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鴨沂高校


写真は、本館管理棟

鴨沂(おおき)高校は、京都御苑の東側、寺町通沿いにある府立高校です。
明治時代からの建物を残しつつ、耐震性を担保するため、平成27年から改修および建替を行い、平成30年9月から授業を再開しておられます。

アクセス
市バスの府立医大病院前で下車します。
河原町通を約200m戻り、荒神口の交差点を右折します。
約180m進み京都御苑のある寺町通に突き当たるので、ここを左折します。
約80m先の左手に鴨沂高校のお寺のような表門があります。

鴨沂高校の前身は明治5年に日本で最初の公立女学校として設立された「新英学校および女紅場」で、大正12年に京都府立京都第一高等女学校となっています。

通常はもちろん内部には入れませんが、工事完成から学校への引き渡しの間に、予約制で見学会がありました。

表門は京都御苑の門を移築したそうですが、詳細は不明だそうです。
表門を入ると広い前庭があります。
その正面に本館管理棟、左手に体育施設棟、右手に教室棟があります。
表門の右手、教室棟の手前には旧図書館棟とお茶室が並んでいます。

今回本館管理棟と旧図書館棟は内部改修して耐震補強をしつつ保存し、お茶室は移築、体育施設棟と教室棟は全面建替になっています。

本館管理棟の内部はかなりきれいになりましたが、木の階段は踏面の木を傷んだ表面を裏表逆にして再利用されています。
1階の校長室の飾り棚も、きれいに分解補修して使えるようにしておられました。
2階の貴賓室にあった暖炉もきれいにして、再利用しておられました。
3階は講堂。
アーチ状の窓は枠をきれいにして形状はそのままで保存。
舞台装置は最新式になっています。

体育施設棟は新築。
1階は広い体育館。
地下に室内プールがあり深さは3mですが、床が上下するので深さを調整できます。
しかも使用しない時は1番上にしておくとプルの蓋になり、温水の保温になるそうです。

教室棟は2か所に中庭があり、光が入って明るいです。
管理棟側が図工や、理科室などの特別教室、南側が一般教室です。

教室棟の2階から旧図書館棟に繋がっています。
こちらも外観や内部の意匠は最大限残しておられ、2階は多目的室、1階は購買部になっています。
階段踊り場の採光窓はレトロな雰囲気をそのまま残しています。

教室棟の1階からは、お茶室に繋がっています。
かつて本館の裏側に朽ち果てたお茶室(小間と水屋)がありました。
それを改修し復活しておられるのですが、今回建てた新しいお茶室には広間が2つあり、さらにその中に改修した古い茶室が入っています。
つまり新しい茶室が古い茶室の覆屋のようになっており、飲食店の演出のようになっています。古い茶室の方は、3畳の水屋と4畳半の小間があり、貴人口と躙口が隣り合わせにあります。ガラス扉を隔てて新しい茶室の外に露地風の小さなお庭がありますが、そのガラス扉はフルオープンに出来るそうです。

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