奇跡への絆

図師ひろき

マイナンバー制度

2012年08月31日 21時50分57秒 | Weblog

 “マイナンバー制度”の研修会に行ってきました。

   

 例のごとく、最前列に陣取り、集中して受講してきました。

 このマイナンバー制度、正式には社会保障・税番号制度といって、政府が導入を目指している社会保障と税制度における効率性、透明性を図るための新システムです。

 具体的には、赤ちゃんからお年寄りまで、一人ひとりが自分だけの番号(マイナンバー)を持つことにより、年金・医療保険・福祉・介護保険・などの社会保障分野の負担や給付の公平性を確保することに繋がる制度です。

 なかなか分かりにくいと思いますが、より身近な例としては、この制度が導入されることにより、今まで各種申請手続きで必要だった住民票や所得証明の添付が省略されたり、行政手続での診断書添付の省略も可能となりますし、乳幼児健康診断履歴など継続的な把握ができ、児童虐待の早期発見に繋がることも期待されています。

 しかし、心配される材料もあります・・・

 研修会後半に行われたパネルディスカッションでは、日本弁護士連合会代表の方から 

   

 「個人情報漏えいに関して不安を感じている国民が多い」

 「そもそもマイナンバーがなくてもできることが多く、費用対効果も見受けられない」

 との指摘もありました。

 また参加者からの質問の中には

 「個人情報漏えいがあった場合の罰則規定があまいのではないか」

 「法案は提出されているようだが、いつ棚上げのままだ。政権が不安定なままでは政策として成立しない可能性のあるのではないか」

 

 など厳しい意見も出されました。

 私は、以前から厚生労働省の友達から、この制度が導入されることを聞かされており、医療福祉分野においてはメリットが大きいことも理解していたので、今回の研修会は確認作業のために参加したのですが、日弁連の指摘や質疑応答の中から、まだまだ内容把握が不十分であることを痛感しました。

 もっと勉強して、せめて私の周りの人たちにはメリットもリスクも説明できるようにしていきたいと思います。

 


雑感370

2012年08月30日 23時40分29秒 | Weblog


 毎日、何社かの新聞記事に目を通していますが、その内容で笑顔になったり、幸福感につつまれたり、感動して力が湧いてきたりする記事がどれくらいあるでしょう・・・

 政治や社会情勢、そして世界動向までもが不安定で、それを取り上げざるを得ないマスコミとしては、必然的にシビアな記事が多くなるのは仕方ないことなのかもしれません。

 そんな中、“HAPPY NEWS大賞”表彰の記事が目にとまりました。

 この賞は、読んで幸せな気持ちになった新聞記事を読者に選んでもらい、その記事に対するコメントを募るもので、今年で8回目の開催で、全国から1万2879件もの応募があったそうです。

 大賞に選ばれたのは、北海道に住む46歳の女性で、その女性が選んだ記事は、東日本大震災の際、九死に一生を得た宮城県の67歳の女性が、困難にもめげず、定時制高校を卒業し、大学へ進学するという北海道新聞の記事へコメントでした。

 コメントの概要は

 「・・・この67歳の女性のパワーを見習わせていただき、私なりに夢を追い続けていきたいです。」

 というものでした。

 読む人に感動を与え、夢への原動力を持たせる記事は素晴らしいですね!

 またこのHAPPY NEWS表彰は、新聞記事の主人公に贈られる“HAPPY NEWS PERSON”というものあり、これには東日本大震災のとき、救援活動にあたる警察官や自衛隊を応援する姿が、読売新聞の福島版で紹介された、福島市の中学1年生と小学5年生の姉弟が選ばれています。

 さすがに読売新聞の福島版までは読む機会はありませんが、この姉弟が通り過ぎる車両にむかって

 「がんばってくださーい!がんばってくださーい!」

 と手を振る姿は、何度かテレビで見たことがあります。

 自分たちも被災し、大変な生活を強いられているにもかかわらず、助けに来てくれる人たちを励ますけなげな姿は、感涙なしには見れないニューズでした・・・

 いや、過去形ではないようです。

 この姉弟は、災害応援の車両が減った今でも、沿道に立って激励を続けているとのこと。

 小学5年生の男の子は

 「パトカーが通らなくてよくなる時が来るまで、立ち続けたい!」

 と話しているようです。

 なんとたくましく、そして優しい姉弟でしょう。

 そしてその姿に素直に感動し、文字に起こし、全国にこの姉弟の行動力を広げてくれた記者の方にも感謝したいと思います。

 まったく内容は違いますが、私も選挙が終わってからも、できる限り街頭に立ち、あいさつを続けています。

 通りすがる車からは、ほとんど反応はありませんが、それでも“誰かがどこかで見てくれている”と心に言い聞かせ、声を上げ続けています。

 もちろん記事に取り上げられることはありませんが、そんなことはどうでもいいことで、福島の姉弟もマスコミに取り上げられるために立っているのではなく、ただ労いの気持ちを込めて声を上げているからこそ、人の心を打つのであって、私の場合は、政治に対する初心を忘れないために、そして政治に向かう姿勢を見てもらうために立っています。

 ほとんどの方には、うっとうしく映る街頭あいさつだとは思いますが、やるべきことをやらない自分の心の弱さに、絶対負けないと決めて立っていますので、これからも挑戦を続けます!

