奇跡への絆

図師ひろき

川を取り戻す

2013年07月23日 23時18分20秒 | Weblog

 早朝にもかかわらずすでに気温は30度近くありました・・・

 そのムシムシする中、高鍋町舞鶴団地そばを流れる川で、子どもたちに体験してもらうあるイベントが行われました。

 イベントというとレクレーション的な感じがしますが、このイベントは地域ぐるみで環境問題を考え、改善していくには何をすればいいのかを形にしたものでした。

    

 まず、内水面漁業組合の方々から、これから作るものの説明がありました。

 何を作るかといいますと・・・これです!

   

 そう、土をこねて団子を作るのです。

 なんで団子と河川の環境改善が関係あるのか・・・それはこの団子は、単に土を丸めただけではなく、土に土壌改良に有益な“EM菌”が配合されているのです。

 本来、農地に使用するものですが、内水面漁業組合が家庭廃水などが流れ込んだり、護岸工事などで低下してしまった、川底の土が本来有している自然力を引き出すために、定期的にEM菌を川に根付かせる活動を推進されています。

 その活動と子どもたちに自分たちの地域に流れる川のことをもっと知ってもらおうと、始められたのがこのイベントなんです。

  

 まず大人が土に適量のEM菌が混ぜられた液体をかけていきます。

 ここから先は、子どもたちの出番です。

       

 やはり子どもたちは泥んこ明日日が大好き!

 まるまるモリモリ、あっという間に土壌改良団子ができあがり、いざ川へ!

 川にはこの団子のほかに、ウナギやカニも放流されました。

      

 ちなみにカニは、山太郎ガニです・・・美味しそう・・・

 ちょっと子どもにウナギをつかんでるところを写真に撮らせて!とリクエストすると・・・

   

 見事に、ウナギはスルスルと逃げ回り、一度も籠から上に持ち上げることができませんでした。

 生温い風と容赦ない日光のもとでの活動でしたが、子どもたちはキラキラ爽やかな笑い声をキャッチボールしながら、自然を守るとは何か、環境を改善するとはどいうことなのかを肌で学んでくれたことと思います。

   

 地区役員の方と内水面漁業組合の方々は、早朝より準備が大変だったと思いますが、これからもこのような尊いイベントを続けていただきたいと思います。