奇跡への絆

図師ひろき

ここに生きる

2012年03月31日 23時55分00秒 | Weblog


 映画「ここに生きる」

 観てきました。

 完全に裏切られました・・・完全にいい意味で裏切られました!

 私は延岡市の市民活動で取り組まれている“第九を歌う”活動のメイキング作品程度のものなのだろうと勝手に決め付けて、ただぼんやりと席に座り上映を待ちました。

 冒頭から映像の美しさに圧倒されます。

 見たことのある風景やありふれた生活模様がキラキラと紡がれ、そこに様々な登場人物の生き様が重なり、ストーリーは展開していきます。

 思春期の中で自分探しをする少女・・・

 地域医療の最前線で誇り高く生き抜く医師・・・

 公務員を退職後、バイオリン作りに精魂を傾注する老人・・・

 “最後の共同作業ですね”と笑顔で練習に参加する老夫婦・・・

 そして口蹄疫から立ち上がり明るく宮崎の畜産を支える女性・・・

 いろいろな人生が、第九を歌うということで結ばれ、それぞれの辛さや楽しさが寄り添い、深みのある舞台を作り上げていきます。

 20年前にこの第九を歌いながらも、故郷を離れ、都会の片隅で第九を口ずさみながら涙する男性のシーンも印象的でした・・・

 “延岡に帰りたいけど帰れない・・・今の仕事も楽ではなくて、できることなら帰りたい・・・でももう東京の生活も捨てれない・・・昔この時期にキラキラと第九を歌っていたな~・・・あ~あの頃に戻れたなら・・・”

 そんなセリフは一切ないのですが、途切れ途切れに第九を口ずさむ男性から故郷を想う気持ちがにじみ出ていました。

 その男性を見ながら、私は大学時代に東京で何人かの同級生と飲んだときのことを思い出していました・・・

 「お前は卒業したらどうすっとや?」

 と尋ねられたので

 「俺は宮崎に帰る。」

 「どんげずっとかあんげなんもないとことに帰って!こっちやったらなんぼでも仕事も遊ぶもんもあるが。」

 私はそれでも頑なに

 「いんにゃ、俺は帰る。なんにもないちゅうこつは、なんでもできるっちゅうこつや!俺からなんか立ち上げちゃる!」

 と言い返した手前もあって、卒業後まっすぐ帰省し、医療ソーシャルワーカーとして働く傍ら、地域活動にも没頭し、青年団やそしていまだに消防団活動を続けています。

 話を映画に戻しましょう・・・

 映画の中で胸にささった言葉に

 「不便さの贅沢を楽しもう!」

 という言葉がありました。

 今は、コンビニに行けばたいがいの生活用品は手に入れることができるようになりました・・・しかしコンビニで“絆”や“達成感”を手に入れることは難しいでしょう。

 田舎だから手間隙かけないと手に入らないものもたくさんある・・・田舎だけど都会にはなくなってしまった温もりがたくさん残っている。

 人生の楽しみは与えられるものではなく、自ら自分の人生に参加し、創り上げていくものだと言うことを思い出させてくれる作品でした。

 誰の人生と比べるのではなく、日常の中にこそ真の喜びや幸せが散りばめられていることを語りかけてくれる素晴らしい作品でした。

 そして何より迫力ある第九の歌と演奏!

 この映画を観て、第九を聴くことができたなら、圧倒的なスケールの中に数々の温もりを感じられることと思います。

 まずは多くの方にこの映画を観ていただき、忘れかけていたそれぞれの“何か”を思い出して欲しいと思います。



 

 

 


温もりの思い出

2012年03月30日 22時51分07秒 | Weblog


 先日、三遊亭歌之介さんの独演会に行ってきました。

 歌之介さんの話は、CDで聞いたことがあったのですが、生で聞かせてもらうのは初めてでした。

  

 ご存知の方も多いとは思いますが、歌之介さんの話はとにかく面白い!

