奇跡への絆

図師ひろき

雑感614

2013年12月31日 22時49分24秒 | Weblog

 いよいよ今年も残りわずかとなりましたね・・・

 皆さんにって今年はどんな一年でしたか?

 私は相変わらず時間に追われながらも、大病もなく走りきることができた一年でした。

 時間は続くもので、昨日と今日も、今日と明日も、そして明日も明後日も何かが大きく変わることはないはずですが、1月1日はやはり気持ちをリセットして、自らを奮い立たせる貴重な節目ですね。

 そして一年のスタートだけに、縁起も担ぎ抱くを担ぎたくなります・・・

 まずは“初夢”でしょうか!

 初夢は元旦の目覚めえる前に見た夢のこと・・・ではなく、1日の夜から2日の朝にかけて見る夢が初夢になるということを以前聞いたことがあります。

 そして初夢に出てきて縁起がいいものに、一富士、二鷹、三茄子がありますが、これには続きがあることを最近知りました。

 「四扇(おうぎ)、五煙草(たばこ)、六座頭(ざとう)」

 と続けるそうで、扇は末広がりで「子孫繁栄」や「商売繁盛」の意味、煙草は煙が上昇することから「運気上昇」を意味し、座頭は毛がないことから「怪我なし」や「家内安全」の意味があるそうです。

 今まで、初夢に富士山はもちろんのこと、鷹も茄子も出てきた記憶はありません・・・

 それでも元旦の夜には、富士山を登りながら鷹を眺め、私の大好きな茄子料理の弁当を食べつつ、横で煙草を吸っている“怪我なし”の方からの煙を扇であおぐ光景を眠る前にしっかりシュミレーションしながら眠りたいと思います。

 皆さんも良い年を迎えられ、来年も健康な一年が過ごせますことを願います。

 今年一年つたないブログを読んでいただきありがとうございました。

 来年はもっともっと本音を語っていきますので、気長にお付き合いくだされば幸いです。


雑感613

2013年12月30日 22時20分16秒 | Weblog

 今年の流行語大賞は、4つもあったんですね。

 私的には、ドラマは観ていませんでしたが“倍返し”に一票です。

 ドラマを観ていなかったといえば、“じぇじぇじぇ”が同じく大賞を受賞した「あまちゃん」もはじめのテーマソングくらいは記憶にある程度です。

 先日テレビを観ていたら、本当に“じぇじぇじぇ”が東北で使われているのかを検証する番組がありました。

 すると・・・残念なことに「あまちゃん」の舞台となった地域でも、“じぇじぇじぇ”は使われていませんでした・・・

 それでも調査を進めていくと、田舎の年配者が驚いた時などに“じぇ”を使っていることにたどり着き、少しホッとしました。

 そういえば、宮崎弁で“とても”や“非常に”など強調するときに使う“てげ”や“ごっげ”という言葉も最近ではあまり使わなくなったし、聞かれなくなったなぁ・・・とその番組を観ながらしみじみ考えました。

 流行語大賞のトップテンには、やはり今年を象徴するインパクトあるフレーズが並んでいます。

 その中でも「アベノミクス」や「特定秘密保護法」「ブラック企業」「ヘイトスピーチ」など政治や経済に関する言葉が続いていることは、国民の期待と不安が入り混じる社会情勢が反映されているとも感じました。

 また今年の流行語大賞で、粋な計らいがされていることに感心させられました。

 それは、選考委員特別賞で「被災地が、東北が、日本が1つになった 楽天、日本一をありがとう!」が受賞したことです。

 東日本大震災の際、“見せましょう。東北の力を。見せましょう。野球の底力を”と嶋基宏選手がファンに誓った言葉から3年。

 東北のみならず、日本中を明るく元気づけてくれ、震災直後のことが思い返されるような逆境に耐え、日本一を勝ち取った東北楽天ゴールデンイーグルスは底力を称えるとともに、この活躍を、歴史を証明する事象として後世に残したいと考えた選考委員会が特別賞を設けたとのことです。

 カッコいい!