 何よりHAPPY NEWSから勇気と元気をもらえたので、ますます笑顔で頑張れます。

 


雑感369

2012年08月29日 23時16分17秒 | Weblog

 農業についての楽観的な社説を読みました。

 現在の農業就業人口の平均年齢は、65.8歳です。

 平均年齢は年々上昇し、農業従事者の数は減少し続けており、5年前と比較しても2割以上もの方々が離農されています。

 特に本県では、口蹄疫以降、家畜を再導入される農家は被災前の約7割に留まっています。

 さらに禁煙が社会的な流れとなる中、葉たばこ生産量全国上位であった本県でしたが、転作や廃業を余儀なくされている耕作者が続出しています。

 しかしその社説では、農業経営体に雇用された従業員が15万人増え、5年前にくらべて約2割増加しているとのこと…

 さらに高校や大学進学したものの、進路を変更して農業を学び始めるケースががかなり増えており、今後、高いモチベーションを持った非農家出身者の農家参入も大いに期待できる旨の記述でした。

 間違いではないとは思いますが、農業を断面的にしか捉えてないのような気もしました。

 農業法人などに雇用される従業員が増えることや非農家出身者が就農してもらいことはたいへん喜ばしいことですが、その仕事がいかに継続されるかが大切であり、農繁期や補助金があるときなど一過性の就農であるケースも少なくなくありません。

 林業や漁業にしても同様で、緊急雇用対策などで予算が確保されている時には確かに雇用は増大しますが、材価や魚価が低迷し続けている現在、後継者育成はかなり困難な状況にあります。

 社説にあった、高いモチベーションを持った就農者をいかに燃え尽きさせないような支援体制を整える必要があります。

 農業に関わらず、医療にしても福祉にしても若い労働力はエネルギーに満ちあふれています。

 理想をしっかりと持っているほど、突き付けられる現実は過酷で、臨床の場でドロップアウトしていく若い力をたくさん見てきました…

 今後、TPPの荒波が迫り来る日本において、継続性と将来性のある農業を確立していくことは今まで以上に険しい道程となるでしょう。

 悲観からでは足取りは重くなってしまいますが、楽観的見解だけでは問題対応が遅れてしまうことになりかねません。

 しっかり現場の声を聞きながら政策転換できるよう動いていきます!

雑感368

2012年08月28日 23時51分43秒 | Weblog

 “疎開保険”という取り組みがあることを知りました。

 鳥取県智頭町では、年会費を納めると災害にあったときに、都市部から避難者を受け入れるという…

 保険の詳しい仕組みは、都市に住む人が年間一人1万円を支払うと、居住地が地震や風水害などで被災して災害救助法の適応をうけた際、町内の民家や宿泊施設に1週間避難できるようです。

 さらに災害がなくても、毎年秋には約4000円分の米や野菜が加入者に還元されるというものです。

 さらにさらに智頭町では、お試しで民泊できる“疎開ツアー”なるものも企画しており、夏休みなどで訪れる人が増えているとのこと。

 すでに大阪府や東京都を中心に300人もの保険加入者おり、定期的な都市と中山間地の交流促進にも効果をあげています。

 震災以降、宮崎でも各市町村で被災者の受け入れをしていただき、県としてもバックアップするとともに、県営住宅100戸ほどを受け入れ先としていることを被災地に対し、情報提供していました。
 それでも被災者のほとんどは、親類や知人を頼っての避難であり、宮崎に繋がりがない方が、いきなり来られるケースは多くはありませんでした。

  智頭町のような取り組みは、防災意識を継続させることや地域の高齢者に生き甲斐を持ってもらうことなども期待できるため、本県のみならず全国的な取り組みとして発展して欲しいと思います。
 口蹄疫では全国の方々から勇気を与えてもらった宮崎だからこそ、被災地のがれき受け入れをできなかった宮崎だからこそ、あらゆる手だてで全国へ恩返しをしていくことを忘れてはならないと思います。