 CDで聞いているだけでも、そのテンポの良さと男と女の絡みを随所にちりばめられる内容にゲラゲラ笑っていたので、それに身振り手振りが加わった独演会は面白くないはずはなく、会場は序盤から抱腹絶倒でした。

   

 しかしこの日の内容は、いつもの歌之介節だけではなく、政治問題にも鋭く切り込み、東日本大震災からの復興が進めない現状を指摘したり、政治資金の管理体制などを取り上げられました。

 重い話題を笑いに変えつつも、観客に問題意識を持たせるあたりは、まさに絶妙な話術でした。

 そして私が最も印象に残った話は、お母さんとの思い出話でした・・・

 歌之介さんが、あるお寺での公演依頼を受け、寒い夜にそのお寺のお堂に泊まった時のことです・・・

 布団の中に、湯たんぽが入れてあったそうです。

 その湯たんぽに足をあてて温めているうちに、歌之介さん自然にボロボロと涙が・・・

 歌之介さんは幼い頃、貧しい家庭に育ち、親と離れ離れの生活を余儀なくされていたそうです。

 久しぶりにお母さんと再会できたある寒い夜、一緒に寝ていたお母さんが

 「足が冷たくて眠れんやろ・・・お母さんの太ももに足を入れなさい。」

 と冷たい足先を優しく温めてくれたそうです。 

 湯たんぽの温もりが、子供の頃お母さんに会いたくて会いたくて寂しくて、やっと会えた時のお母さんの優しさと重なったんですね。

 その後、しばらくして親子一緒に暮らせるようになったようですが

 「あの時の寂しさは、私を強く逞しくしてくれました。そして家族への愛情、そして絆の大切さを教えてくれました。」

 と涙をこらえながら話される姿を見ていると、歌之介さんがグッと身近に感じられました。

 だから言う訳ではありませんが、日頃なら引っ込み思案な私としては公演後すぐに帰るところですが、思い切って歌之介さんのもとを訪ね

 「面白い以上に感動しました。」

  

 と率直に感謝の気持ちを伝えさせてもらいました。

 私にも、冷えた足先を温めてくれたおふくろの思い出があったからです。

 私も強く逞しく頑張ります!
 
 

 

 

 


雑感270

2012年03月29日 23時40分48秒 | Weblog


 先日の定例議会一般質問でも取り上げた内容ですが、近年仕事上のストレスが、うつ病などの精神障がいや自殺の原因となり、労災補償を受ける方が増えています。

 精神障がいによる労災申請は、2000年度で全国212件でしたが、2010年度には1181件に増加しています。

 県内の自治体職員でも、過重労働からくるストレスが原因で、若くして自ら命を絶った方がおられ、官民問わずメンタルヘルスケアの必要性が求められています。

 県では、職員に対しメンタルヘルス相談体制として、精神科医1名や臨床心理士2名を配置し、職員健康プラザで月3回の相談を実施しているほか、今年度から新たに復職コーディネーターも職員やその上司からの相談に対応しています。

 また県内7医療機関と2カウンセリング機関に相談業務を委託し、精神疾患を早期に発見し、治療に結びつけるための相談体制を整えています。

 強いストレスとみなされる具体的な具体例として、時間外労働が月10時間以上となり、休日の確保が難しくなったり、配置転換としては異例な状況で、職場内で孤立してしまったり、同僚らが結託して、人格や人間性を否定する言動が執拗に行われるなどが挙げられます。

 4月になればそれぞれの職場の雰囲気も変わるので、喜びもある反面、不安を抱く方も少なくなく、周囲の連携や心配りが求められる時期でもあります。

 また自営業者などの県民に対してのメンタルヘルスサポートも充実させていく必要がありますが、この点に関しては県においても特段事業化されているものもなく、主体的に医療機関を利用していただくしかないのが実態です。

 そこで市町村が実施する特定検診や特定保健指導などの機会を利用し、うつ病のスケールテストやカウンセリングを受けられる体制を、県が率先して整えていくよう一般質問では訴えました。

 その時の答弁としては

 「平成24年度から新たに市町村や民間団体が取り組む“地域の絆づくり”を支援し、自殺対策の核となる人材育成を図り、市町村と連携し、総合的な支援を積極的に行う。」

 などの内容でしたが、まだまだ具体性を持たせていく必要があります。

 
 何より県民が気軽にカウンセリングなどを受けられる制度や体制を構築していくことが必要ですので、これからも執行部と県民の方に届く事業を練り上げていきます。


ライオンズクラブの活動を通して

2012年03月28日 23時14分56秒 | Weblog


 献血に行ってきました。

 ライオンズクラブで献血運動のボランティアをしていることもあり、自らも定期的に献血をしています。

  

