事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「腕貫探偵 市民サーヴィス課出張所事件簿」 西澤保彦著 実業之日本社

2011-06-03 | ミステリ

Udenukiimg01


腕貫探偵 (ジョイ・ノベルス)
価格:¥ 860(税込)
発売日:2007-12-14
およそありえない犯行動機に怒ってはいけない。西澤保彦の本領は、そんなことより、何はともあれ不可能犯罪を成立させることだから。

死体消失といった大ネタから、なぜその人物はハヤシライスを食べなかったかといった小ネタまで、苦笑まじりに読み通せます。

それに、登場人物がやけにリアルなところもあって(みんな珍名なのはかんべんしてほしいけど)父親の扶養手当の確認作業のために在学証明書を事務室に取りに行く学生、なんて設定は笑わせてくれます。いつも学校事務職員が職員にやらせていることだしね。

名探偵役である腕貫探偵の無機質ぶりもいい。お役所仕事で事件を解決してしまうあたり、公務員なめんじゃねーぞって感じ(笑)

でも、あの腕にするやつ、腕貫(うでぬき)が正式名称だったのか。わたし、ずっと腕差しって呼んでました。

次作に続く!

コメント
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