 9月議会がもうすぐ始まります。

 智頭町の取り組みを念頭に臨みます。

雑感367

2012年08月27日 23時17分38秒 | Weblog

 公務とプライベートの境はあいまいです…

 会議と調査、資料整理と作成、意見交換と懇親会…そして地域に足を運ぶことは基本です。

 その生活の中で、気にしているのは食事のことより、睡眠の質です。

 6時間眠ることができれば万全ですが、満足することはほとんどありません…

 さすがに街頭あいさつに立つときに、目が充血していて、目薬をさして気を引きしめることもしばしば…

 少しでも深い眠りにつくために、その日の首の具合に合わせて高さを調節できる枕をしようしています。

 かなり効果がありますが、やはり慢性的な睡眠不足の感はぬぐえません…

 そんな時、体重を測定するのと同じように、睡眠の時間や深さを手軽に測定できる機器が商品化されているという記事を読みました。

 睡眠測定器は、主に中高年の男性サラリーマンに人気があるようで、まさに私もその仲間ということになります。

 枕元に測定器を置くと、センサーが寝ている人の胸の動きや寝返りを感知するようで、10分以上体を動かさずにぐっすりと寝た時間や夜中に目覚めた回数などがカウントされ、データをパソコンでグラフに確認できる優れものです。

 毎日測定すれば、睡眠の傾向が一目でわかり、“眠れない”と思い込んでいた人が、案外しっかり眠っていることが分かったりすることもあるようです。

 実は私もこのたぐいかも…

 測定器の値段は、3万円前後とのこと…

 即買いとはいかないなぁ…

 記事の最後にこうありました

「自分の睡眠の傾向がつかめれば、生活習慣を見直すきっかけにつながる」

 とりあえず私は、この記事を読んだことをきっかけに、生活習慣を見直すことにして、それでも倦怠感が改善されないときには、電気店をのぞいてみようと思います。

若い畜産農家のため

2012年08月26日 22時08分00秒 | Weblog

 和牛のオリンピック「全国和牛能力共進会」の県代表を決める審査会で、西都市の黒木輝也さんの牛が代表に選ばれました!

 輝也さんの息子さんと私は高校時代同級生で同じバレーボール部でしたので、よく家を行き来して、たいへんお世話になっていました。

 夏休みなどは、庭でバーベキューをして、お腹がはち切れんばかり牛肉を食べさせてもらっていました。

 お礼に次の日は、朝から畜舎に入り、みんなでえさやりをしたものです。

 その時、慣れない私は不用意に牛の背後やすぐ脇を通るものですから、よく牛の尾っぽで横っ面をペシッと叩かれ、笑われたことを覚えています。

 今も家族ぐるみの付き合いをさせてもらっています。

 その輝也さんも口蹄疫の時には、肥育牛198頭すべてが殺処分され、お見舞いに伺った時にはボロボロと涙を流され、家族を失った悲しみを語ってくれました。

 その後半年は、外出さえほとんどされない生活を送られていましたが、昨年3月に経営を再開され全国共進会に挑戦されるまで復調されたのです。

 写真の輝也さんの笑顔は優しさにあふれていますが

「辛い思いをした地元農家のためにも、後に続く若い畜産農家のためにも、何としても優勝する!」

と強い闘志がみなぎっています。

 宮崎牛が全国共進会2連覇を果たすその瞬間に私も立ち会いたい!

 宮崎の畜産が完全復活するその場に同席し、輝也さんと抱き合いたい!

 10月に長崎県佐世保市で大会が開催されます。

 ここからまた新たな宮崎農業の歴史が始まります!!

水資源保全対策特別委員会調査報告2

2012年08月25日 23時34分18秒 | Weblog

 調査活動2日目は、五ヶ瀬町にて県内で唯一“平成の名水百選”に選ばれている「妙見神水」の選定に至るまでの経緯と保全活動内容を研修し、現地視察をさせていただきました。

 続いて日之影町役場に移動し、地域活性化・国土保全・水源かん養・自然災害防止などの多面的機能を高めることなどを目的とした「水源の里条例」の制定経緯と制定後の成果について研修させていただきました。

 この条例は、簡易水道が整備されていない地域で高齢者二人世帯がおられ、おじいさんが谷から水を引こうとされている時に川に転落され亡くなられたことを契機に制定が進められました。