 今時の献血は、献血前や途中に水分補給をさせてもらえます。

 「ポカリスエットかオレンジジュースはどちらがいいですか?」

 迷わず

 「サンAでお願いします!」

 私は血管が細いのか、いつも看護師さんが針を打たれるまでに良さそうな血管を決められるまで時間がかかります。

 血管も細いほうなのか、以前は採血時間が他の方の倍以上もかかっていて、採血後は貧血気味になってしばらく立ち上がれないこともありましたが、最近の献血はスムースで、気分が悪くなることもなくなりました。

 これからもできるかぎり献血には協力していこうと思います。

 ライオンズクラブでは、様々な地域活動に参加でき、若い頃から青年団動をしてきた私にとっては、いつまでも仲間と汗をかくことができることに喜びを感じています。

      

 海岸清掃をしたり、地域の祭りの参加し、福祉作業所で作られたパンやクッキーを販売して、益金を児童養護施設などに届けたりと自主性あふれる取り組みに、毎回ワクワクしながら取り組んでいます。

 これはライオンズの活動とは関係ありませんが、先日高鍋の建設会社主催のチャリティ祭りに参加され
ていただいたとき、“セグウェイ”なるものに試乗させてもらいました。

    

 皆さんは、乗られたことありますか?

 とても不思議な感覚で、体重移動で前後左右に動き、止まる時は後ろに体重をかけるといいのですが、これがなかなか難しい・・・

 背筋を伸ばしたまま体重を後ろにかけているつもりが、腰だけ引けてしまい、上手く止まれずインストラクターの方に受け止めてもらい何とか止まれる始末・・・

 こんな体験もライオンズクラブであちこち地域に足を運んでいるからこそできることなので、これからも時間が許す限り仲間と一緒に地域に溶け込んで行きたいと思います。






ご当地グルメレポート

2012年03月27日 23時08分23秒 | Weblog


 食べてきました!都農町の「金ふぐ丼」

 児湯郡5町が中心となって、毎年行われている“鍋合戦”から生まれたご当地グルメ“都農ふぐ丼”です。

  

 いかがですか、この迫力!

 肉厚もバッチリで、食べてみると全くクセがなく、食感はホタテのように弾力がありました。

 さらに3種類のタレが添えられていて、それぞれをかけて食べることで3倍美味しさを楽しむことができます。

 食べ方にもこだわりがあり

 「タレをかけたら、混ぜずに召し上がりください。その方がそれぞれの味がしっかり味わうことができます。」

 と店長さんからの説明も添えられました。

 さらにさらに驚いたのは、ふぐの皮のお吸い物!


  

 こちらも初体験でした。

 これに小鉢がついて、お値段なんと880円。

  

 このボリュームで880円は、かなりお徳だと思います。

 今のところ、都農町内の“宴”と都農神社の食堂と国道10号線沿いの“新田うなぎ”で提供されています。

 近々、役場近くのお店でもメニュー化されるとのこと。

 金ふぐがとれる時期は限られているので、問い合わせをされてから行かれた方がいいかもしれません。

 都農といえば、忘れてならないのが・・・

  

 こちらのトマト鍋!

 このトマト鍋も鍋合戦で登場、そして優勝し、マスコミにも大きく取り上げられ全国区になったご当地グルメですね。

 また、先ほどの金ふぐを使った“金ふぐバーガー”なるものも試作されているとか・・・

 ハンバーガー好きな私にとっては、商品化が待ち遠しい限りです。

 ゲットできた時には、またレポートします!



悲願の歩道設置

2012年03月26日 23時10分18秒 | Weblog


 高鍋町青木地区の県道改良説明会に参加させていただきました。

   

 青木地区の方々から

 「子どもたちが毎日のように危険にさらされている!なんとか歩道を設置して欲しい!」

 「高齢者が道を容易に横断することもできない!」

 「先日も車と自転車の接触事故があったばかりよ!」

 との訴えがあり、即座土木事務所に出向いて、実態を説明したのが今から約3年前でした。

 当時の土木事務所所長も、すぐに現地確認をしていただき、住民の方々から直接話を聞いてくださいました。

 それから青木地区の方々と二人三脚で、県道改良に向けての活動を続けてきました。

 まずは地区長さん、班長さんに協力していただき、県道沿線の方だけではなく、地区全員の方々から、県道改良に関する同意書に署名と捺印をとっていただきました。

 今度はそれを持って、土木事務所と県庁の県土整備部まで陳情に行き、改良の必要性を訴えてきました。

 この青木地区は、私も高校時代、自転車で通学しており、何度となくトラックからひかれそうになりました。

 あれから25年以上が経つ今でも、その危険な状況は変わっておらず、高鍋警察署の調べてもらったところ、ここ5年で40件もの事故が起こっており、いつ死亡事故が起こってもおかしくない状況であることも分かりました。

