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2012 12/16の拝観報告(顔見世興行)
写真は、菱岩さんのお弁当(6,300円)
皆様、お待たせしました。
この日は
「京都検定1級頑張りました 自分へのご褒美 第1弾」の、
吉例 顔見世興行
デビューです!
さて歌舞伎自体は、2005年に今は亡き銀座の歌舞伎座で1度だけ観たことがあるのですが、顔見世興行はご縁がなく今回初めてでした。
しかし京都人の歌舞伎観覧デビューが歌舞伎座って・・・まあ近いと逆にそんなものでしょうか。
今回は昼の部で10:30~15:30。
意外と長いでしょう。
僕も当初知らなくて驚きました。
チケットは11/29から一般発売でしたが、僕の希望する2等B席(9,500円:3階席)は席数が少なく一般発売では確保出来ない事態も危惧されました。
席数が多いのは1等席ですが、1人25,000円もします。
ほぼ”歌舞伎試食”レベルの僕に取って、これは過剰投資です。
そこでこのブログで歌舞伎と言えば”なおすけ”さま。
松竹歌舞伎会員なら前日に発売されるので、amadeus会員でもある”なおすけ”さまに個人的にお願いして、一足お先に確保にして頂きました。
この場をお借りして改めてお礼申し上げます。
ありがとうございました。
観賞の詳細は、まだ行ったことがない方にも対応した内容(チケットの取り方、当日の流れなど)の本編を近日公開します。
まずは今回の演目です。
・佐々木高綱
・梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり)
・寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)
・廓文章(くるわぶんしょう)
でした。
古来”奇数は吉数”とされており、七五三や1/1、3/3、5/5、7/7、9/9などが祝われています。
それと同じで、上記のように歌舞伎の演目名も”必ず奇数”です。
感想です。
梶原平三誉石切での市川団十郎さんが”にらみ”でキメられた時の存在感がハンパないですね。
鳥肌が立ちました。
荒事だけに派手です。
まさに「役者も役者!」です(笑)。
市川左團次さん(大河ドラマ義経の金売吉次役)の存在感も際立っていました。
寿曽我対面では、6代目中村勘九郎さんの登場です。
弟の七之助さんもおられました。
今回はあのようなことがあったので、さらに感情移入して応援したくなりましたね。
さらに叔父の中村橋之助さん、片岡仁左衛門さんの居並ぶフィナーレは、圧巻の一言です。
打って変わって最後は和事の廓文章。
先日話題になった坂田藤十郎さんの藤屋伊左衛門です。
話の内容は「なんじゃそりゃ」みたいな軟弱な男の話!?ですが、
坂田藤十郎さんと中村扇雀さんの親子で演じた、伊左衛門と夕霧の男女の機微がしっとりしていて、これもこれでよかったです。
しかしまあ、最初から最後まで5時間。
観る方も大変でした(笑)。
最後に食事について。
2幕目の間が30分と長く、ここで各自で用意した昼食を皆さん取ります。
今回は事前に”菱岩”さんのお弁当を注文しておきました。
予約の段階で4000円と6000円があったのですが、そこは試験のガンバリに比例させて”6000円”のにしました(笑)!
1等席でなかった分、座席代で1万円以上浮いてもいますしね。
さすがのおいしさでした。
今日は
チケット代:9,500円+番付(筋書き)1,900円(なおすけさまの御配慮で100円引き)+お弁当6,300円=17,700円と、
いやぁ、派手な御褒美でした。
気が早いですが、1級の合格前祝いということにしておきましょう(笑)。
アンケートを実施しています。
左サイドバーにあります。
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コメント ( 31 ) | Trackback ( )
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amaさま、長時間お疲れ様です。南座の顔見世は昼夜とも永過ぎるので、前回観劇した折りも、叔母共々ここまで観たからいいや、と途中で出ました。夜だと終演が10時過ぎますもの(そこまで居たら、頭痛・腰痛・気分不快になります)。
&正確には、ありゃ「にらみ」ではなく、“見得(みえ)”でございます。。。確かににらんでいるように見えますけど、「にらむ」時は“予告”がございます。「吉例にならい、一つにらんでご覧に入れます」とか何とか言ってたと思います。江戸の人々にとって、市川團十郎ににらまれると、ありがたい御利益がございました・・・。にらんで貰って、病と無縁で痛いです。。。
あと、左團次丈(実は京都生まれ、実兄さんは祇園界隈で芸舞妓さんに稽古を付けてましたね)は襲名興行では芝居よりも口上での暴露ネタが楽しいのですが、流石に今回はそういう路線ではしゃべらないだろうなぁ。
何はともあれお疲れ様でした。お気をつけて「帰京」なさってください。
ただ・・・疲れました(笑)。
なんのまだまだです。
1幕から4幕まで何時何分に始まって、終わったかも記録していますからね。
南座の内部構造や、当日の流れも含めて本編掲載します。
ご期待ください。
奇数の話ですが、こないだ見てきたMIHO MUSEUMの土偶展でも、一つのコーナーの話題に挙げられていました。土器の飾り等も奇数が多いらしいです。(作成・使用する上で安定感が悪くなるにもかかわらず)
奇数重視は、縄文時代以前から続いているんですね。
あと、今京都で一番行きたい場所は圓徳院になりました!気になります(笑)
私も欲張って昼夜続けて観てヘロヘロになって帰った事があります。
南座ではあまり見かけませんが、演目1つでいくらという設定もあるみたいです。
私は明日、お弁当の食べやすい席で観てまいります!!