 こんな柔軟かつ大胆な判断をされた流行語大賞選考委員の方々にも“ありがとう”を送りたいと思います。

 


雑感612

2013年12月29日 23時21分29秒 | Weblog

 今年の重大ニュースが取りざたされる時期になりましたね・・・

 私の今年の大きな出来事の1つに、夏に行ったインドネシア訪問があります。

 宮崎牛をはじめ、宮崎の農畜産物のトップセールスが第一の目的でしたが、現地の医療関係者とも意見交換をさせていただき、インドネシアの医療事情も学んできました。

 インドネシアは資源国家ということもあり、国民総生産が10%近い伸びを続けており、生活水準が急速に改善されています。

 国民が豊かになに連れ、日本でいう成人病に罹患する方も急増しているとのことでした。

 特に糖尿病者が増えており、合併症である“慢性腎不全”による人工透析治療ができる医療機関を整備することが喫緊の課題であることを教えてもらいました。

 その際、私は宮崎と大分で取り組んでいる“東九州メディカルバレー構想”の内容を紹介し、本県が人工透析治療に関する医療機器製造においては国内トップレベルの生産力があることを伝えました。

 すると現地の方々も大変興味を示され、今後積極的に連携を取りたいとがっちり握手を求められました。

 帰国後、私は英語版のメディカルバレー構想に関する資料を取り寄せ、一歩一歩宮崎とインドネシアの懸け橋となれるよう活動を続けています。

 その活動に呼応してくれた訳ではないのですが、国も日本の優れた医療技術や医療機器を海外に売り込むため、政府が各国で創設を目指している「日本式医療拠点」構想をつくり、アジアや中東を中心とする16か国で、がんセンター設立や医師派遣、遠隔画像診断のシステム導入など、29の事業を2020年までに始動させる方針を発表しました。

 今後、各国で現地調査を進め、官民一体で日本の医療の普及に取り組んでいくようです。

 日本式医療拠点づくりは、政府が成長戦略の柱の一つとして掲げる「医療の国際展開」の一環ではありますが、本県にとっても大きな経済効果と国際貢献できるチャンスでもあります!

 国と国とを繋ぎ、ビジネスを成功させていく最大のポイントは“人脈”です。

 お互いが“Win・Win”で安定した関係を構築するには、お互いを知り、信頼を確認できるかにかかっています。

 私の人脈をさらに太く強いものにし、県民のために働きます!

 

 


雑感611

2013年12月28日 23時23分25秒 | Weblog

 イギリスの大学が研究した結果によると、国連加盟国のうち日本は“国民幸福度ランキング”において40位程度であると紹介されています。

 生活水準やインフラの整備率は高いものの、自殺率や離婚率、そして虐待率が高いことが大きなマイナス要因と考えられ、国民が幸福と感じている割合は小さいのです。

 私が福祉を学んだデンマークは、同じ調査でトップクラスの結果となっています。

 デンマークは消費税をはじめとする税率は高くとも、育児も教育も、医療も福祉もほとんど自己負担がなく、高齢者でも障がい者でも安心して住み慣れた地域で暮らし続けることができます。

 何より将来の生活に不安を抱くことがあまりないため、貯蓄をしないで生活を満喫できることが素晴らしいのです。

 それでは各国の子どもたちは自分の国についてどう思っているのでしょう・・・

 ユニセフの研究機関である、イタリアのイノチェンティ研究所では、子どもの幸福度ランキングを発表しました。

 今回の報告では、「物質的豊かさ」「健康と安全」「教育」「日常生活上のリスク」「住居と環境」の5つの分野について幸福度の評価が行われました。

 そこで日本の子どもの幸福度は・・・先進31か国中6位とトップクラスにランクインしました。

 分野別に見ると、「教育」と「日常生活上のリスク」で1位を獲得している一方、「住居と環境」は10位、「健康と安全」は16位、「物質的豊かさ」は21位で、分野ごとの成績のばらつきがありました。

 ちなみに1位は、オランダ。

 以下はフィンランド、アイスランド、ノルウェーと続き、やはり北欧の国々が続きます。

 子どもを取り巻く環境が整っていて、治安が比較的安定していることなどが上位進出となったのでしょう。

 しかし学力偏重の教育制度や教育にお金がかかり過ぎることなどがどれほど加味されていたか、甚だ疑問です。

 何より世界トップクラスの子ども幸福度がありながら、幸福を感じている国民が少ないのか・・・どこでねじれてしまったのか・・・

 今こそ日本は地域から、高度成長期の中で犠牲にしてきてしまった、真の豊かさを取り戻していかなければならないと考えます。

 

