ナイロン100℃新作「100年の秘密」を観てきました。
ネタばれは避けるとして・・とにかく長い。マチネなのに終わったのは五時半くらいでした。休憩もあったとはいえお尻が辛かった。
簡単に感想を書くと登場人物が多過ぎて全体がぼやけてしまった感じがしました。
一本の大木と二人の少女の人生が主軸なのですが、ナイロンの俳優は総じて個性が強いのでどうしても一人一人にスポットが当たります。結果主役二人が中心だったかというとそうでない気もしました。
しかもほとんどが当て書きか?と思うくらいいつものキャラで、上手いけど、「無垢なみのすけ」も「屈折青年の大倉」は見あきたかな。
登場人物はもう少ししぼったほうがよかった。何人かいる必要性のないキャラクターもいてもったいなかったなーという感じです。
後、映像手法もワンパターンになってきたので驚きはほとんどなかった。
女同士の友情という題材に興味を持って観にいったけど、う~ん伏線が多くそれを回収するのに人数とエピソードを用意しすぎてしまったかな。結果二人の繋がりは台詞ではあったけど私には見えませんでした。
悲しい人生を歩んでしまった人達が多過ぎて後味が悪かったです。
主役の一人の最後の願いはエゴにしか思えなかったし、受け入れてしまうみのすけさんの役が一番気の毒だった。
彼は純粋に一人の人を想い結果巻き込まれてしまった。悲惨すぎる。
「二番目或いは三番目」が前向きな終わりだったのに対し、こちらは幸せなのは何も知らないポリーの孫たちだけ、そして彼女らも成長して人生の重みを肌で感じるようになるのは想像が付く。
それにしても・・厳しすぎやしなかったかなあそれぞれの人生。
東京公演が終わったので追加感想
不思議だったのはケラさんが登場人物を外国人?の名前で書いてる事
どこをどう見たって日本人だよなー。
後、主役二人が仲良くなった経緯をラストの方で説明台詞で語らせている。これなんだよなあ
ケラさんは場面として描きたくなかったかもしれないけど(憶測)お互いがどちらかいないと生きていけないと思うような濃い友情だと思わせるのに説得力がまるで感じられなかった。
先生からの手紙を幼い嫉妬心から隠してしまった
あなたと私は共犯よ
これだけの関係としか思えなかった。
二人の関係が描き切れていないから周りもちぐはぐ、二人の旦那にも全く魅力も味もない。
唯一、主人公の兄だけかな、父親と上手くいかなくて(父親は自分に異常な執着を示している)社会的にも落ちこぼれて、妹を好きなんだけど、自分と違いちゃんと家族を持って(傍目には)幸せに暮らしている彼女にコンプレックスを持っている。そして大きな孤独感。結果彼は破滅へと向かい自分で人生の幕を下ろしてしまったという。彼の悲劇は父親を憎みながらも依存していたことだよね。離れようと逃げても結局家族に依存、自立出来なかった少年がそのまま年だけ重ねてしまった。
これをピエロ風に大倉君が演じるもんだからもう・・いつもの大倉節もありつつ劣等感を道化でごまかすとこなんて胸につまされたよ。正直彼が出てこなくなった後のシーンなんてどうでもよくなったくらい存在感がすごかった。まあ、こういう舞台って感情移入するのは同じ部分を持ってる人物だったりするので若干境遇が似ている彼に目が行ったのかも・・・これも悲しい話だけど。
とりあえず女の友情ものかなと期待して観に行った私は肩透かしをくらいました。(勝手に思い込んだだけだろ)
ケラさんはこれからどういう方向にいくんだろう。相変わらず脚本はギリギリらしいしこりゃあ来年の二月の記念公演は期待できそうにない?
ネタばれは避けるとして・・とにかく長い。マチネなのに終わったのは五時半くらいでした。休憩もあったとはいえお尻が辛かった。
簡単に感想を書くと登場人物が多過ぎて全体がぼやけてしまった感じがしました。
一本の大木と二人の少女の人生が主軸なのですが、ナイロンの俳優は総じて個性が強いのでどうしても一人一人にスポットが当たります。結果主役二人が中心だったかというとそうでない気もしました。
しかもほとんどが当て書きか?と思うくらいいつものキャラで、上手いけど、「無垢なみのすけ」も「屈折青年の大倉」は見あきたかな。
登場人物はもう少ししぼったほうがよかった。何人かいる必要性のないキャラクターもいてもったいなかったなーという感じです。
後、映像手法もワンパターンになってきたので驚きはほとんどなかった。
女同士の友情という題材に興味を持って観にいったけど、う~ん伏線が多くそれを回収するのに人数とエピソードを用意しすぎてしまったかな。結果二人の繋がりは台詞ではあったけど私には見えませんでした。
悲しい人生を歩んでしまった人達が多過ぎて後味が悪かったです。
主役の一人の最後の願いはエゴにしか思えなかったし、受け入れてしまうみのすけさんの役が一番気の毒だった。
彼は純粋に一人の人を想い結果巻き込まれてしまった。悲惨すぎる。
「二番目或いは三番目」が前向きな終わりだったのに対し、こちらは幸せなのは何も知らないポリーの孫たちだけ、そして彼女らも成長して人生の重みを肌で感じるようになるのは想像が付く。
それにしても・・厳しすぎやしなかったかなあそれぞれの人生。
東京公演が終わったので追加感想
不思議だったのはケラさんが登場人物を外国人?の名前で書いてる事
どこをどう見たって日本人だよなー。
後、主役二人が仲良くなった経緯をラストの方で説明台詞で語らせている。これなんだよなあ
ケラさんは場面として描きたくなかったかもしれないけど(憶測)お互いがどちらかいないと生きていけないと思うような濃い友情だと思わせるのに説得力がまるで感じられなかった。
先生からの手紙を幼い嫉妬心から隠してしまった
あなたと私は共犯よ
これだけの関係としか思えなかった。
二人の関係が描き切れていないから周りもちぐはぐ、二人の旦那にも全く魅力も味もない。
唯一、主人公の兄だけかな、父親と上手くいかなくて(父親は自分に異常な執着を示している)社会的にも落ちこぼれて、妹を好きなんだけど、自分と違いちゃんと家族を持って(傍目には)幸せに暮らしている彼女にコンプレックスを持っている。そして大きな孤独感。結果彼は破滅へと向かい自分で人生の幕を下ろしてしまったという。彼の悲劇は父親を憎みながらも依存していたことだよね。離れようと逃げても結局家族に依存、自立出来なかった少年がそのまま年だけ重ねてしまった。
これをピエロ風に大倉君が演じるもんだからもう・・いつもの大倉節もありつつ劣等感を道化でごまかすとこなんて胸につまされたよ。正直彼が出てこなくなった後のシーンなんてどうでもよくなったくらい存在感がすごかった。まあ、こういう舞台って感情移入するのは同じ部分を持ってる人物だったりするので若干境遇が似ている彼に目が行ったのかも・・・これも悲しい話だけど。
とりあえず女の友情ものかなと期待して観に行った私は肩透かしをくらいました。(勝手に思い込んだだけだろ)
ケラさんはこれからどういう方向にいくんだろう。相変わらず脚本はギリギリらしいしこりゃあ来年の二月の記念公演は期待できそうにない?