我が家の年末の奮発行事です(笑)
毎年観ていれば、マラソンの耐久性みたいに慣れてくるのでしょうか(笑)。
>演目1つでいくらという設定もあるみたいです
忘れかけていましたが、歌舞伎座ではあったと思います。
>我が家の年末の奮発行事です
もう何度も行かれているようですので、僕ごときが何も言うことはないですね(笑)。
羨ましぃ~。
既に、クリスマスと正月が来てるようです。
> 「京都検定1級頑張りました 自分へのご褒美 第1弾」
ということは、第2弾、第3弾・・・と続いていくのでしょうか?
期待します。
歌舞伎はふつーの歌舞伎とスーパー歌舞伎を一回ずつしか見たことがない、ウルトラ初心者です。
舞台だけでなく、観劇にいらしている方を見るのも楽しいですよ。
WAN師匠。
ぜひぜひ、どうぞ。
個室にも入ってみてくださいね。
しかしよく見て頂ければ分かりますが、ご飯もののお寿司は2段です。
女性には量が多いと思います。
4000円ので十分でしょう。
僕はこれで丁度でしたが。
>第2弾、第3弾・・・と続いていくのでしょうか?
第3弾はないですが、現在の予定では第2弾が年末にありそうです。
お弁当は、なんと羨ましい…この時間には超“目の毒”です(笑)。
実は、amaさまには、ちらっと話したかもしれませんが、私も顔見世興行に行っていたのです。amaさまのお誘いがあった時も手を上げたかったのですが…諦めていたところ別ルートからお話が浮上し、歌舞伎鑑賞デビューとなりました。
おもえば約12年前の文楽に始まり、能(金剛流)、続いて観世流、そして今回の歌舞伎…憧れの古典芸能探訪の道程は長かった(笑)。だから感慨一入でした。
実は私が行ったのは、勘三郎さんの亡くなる前日だったのです。前日の興奮冷めやまぬ中の悲報は、歌舞伎ド素人の私にも驚愕のただ一言でした。さらにその日は“花街総見”でもあったようです…自信が無い…芸舞妓さんが多数いらっしゃって、カメラマンがいっぱいいたので…多分。
私のお恥ずかしい歌舞伎鑑賞デビュー談は、amaさまの本編の時に…折角のamaさまの顔見世興行デビュー談に私のくだらない長話が水をさしてもいけないし、あんとんさまの鑑賞もこれからなので…
実は、なおすけさま、あんとんさま、amaさまにも素人の素朴な疑問として聞きたいことが、いっぱいあるのですが、そのチャンス(本編)は多数ありますよね、amaさま?
顔見世に行かれていたのですね。
>チャンス(本編)は多数ありますよね
本編は12/19から全4話で、祇園散策に”ネジ込み”ます(笑)。
来春こけら落としがある第5期歌舞伎座も設定される筈です。一幕見席は当日券オンリーでいちいち並ばなきゃいけません。さて、第5期は実際にはどうなりますか・・・。
私の関心事は、最初の三ヶ月(三部制です)の演目・顔ぶれ、今時の体格に合わせた?座席の座り心地と今話題のトイレ(苦笑)です。今時のものですけど、前より女性個室が増える筈なので・・・(逆に座席数は減る)。
関心のある方は今から軍資金の調達を!
