喜♪きりん

人が苦手なのに何故か販売員をしてる人の日々あれこれ

ソラオ感想(役者編)

2011-10-10 23:00:00 | 若手俳優応援
役者感想です。印象に残った人だけ

ソラオ(大山君)
声良し、歌良し、安定してましたね~。ただ、前回とほとんど変化がないせいか個性は埋もれてっしまったかな。老人演技は良かった。

ベーシスト他(平野君)
この子は華があるよね。役によって顔がパッと切り替わったり舞台上で健ちゃんの次に目が離せなかった。

イケメン吉祥寺駅他(土屋さん)
声が良く響いてました。キャラクター的には前回の木村さんの位置かな。

ヨルダ(渡辺さん)
流石、安心して見てられる。

ナカイド教授(保村さん)
ベテランの味で魅せてくれるのでこの人も安心して見てられた。


後は江戸川さんが何でか印象に残ってる。女性陣はヨルダさん以外物足りなかった。ママゾネスとパパルタンは前回の方がはっちゃけていたなあ。

さて最後はやっぱりこの人に触れないと。多少贔屓入りまーす(笑)


セプテンバー所長他(健ちゃん)

存在感が半端なかった。どこにいても目が離せない。

告発のシーンではカナリアの後の人が話しているのに目がいっちゃったよ。何だろうね取り憑かれてるんじゃないのってくらい気持ち悪かった。後、前回より笑いを取ってたね。いろんな現場で鍛えられたからかな。間とか随分良くなってた。隠し事サニー号のシーンで皆が渡辺さんを叩くところで一人だけ指でツンってやるんだけどその間がよかった。こんなん出来るんだーって感心したよ。台本のない島にも参加してはらはらしたけど普通に出来てた。

すごく良かったんです。カンタレラの時よりさらに成長していた。エンディングまで役に入り込んでいたしね。保村さんとの絡みは上手い人同士で鳥肌もんだった。

でもだから余計に【声】の届かなさがネックになったんだよね。
いい声だけど響くわけじゃないから早口の台詞なんかもう・・はっきりいって最後の畳みかけるようなソラオとデリトリアンの戦いは面白くなかった。それは明らかに健ちゃんの声量不足と迫力不足
彼の今後の課題はここですな。

とはいえそこ以外は素晴らしかったし、やはり惚れなおしたのでまったりと見守って行きます。って後二回も見るじゃん。どこがまったりだよ(笑)

それにしても見れば見るほど舞台役者としての将来性を感じるなあ。素顔も可愛いけどこの子はやっぱ演じてなんぼでしょ。パンフで夢についての質問の答えが一人だけ視点が違っていて「大きいこと行って大丈夫なの?】心配すると同時に妙な期待を持ちました。ま、現実になったらひっくり返りますが。

コメント

ソラオ感想~残酷な夢を見る者を見る~

2011-10-10 01:47:00 | ドラマ・演劇感想
「ソラオの世界2011」終了したんですね。おつかれさまでした。

私も今回初めて生で観て、こう何て言うか頭がごちゃごちゃで感想が書けないまま二日経ってしまいました。2010年版をDVDで見てるからストーリーに入り込めると思ったんですがね、いかんせん役者の熱気と迫力はもとより箱が大きすぎるが故の生声のデメリットで異常に疲れました。台詞を聞きとるのに聴力を使いすぎた。

正直役者の技量は去年より劣っていました。それを若さと熱さでカバー出来れば良かったけど個々が暴走した感じでまとまりがなかった。そこが残念。

その上200以上の役をたったの十何人かで分担するから体力は消耗するし皆痛々しかったです。

でも、じゃあもっと力のある役者でやれば良かったのかというとこれも違う気がするんですね。

荒削りな部分が訴えてくるものもあるし、何より役者が皆楽しそうでその明るさはがむしゃらな頑張りにあるんですよね。見てて自分の高校時代の演劇部を思い出しました。皆で造り上げる舞台。
毎日練習して一緒に道具作って、台詞読み合わせて、時間の経つのも忘れるくらい熱中したなあ。
ま、「部活動」に六千円払えるかっていったら別の問題になりますが(苦笑)

ぶっちゃけ演出方法とか好きな部類ではないです。ナイロンでいうと「ウチハソバヤジャナイ」みたいな感じ。作風は遊○機械シアターっぽいかな。あっちは時間旅行だったっけ?

想像力を働かせるという点では子供の方がすんなり見れるかもしれません。夢の世界って子供大好きだしね
でもシャトナーさんのすごい所はおもちゃ箱みたいな摩訶不思議な画を描きながらも大人の視点が入ってるんですよね。

ソラオの父親の化身がパパルタンとして夢に現れるけど、彼らは18、20、と時を経過した姿で何人もいる。未来のパパルタンが息子を殺そうとしたりちょっと残酷、それを助けるのがまだ結婚していない父と母
っていう・・わあファンタジーって思えばいいんだけど、深く考えるととても怖い。

だって夢のせかいとはいえ自分を助けてくれた人が数年後に自分を殺そうとするんですよ。
しかも夢というのは深層心理が大きく関係するものらしいから、ソラオは自分の両親をどう思っているのか勘ぐってしまう。シーンがコメディ調なので騙されがちだけど、彼の夢は実際は悪夢だよね。

視点が厳しいんですよね。シャトナーさん。

いろんな見方があると思うけどヨルダさんと二人っきりになって年老いていく。そこには彼ら以外誰もいないのに何も生まれないんです。「青い珊瑚礁」みたいな展開には決してならない。それはソラオの中で彼女に対する憧れしかないからなのかなと思いました。好きだけど、これはチャンスだけど彼女を汚したくない。彼女に嫌われたくないそんな純な思いが深層心理に表れていてああいう最後になったのかなって思います。

夢だけど現実、いろんな事を経験し乗り越えてきた大人だから描けた世界なのかな。

そういった面ではセプテンバー教授の在り方は去年の方が好きだったかもしれない。あの救い様のない感じが。あの人は子供のまま大人になった人だからなあ。

不満はいろいろあるけど、作品としては奥を探りたくなる世界。戯曲ないかなあ、読んでみたい。
ほんと台詞の聞きとれなさがもったいなかった。マイクつけても良かったのに。
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