 


雑感610

2013年12月27日 23時36分50秒 | Weblog

 クリスマスケーキがまだ残っている我が家ですが、すでにおせち料理をどうするかが話題になりました。

 おふくろが例年は作っていましたが、なんと今年は高齢者施設に再就職して、大晦日まで仕事ということもあり、どうやらスーパーのオードブルになりそうな気配です。

 あまり食にこだわりのない私は、オードブルでも不満はありませんが、正月くらいは正月を感じる料理を食べたいとも思います。

 あるマスコミの調査で、男性が好きなおせち料理のランキングが紹介されていました。

 第1位は「数の子」

 第2位は「くりきんとん」

 第3位は「だて巻き」

 となっていました。

 ちなみに女性の1位は

 「くりきんとん」

 でした。

 私のおせち料理ランキング第一位は・・・やはり“数の子”です。

 プチプチ食感も好きですが、プチ贅沢感が正月気分にしてくれので、家族がまごまごしていると一人でぼりぼり食べています。

 でも塩分が高いせいか、あとでのどが乾いてしまうんですよね・・・

 数の子の思い出といえば、東北福祉大学時代に正月帰省をしようとした時に、アルバイト先の店長から

 「バイトがほとんど帰ってしまうから、お前くらいはなんとか残ってくれんやろうか・・・」

 と相談を受け、悩みましたが年末年始の航空チケットは割高ということや何よりバイト料が割増しになることを天秤にかけ、仙台で年を越したことがあります。

 元旦もアルバイトで、深夜に帰宅途中・・・まだ開いているスーパーを見つけ、遅い夕食を買いました。

 その時、せめて正月気分を味わいたいと“数の子”を手にしては見ましたが・・・

 “学生の身分で数の子は贅沢すぎる・・・”

 “この数の子1パックで、のり弁が3つは買える・・・”

 悩んだあげく、数の子をおもいきって買いました。

 寒い部屋に戻り、こたつで手を温め、数の子をパックから丁寧に取り出し、一口一口しっかり味わって食べたことを今も覚えています。

 だから今でも数の子は、私を幸せにしてくれる一品です。

 今年の正月はオードブルの中にあるであろう数の子を味わって食べることにします。

 

 


雑感609

2013年12月26日 23時05分41秒 | Weblog

 以前このブログで大阪出張の際に、ごみ焼却施設を視察した時のことを取り上げました。

 その施設の倉庫に大きく積み上げられていたのは、食料残さという名のごみでした・・・

 飲食店で食べ残されたものやコンビニで賞味期限が切れた弁当などが高く高く積み上げられていました。

 中には賞味期限が切れていない商品で、まだ食べられるものまでドサッとゴミとして運ばれてきていました・・・

 何故?

 「この商品は、パッケージが新しくなったので廃棄扱いになったものです。」

 担当者の淡々とした説明が今も消化しきれないまま、心のわだかまりとなっています。

 同じようなわだかまりを抱くニュースを目にしました。

 タイトルは“廃棄うどんで再生エネルギー”

 香川県内には約800の「讃岐うどん」店があり、うどん用小麦粉使用量(2009年)は全国トップの約6万トン。

 うどんを打つ際の切れ端や、ゆでてから時間が経過した麺など、廃棄うどんが大量に出ます。

 1日3トンの廃棄うどんを処理でき、1年に一般家庭40~50世帯分の年間使用量に相当する18万キロワット時を発電できる再生エネルギー施設が建設され、年間700万円の売電収入が得られる・・・

 というものでした。

 うどんを打つ際に出る切れ端ならまだしも、廃棄うどんを何トンも処理して、それを売電したから年間何百万も利益が上がりました・・・という流れはやっぱり腑に落ちません・・・

 もちろん再生エネルギーやごみの再利用を否定するものではありませんが、“ごみ”としてしまう前に我々の生活を見直すことも必要ではないかと思います。

 大量生産、大量消費、そして大量廃棄の時代から、適量生産、適量適宜消費、そして少量廃棄につながるシステム構築こそ、行政が取り組むべき課題です。

 


