監督:ピート・トラヴィス 出演:デニス・クエイド フォレスト・ウィッテカー シガニー・ウィーバー ウィリアム・ハート
タイトルは「有利な視点」ぐらいの意味。アメリカ大統領暗殺事件の現場に居あわせたシークレット・サービス、TVクルー、ビデオカメラ(もちろんSONY製)を持った旅行者、テロリストなど、それぞれでしか見えない状況がテープをリワインドするように語られる。んもうひたすらこざかしい映画。
あまりに描写がトリッキーなので……大好きですっ!事件がスペインで起こるあたりも絶妙で、道路が狭いものだからカーアクションも緊迫感ありあり。ジェイソン・ボーンものの影響なんでしょうかね。
二重三重に観客をだますようにできているんだけど(多視点描写は黒澤明の「羅生門」パターン)、なんか、ありそうだなこういうこと、と思わせる展開で満足。ちょっと恥ずかしくなるくらいのハッピーエンドは、しかしひねくれた構成の映画では必然だったろう。
こういう映画が観たかったんだー☆☆☆★★★