事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「寄席放浪記」 色川武大著 河出文庫

2009-03-11 | 芸能ネタ

51jeliybbl 芸人を評価する上で、色川武大はまちがいなく見巧者。それが、変な権威主義をふりかざすのではなく、子どものころに学校からはじき出され、寄席しか“行くところがなかった”ことに始まるあたりがいい。そのために芸人への同志愛みたいなものすら感じられる。

芸人の名前をノートに徹底的に書きこむなど、要するに色川はオタクの走りでもあったわけだ。浅草の生き証人である鈴木桂介、淀橋太郎との鼎談はかなり読ませる。

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