雑感608

2013年12月25日 23時15分14秒 | Weblog

 先日、宮崎市内のショッピングセンターに行ったところ、駐車場に入る車が渋滞していました。

 なんとか駐車場に停めることができましたが、店内に入る前に疲れてしまいした・・・

 これから年末年始はさらに混み合うのでしょう・・・

 このようなショッピングセンターの開業件数が、全国で2年連続で60件を超す見通しとなったとの記事を読みました。

 景気低迷から2009年以降は減少傾向だったものが、今年は大幅な増加に転じ、今後の開業件数も横ばいか微増で推移するとみられています。

 大阪駅北側の複合施設“グランフロント大阪”や千葉市の“イオンモール幕張新都心”などの大型店やアウトレットモール、外資系大規模店など新しい切り口や面白いテナントを集結させ、高い集客力を示しています。

 また税収や雇用を確保したい地方自治体が、経済活性化のため誘致に積極的なこともショッピングセンター増につながっているようです。

 しかし、大型ショッピングセンター進出の影には、地域の商店街の衰退が間違いなくあります。

 ショッピングセンター増加の記事が載っていた同じ新聞に、こんな見出しを見つけました・・・

 「商店街の自走大事」

 日南市の油津商店街活性化のため、今年7月にサポートマネージャーに就任された方が、市民向けのプレゼン会を開催され、店舗誘致構想や半年間の取り組みについて説明をされたようです。

