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2022 7/2の拝観報告2 最終(清風荘 お香作りから考える国際開発)

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写真は、清風荘の表門。

白沙村荘を出て、市バスで百萬遍へ。
13:00頃にやって来たのが、京大の清風荘です。

この日はアマ会のあいるさんに教えて頂いた「お香作りから考える国際開発」に参加しました。
京大大学院の思修館の国際開発研究会と山田松香木店の共同主催。
茶道体験、匂い袋作りと聞香体験、ディスカッションで2,500円でした。

久しぶりの清風荘。
玄関で受付をして、離れの1階が待合でした。
参加者を3班に分けて茶道体験。
当初席は離れの2階で庭園を遠望しながら行う予定だったそうですが、
クーラーがなく猛暑ではムリ。
ということで、玄関を入ってすぐの主屋の西棟でした。
体験なんで堅苦しいことはなし。
老松の涼し気なお菓子を頂きました。

そしてお香の会場もこちらでしたので、即座に会場設営の入れ替えをしておられました。
その間はまた離れの1階で待つのですが、待っている間に離れの2階も初めて見学できたのでよかったです。

14:10頃から匂い袋作り。
匂い袋なので香原料となるのは、常温でも香りのある白檀、丁字、桂皮、大茴香、龍脳、甘松、山奈や藿香を調合して作ります。
まずはベースの香りを作るため、山田松香木店の方の指示通りにそれぞれを調合します。
そして最後に個々に好きな香原料を好きなだけ足してオリジナリティーを出します。
いろいろ足すと匂いが少しずつ変わるのですが、もうどこがゴールか分からなくなりますw
これを匂い袋に入れて完了。

そして次は聞香。
今は電気の香炉があるんですね。
電気で中心が熱くなって香原料が香ります。
5種類ぐらい試しました。
源氏香についても説明がありました。

そして最後です。
京大の大学院主催なので、このままユル~くは返してくれませんw
お香から学ぶ国際開発という題で、4題の簡単なプレゼンがありました。
お香の、特に原料調達に関する国際的な問題についてです。
お香の原料はほぼ100%を輸入に頼っており、年々需要が国際的に増えている。
その中で香原料を取集する労働者はコーヒー豆のように搾取されているよな実態があることや、そもそもそういう正規ルートではなく違法伐採も横行している現状があるなど。
そういう問題点をどう克服して、これからもお香文化をサステナブルにしていくのか?を討論するという壮大なテーマでした。

まあ僕も自分なりにいろいろ考えて発言しましたが、当初は大人しかった京大の院生さんがしっかり自分の意見を主張されたのはさすがでしたね。
それと今回反省したのは、大人になると意見でもなんでも「形にしてから出す」ようになりますよね。
体裁とか、自分の面子とか、教養が試されると身構えるのでしょうか。
しかし院生の彼らは「思ったことを思ったまま出し」てくるですよね。
でも前向きなディベートなら、纏めたものじゃなく部品だけ提示しても、その部品が他者のヒントになったりするでしょう。
本当はそれでもいい、いやその方がいいんじゃないかと改めて気づかされました。
大人になり過ぎるのも問題ですねw

16:30頃にディスカッションも終わり、帰る前に庭園へ。
露地の方から芝生の池泉式の方へ。
ある程度の人数の公開だと、池の向こうには行けないように結界があるのですが、今回は池の裏側にも初回以来行けてよかったです。

16:50頃にこちらを出て、この日は帰宅しました。

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