 同時に水源の里振興基金の設立も進められ、条例を具現化するための財源的確保が行われていました。

 この取り組みにより、水源の里支援隊3名を雇用し

①小規模水道施設の点検や簡易な補修

②住環境の整備

③集落道・農業用水路の点検・整備

④空き家・耕作放棄地の保全管理

⑤獣害対策など

高齢化が進む水源の里を懸命に守ろうとする自治体の努力がありました。

 説明の中で

「住民の集落に住み続けたいという意向は強いが、あきらめや不安感も大きくなっている。

心までも過疎化にならないための取り組みが必要なんです!」

 あらためて水資源を守るといことは、山の暮らしを守ることと繋がることを実感しました。

 幸いのことに両町とも、外国資本などによる森林売買事実は確認されていませんでしたが、だからこそ今、備えなければならいのです。

 県民の暮らしと財産を守るため委員会協議を深めていきます。

水資源保全対策特別委員会調査報告1

2012年08月24日 22時37分28秒 | Weblog
 日本では32年ぶりにユネスコエコパークに登録された、綾町にて森林や水資源の保全に係る取り組みや課題などについて調査させていただきました。

 綾町はすでに、“水源の森”や“水の郷”に選ばれており、自然生態系農業の推進と有機農産物生産などの取り組みにより人が自然環境が共生する生活様式が定着していました。

 そして日本最大規模の照葉樹林を守りながら地域を発展させてきました。

 その過程がそのままエコパークに認定されたと言っても過言ではなく、町からの説明の中でも

 「何も特別なことをせず、綾の生活スタイルそのものがエコパークに該当していたのです」

 と誇らしげに語っていただきました。

 これからは観光客や交流人口の増加が大いに期待されるところですが、同時に

 「世界的に有名になることで、水資源を狙う外国資本のターゲットとなることも懸念される」

との説明もありました。

 綾町ではここ3年間で、100年後までのビジョンを形成し、綾に訪れた方が五感満足できるとりくみを展開されていかれます。

 「水資源確保のため県全体の対策となる体制整備を行ってほしい」

との要望も出されました。

 水資源保全対策特別委員会の役割をしっかりと果たしていきます!

雑感366

2012年08月23日 23時40分37秒 | Weblog

 エコカーやハイブリッド車、そして電気自動車がシェアを拡大していますね。

 そんな中、群馬大学と群馬県の地元企業のプロジェクトで“電動バス”が開発されたとの記事を読みました。

 バスは10人乗りで、8時間の充電で約40㌔走行できるようで、屋根には太陽光発電パネルが装着されており、晴天時にはバッテリーの半分を発電できるという優れものです。

 長距離走行には向いていないものの、地域の“エコな足”として群馬県桐生市では既に実証実験中で、今後は富山県や尾瀬国立公園などでも走らせる予定のようです。

 尾瀬国立公園、とういうところにピン!ときました。

 県内ではこの度、綾の照葉樹林がユネスコのエコパークに、そして霧島周辺がジオパークに認定されています。

 この認定により、観光客や交流人口増加が見込まれるわけですが、自然環境をより良い状況で維持していくためにも、ガソリン車での観光を規制し、かわって電気バスなどを周遊させることが検討されてしかるべきと考えます。

 現にヨーロッパの観光地では、同様な取り組みをしている自治体は複数見受けられます。

 またその徹底した取り組みが、保護された環境で癒されたい観光客が絶えない現象をうんでいるようです。

 県内観光地にさらなる付加価値を付けるためにも、あらゆる可能性を提案していきます。

雑感365

2012年08月22日 23時06分14秒 | Weblog

 先日、テレビをつけたら“プロフェッショナル~仕事の流儀~”をやっていました。

 今回、取り上げられていたプロは“駅弁の営業部長”でした。

 その方は女性で、現場の売り子さんから部長にまで上り詰められた方でした。

 私が感心させられたのは、その部長が部下を指導する姿勢でした。

 新作の弁当を開発する会議で、現場の実情を最も知る部下なのですが、社長が同席していることがプレッシャーになったのか、アイデアを言葉にできずモジモジしていました…

 プロ部長は意見を促しつつも、決してあおりすぎず、部下の自発性をとことん待たれていました。

 見ている私ですらヤキモキするくらいのまごまごで、とうとうシビレを切らした社長が自ら案を出し、商品が決定しかかります…

 その時です

 「キムチは肉に巻かず、別々のおかずとした方が、女性は食べやすいと思います…」

 とボソボソながら、社長の意見を覆す部下の方からの意見がこぼれました。

 その言葉をしっかりと捉えて、プロ部長がサポート。

 場の空気は一瞬固まりかけますが、女性ならではの柔らかさで、見事部下の意見が採用!

 そして商品化された新作駅弁も見事完売!!

 そのプロ部長の言葉が、胸に刺さります。

 「社員が真剣に仕事と向き合う姿勢を見ているとワクワクするんですよ」

 「楽しんで仕事いている人には誰も敵いませんよ」

 その言葉通り、部長さんは終始爽やかな表情をされていました。

 “ワクワク”“楽しんで仕事”か…

 9月定例議会が始まります!


“ワクワク”“楽しんで仕事”します。