 その際

 「商店街が自走できる状況にすることが大事」

 と語られ、商店街で運動会やアートイベント、農園づくりなどを催し、にぎわい創出に努められたことなどの報告がされたとのこと。

 参加された方の中からも

 「商店街に人を滞留させることが大切だと思っていたが、出店計画など期待が持てる話が聞けた。」

 など希望が持てるとの評価がされていました。

 油津商店街に4年間で20店舗誘致が、サポートマネージャーに課せられたノルマです。

 詳細な条件は知りませんが、開業し何年以上継続経営された店舗が誘致成功とみなされるのでしょうか・・・

 前段のショッピングセンター開業と油津商店街活性化の取り組みは、利用者を間に双方が綱引きをしてどちらに軍配が上がるのかの闘いのようにも映ります。

 うまく棲み分けができ、相対的に県内経済の底上げにつながれば素晴らしいことですが、限りある人口を奪い合う構造はどうしても拭い去れません。

 故に、油津商店街をはじめ、地域の商店街ではショッピングセンターに勝るとも劣らない“新しい切り口や面白いテナントを集結させる”ことが求められると思います。

 油津商店街の取り組みが成功し、各地の商店街に飛び火していくことを切に願います。


さくらサンタクロース

2013年12月24日 23時53分21秒 | Weblog
 一足早いサンタクロースになってきました。

 私も仲間に入れてもらっているゴルフコンペ“さくら会”が、友愛社へソフトボール用品を届けました。

 友愛社は石井一次が開設した児童養護施設です。

 さくら会では、年4回あるコンペの時に、チャリティ活動を行い、プレゼントのための資金を少しずつ貯めていきました。

 友愛社にプレゼントを届けることは、早々に決まったのですが、はたして何を贈ったらいいのか悩みました……

 あれこれ考えましたが、送りたい物より、必要な物をプレゼントしたいと、事前に友愛社のスタッフにリクエストを聞きました。

 すると小学生のソフトボールチームのグローブが古くなっているので、できれば新しい物を贈って欲しいとのことでした。

 早速、地元のスポーツ用品店に連絡し、グローブを手配してもらいました。

 さくら会の会長さんが

 「グローブだけじゃなくて、バットやボールも届けてあげよう!」

 その号令で、バットとボール、それにキャッチャー用のプロテクターまでソフトボール用品一式を揃えることとなりました。

 贈呈式では、こどもたち代表が元気よくお礼のあいさつをしてくれ、さくら会メンバーも目尻が下がりっぱなしでした。

 ここで今年最大のミスです…

 贈呈の瞬間が感動的過ぎて、写真に撮るのを忘れてしまいました…

 写真でほのぼのをお届けすることはできませんが、できることならグローブを持って、はしゃぎ喜んでいるこどもたちの笑顔を想像していただければ幸いです。

雑感607

2013年12月23日 23時21分42秒 | Weblog
 「あんたは隣りにおるけん、顔みらんね~」

 出勤前にあいさつをすると、決まって軽く嫌みを言われる方でしたが、私の子どもたちを自分の孫のように可愛がってくれ、そしていざ選挙の時には

 「選挙に出たなら勝たんといかん!」

 と、曲がった腰で手押し車を押しながら、私の選挙応援を一生懸命にしてくださっていた隣りのおばあちゃんが先日亡くなられました…

 突然の訃報に言葉をなくし、優しく微笑む写真に向かい、合わせた手に涙がこぼれました…

 2週間前には同級生のお父さんがお亡くなりになりました…

 いつもにこやかに話し掛けてくれ、県政に対してもしっかり提言してくれる私の拠り所になってくださる方でした。

 葬儀の時、まだ小さいお孫さんがおじいちゃんに向かって手を合わせる姿に胸が痛くなりました…

 かえがえのないお二人の存在は大きく、予期せぬ出来事を受け入れがたい心境です…

 ただただご冥福を心からお祈り申し上げます。

 お二人の死は予期はできませんが、予防はできたのかもしれません。

 お二人ともお風呂場で倒れられました。

 寒くなるこの時期は、冷えたお風呂場で血圧が急に上がり、心臓や脳に負担がかかりやすくなります。

 特に高齢で血管ももろくなっている方は、冬場のお風呂場やトイレでの体調管理に注意をしていただきたいと思います。

 大切な方を亡くしたからこそ、同じような悲しみを増やさないためにも、まず身近な人たちに血圧コントロールのために、風呂場やトイレの温度管理の必要性をしっかり伝えていこうと思います。

 伝えるだけではなくまず家族に、脱衣所や風呂場があったまる暖房器具を送ります。

 どうか悲しい知らせがこれ以上続きませんように…

地域の本音

2013年12月22日 23時37分17秒 | Weblog

 今晩は、都農町の瓜生地区にある神社の祭りに顔を出させてもらいました。

   

 ここでも神楽の奉納がされていましたが、中之又地区のように一晩中ではなく、神事として舞われていました。

 地区の女性部の方々がぜんざいを振る舞われており、寒い夜には最高に幸せになれる温かさでした。

   

 神楽の後には、日本舞踊の披露やカラオケ大会が行われ、会場の雰囲気も一層盛り上がっていきました。

   

 振る舞われていたのはぜんざいだけではなく、竹筒で温められた焼酎も次から次に酌み交わされていました。

 私は車で行っていたので飲むことはできませんでしたが、車座になっていろんな話を聞かせてもらいました。

 ほろ酔い気分での会話は遠慮なしの本音が届けられます。

 「ここらへんも子どもが少なくなってしもうた・・・わけもんが働ける場所をつくってくれんと、帰ってきてしてん帰ってこれんとど!」

 「うちはじいさんと障がいがある兄弟がおって、二人を介護しながらの生活でもう限界じゃ・・・年金だけじゃ施設にも預けられんが!」

 「牛の値段があがらんじゃねえか!子牛は高いが、肥育農家は飼料代は高いは、枝肉は安いはで、もうすったりじゃ!」

 「なんで宮崎牛は日本一になっちょっとん、農家はもうからんとか!一所懸命いい牛を育てても売り方が下手じゃかいダメじゃ!」

 「TPPもどんげなっとかいっちょん分からんし、お前どんがもっとしっかりせんと、宮崎ん農家はつぶれてしまうど!」

 全くその通りで、なんとか微笑みながら聞くしかない自分が情けなくて仕方ありませんでした。

 “高速道路が抜ければ企業誘致が有利になります”

 “介護保険の見直しが行われれば、家族の負担は軽くなります”

 “国内だけではなく東南アジアにも宮崎牛の販路開拓をしていますので所得増につながります”

 “TPPは国益を損なうようならば、即時撤退することが決まっていますから安心してください”

 とてもこんな希望的観測の気休めを言えるような雰囲気ではなく、鬼気迫る訴えをただただ飲み込みうなずていました・・・

 「皆さんの不安が少しでも解消されるように、できる限りの仕事をして宮崎を盛り上げていきますので」

 そう答えても表情がほころぶ人は誰もいませんでした。

 地域の暮らしはアベノミクス効果を待てないほど追い込まれています。

 県としてできることを貫き、国に変革を訴えることを続けます。