舞妓さんに一時席を乗っ取られた経験ありの解説委員(顧問より居心地良さそう・・・)より
そうなんですか。
それはそれで面白そうですね。
また1年かけてどうするか考えようと思います。
スーパー歌舞伎の定義を教えて下さい。
三國志ものだったので、親に頼んで連れていってもらいました(笑)確か大阪の松竹だったと思いますね。
内容は、現在の猿翁が関羽役で主役、劉備が女性という設定でしたね。三国志ものも当たったらしく、それ以後も2・3あたりまでやってました。
大量の水を使ったり、役者がワイヤーか何かで宙をとんだり(っていうのがスーパー歌舞伎ではないのでしょうか)、私はとても楽しめた(内容が三国志だったのが大きいですが)のを覚えています。
昨日観覧に行かれた”あんとん”さまはラッキーでしたね。
「スーパー歌舞伎」とは、歌舞伎でありながらオペラや京劇などジャンルを超えて様々な要素を取り入れた作品、のことで、先代猿之助(現・猿翁。現・猿之助の叔父にして当代の市川中車こと香川照之の実父)が命名したものなのだそうです。「ヤマトタケル」、「オグリ」、「新・三国志」などの作品がそれで、1986年のヤマトタケルの初演がスーパー歌舞伎の初演でもあります(以上、「歌舞伎のいき」第4巻より)。
本水(舞台で本当に水を使う)や宙乗り、早替わりなどはスーパー歌舞伎でなくてもありますので、それらを使う=スーパー歌舞伎、ではございません(古典やコクーンでもありました)ので、念のため。
尚、成田屋さん(團十郎丈)は以前白血病を患われたので、緊急入院は当然のこと、顔見世はこのまま休演だと思います(風邪のような感染症は厳禁の筈)。残念ですが、今は静養(と治療)に専念していただくしか選択肢はありません。中村屋についで、江戸歌舞伎の象徴たる成田屋当主まで今居なくなっては、ファンでなくともマジで困ります!一日も早く元気になられることを祈るのみです。。。
正確には、
健常者より感染症にかかやすい上に治りにくく、さらに重症化する可能性がある
ということになると思います。
ガチツッコミでスイマセン。
別件ですが、IC乗車券について本日最新発表がありましたね。来年3/26からますます便利にはなるけれど、市バス一日券は捨てられませんわ。
本当にラッキーでした。
ゆっくり養生していただきたいですね。
風邪やらノロやら流行ってますので、皆様もお気をつけ下さい。
あんとんさまは、かなり「日頃の行いがよろしい」ようですね(笑)
勉強になりました!
大きな枠ではそうですが、細かな専門は別です。
>IC乗車券について本日最新発表がありましたね
SUICAやICOCAが相互に使えるようになるそうですね。
僕は今両方持っているんですが、1枚は不要になるみたいです・・・。
ただし今のところ京都では、
「叡電とバスで使えない」
のがイタイままです。
私はsuicaにPASMO、四国のことでんのIruCa(その名の通り、イルカのイラスト入り。金丸座への遠征土産♪)の3枚持ってます。四国では他にICカードがあるのかなぁ(JR四国は未導入ですが)。
成田屋の入院、初春は(新橋)演舞場出演予定なので、東京も他人事ではなくなってきました(「あの」ご子息は、正月は浅草公会堂で座頭)。成田屋は夜の部の仮名手本忠臣蔵・七段目で大星役だったので(吉右衛門が寺岡平右衛門)、配役変わるかも。
ありがとうございます。
私は、TVの紹介映像で、ワイヤーアクション=のイメージがついていた一人です(笑)。お恥ずかしい。ただ、師匠もそのイメージだった様で、少し安心しました(笑)。
ド派手な演出だけでは、やはり新分野とはいえないですよね。解説を読んで、なるほどと思いました。
京劇はメイクの方にも採り入れられていますか?以前見た映像が、それを彷彿させたので…
スーパー歌舞伎の演目は、この四半世紀の歴史の中で、どれ位の数になっていますか?つい最近聞いた言葉だと思っていたら、こんなに長い歴史になっているんですよね。自分が如何に老いたか実感しました(笑)。
やっぱり、基本的なことでも聞いてみることは大事ですね。まだまだ、ド素人質問は続きます。嫌気をささず、つきあって下さいね(笑)。
当然僕も区別がついていませんでした(笑)。
こういういろいろな分野の専門家がおられるところが、このブログの”イイところ”ですね。
京都文化観光”梁山泊”
のようになってきましたね(笑)。
無論大多数であろう専門などない普通の京都好きの方も大事なんですよ。
何にせよ教える方も教わる方も、みんなが楽しければ僕はOKです(笑)。
お若くてまだまだこれからでしたのに…
舞台での迫力と貫禄は本当に見事でした。
歌舞伎界に訃報が相次ぎ、寂しい限りです。