私たちは教室内で繰り返された女性教師の暴言を録音した音声データを入手しました。

「ダメな人生、いいかげんやめようと思いません?なんて人としてのレベルが低い子どもたちだろうと思う。うそつき、まったく本当にビックリだよ。1日何回うそつけば、気が済むんだ」

暴言を繰り返していたのは、東京・調布市の市立小学校の2年生の担任だった東大出身の50代の女性教師。音声は、子どもが学校に行きたがらないのを不審に思った保護者が、子どもにボイスレコーダーを持たせて録音したものです。

「『まさか教員がここまで』っていうのがあって、想像できないくらいのものが入っていた。実際、テープを聞いた保護者は『ここに自分たちの子がいたなんて』と泣いていた」(担任の暴言があったクラスの保護者)

「お勉強ができない人は、字を書くのも下手。おまけに遅いくせに下手だわ。どいて、早く拭けよ。早く拭け、拭いてすぐ」

女性教師は、複数の児童に対し、暴言を繰り返していたということで音声データの中には、女性教師がほかの児童に対し、いじめを助長するような発言もありました。

「髪の毛触らないでくれる?気持ち悪いから。禁止しますって言ったでしょ。早く答えてくれないと、勉強始まらないって言っていいよ」

音声データが保護者から教育委員会に届けられ、問題が発覚したのは去年11月。 それまで子どもの異変に気がついた保護者が問い詰めても女性教師は暴言を否定していたといいます。
「『言っていません。子どもが勘違いしているんじゃないですか』みたいに、結構強い口調で反論していました。半ば逆切れみたいな感じ」(担任の暴言があったクラスの保護者)

女性教師はその後、すぐに担任を外され、今年1月から研修へ。 調布市の教育委員会は、東京都の教育委員会に経緯を報告し、処分を求めていましたが、都側は今年3月、懲戒処分に当たらないと判断。

女性教師は、今月から学校に復帰することになっていましたが、保護者の反対で復帰はなくなったということです。
「教員としてという以前に、人間として許されない。あってはならない言動であると、強い憤りを感じました」(調布市教育委員会の担当者)
教育委員会は今後、この女性教師について研修などを通じて継続的に指導していきたいとしています。(19日17:36 TBSニュース)

……ワイドショーやネットで大騒ぎである。その肉声が公開されたことと、東大卒のブランドが炎上を加速させている。学校職員のひとりとして驚いたのは、レコーダーを子どもに持たせる保護者がいることへの言及がほとんどないことの方だったが。

もちろん違和感をもつ読者もいるだろう。いたいけな子どもに盗聴という劇薬的方法をとらせて、これからいったいどうするつもり?という意見は当然出てくる。けれど、小学二年生という“論理で告発する”ことができない原告を代行するために、もっとも効果的だったことは疑いなく、この場合は保護者グッジョブだろう。

特に小学校の場合、ひとりの教師と一日中対峙しているわけで、その担任がかくのごとく悪夢のような存在だったときの不幸ははかりしれない。だから自衛手段としての盗聴は、これからどんどん増えるのかもしれない。

正直にいえば、理屈はわかるけれども、ちょっと気持ち悪くもある。ただし、警察の取り調べの可視化が必然であるように、語ることばがすべて記録されるのだという覚悟は教師の側にも必要だとわたしは思う。あ、いまおれは地雷踏んだ。

にしても、皮肉を言わせてもらえれば、これだけのことをやっても懲戒対象ではなく、式典で君が代を歌わない程度で減給までくらわせる東京という土地柄は、マジで不思議よねえ。

本日の一曲は、久しぶりに聴いて本当にすばらしいと思った「ロビンソン」スピッツ。エバーグリーン。草野のカタカナの使い方って、ちょっとすごい。

コメント (4)
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