“マイナンバー制度”の研修会に行ってきました。
例のごとく、最前列に陣取り、集中して受講してきました。
このマイナンバー制度、正式には社会保障・税番号制度といって、政府が導入を目指している社会保障と税制度における効率性、透明性を図るための新システムです。
具体的には、赤ちゃんからお年寄りまで、一人ひとりが自分だけの番号(マイナンバー)を持つことにより、年金・医療保険・福祉・介護保険・などの社会保障分野の負担や給付の公平性を確保することに繋がる制度です。
なかなか分かりにくいと思いますが、より身近な例としては、この制度が導入されることにより、今まで各種申請手続きで必要だった住民票や所得証明の添付が省略されたり、行政手続での診断書添付の省略も可能となりますし、乳幼児健康診断履歴など継続的な把握ができ、児童虐待の早期発見に繋がることも期待されています。
しかし、心配される材料もあります・・・
研修会後半に行われたパネルディスカッションでは、日本弁護士連合会代表の方から
「個人情報漏えいに関して不安を感じている国民が多い」
「そもそもマイナンバーがなくてもできることが多く、費用対効果も見受けられない」
との指摘もありました。
また参加者からの質問の中には
「個人情報漏えいがあった場合の罰則規定があまいのではないか」
「法案は提出されているようだが、いつ棚上げのままだ。政権が不安定なままでは政策として成立しない可能性のあるのではないか」
など厳しい意見も出されました。
私は、以前から厚生労働省の友達から、この制度が導入されることを聞かされており、医療福祉分野においてはメリットが大きいことも理解していたので、今回の研修会は確認作業のために参加したのですが、日弁連の指摘や質疑応答の中から、まだまだ内容把握が不十分であることを痛感しました。
もっと勉強して、せめて私の周りの人たちにはメリットもリスクも説明できるようにしていきたいと思います。