 説明会では、土木事務所から示された歩道の設計図を熱心に見られ、改良工事に関する意見が出されました。

    

 「カーブのところは見通しが悪いため、減速させる方策を考えてください。」

 「農道、町道から県道に進入する際、車の行き来が分かるようなミラーを付けてください。」

 「歩道ができ時に、どれくらい土地や建物にかかるか分かる個人個人の図面を出して欲しい。」

 「幅が3メートルの歩道のようだが、2メートルもあれば十分じゃないのか。」

 など生活に直結する工事になるだけあって、次から次に意見が出され、土木事務所の方々も丁寧に受け答えをしていただきました。

 ここまでたどり着けたことはとても喜ばしいことですが、ここからが新たなスタートでもあります。

 個別の用地買収や補償に関する話し合いが始まり、設計の見直しなども考えられ、住民の方々が納得いく内容を創り上げていくには、多くの時間と労力が注がれることになります。

 これからもできる限り、住民と行政との橋渡し役に徹し、一日も早い歩道設置完了となるよう汗をかいていきます! 

 

 

 
 




精神科アウトリーチ事業

2012年03月25日 23時43分40秒 | Weblog


 私が精神保健福祉士として病院勤務していた頃、急性期の精神障がい者と思われる方々の対応にジレンマを感じていました。

 在宅で受診歴のない方の場合は、自傷他害の恐れがない限り、病院まで連れてきてもらうことは家族の役割とされています。

 家族が高齢な場合や女性や子どもの時には、受診につなげる事が困難で、症状が悪化し、事件事故が起こってしまってから、保健所や警察が介入してようやく病院へ連れて来られることも少なくありませんでした。

 それでも即入院となることは少なく、いわゆるたらい回し状態になることも・・・

 このような状況の改善策として、厚生労働省は精神的不調を抱える方の家を、精神科アウトリーチチームが訪れ、外来受診につなげるアウトリーチ事業を始めました。

 アウトリーチは、すでに治療を受けている方だけではなく、一度も受診したことがない方や治療を中断した方も対象とし、24時体制で緊急時にも対応します。

 アウトリーチチームは、精神科医、看護師、精神保健福祉士、作業療法士、心理士そして回復した患者仲間などで構成され、保健所などと連携しながら訪問します。

 受診歴のない方や急性期の方などは、アウトリーチ事業でさえ信頼関係を構築するまでかなりの困難も予想されますが、これまで家族が抱え込まざるを得ない状況を改善することには繋がるため、多くの医療機関で事業展開されることを期待します。

 さらにこの事業では、退院促進の効果も期待されており、精神科入院率が極めて高い本県においても積極的に取り組むべき事業と考えます。

 事業費の獲得は、行政の役割です。

 現場を知る議員として、しっかり働いていきます!

 

 
 


希望の筆

2012年03月24日 23時19分09秒 | Weblog


 以前、京都を旅したときに、魅了された光景がありました。

 それは金閣寺の煌びやかさではなく、龍安寺の趣き深さでもなく、三十三間堂の整然さでもなく、それらを凌ぐ迫力と雄弁さを感じる光景でした。

 建仁寺を訪れた際、丁寧に手入れされた庭園を感嘆しながら見て回り、ある居間にさしかかった時、その衝撃と出会いました。

 そこにあった畳4枚分はあろう屏風から力が発せられていました。

 屏風には社会科の教科書で見たことのある“風神雷神”が描かれていました。

 

 屏風に威風堂々と書かれた神からは、風が吹き稲妻が聞こえてくるほどの感覚になりました。 

 しばらく足を止めて、時を越えて訴え続けられる幽玄な空気に包まれていました。

 しかし本当の衝撃は次の瞬間でした!

 隣の居間にも畳4畳分ほどの大きさの屏風が飾られており、そこには毛筆で「風神雷神」と書かれていました。

 見てください、この迫力を!

  

 絵ならまだしも、書で神を表し、命を吹き込んでいる屏風に、一気に心奪われました。

 確実に突風が吹き、雷鳴が鳴り響きでした。

 どの時代の書の大家が書かれたものなのかと、屏風の隣にあった解説文を読んで、さらなる衝撃を受けました。

 その書は、ダウン症の書家、金澤翔子さんの作品でした。

 屏風の風神雷神から受けるインスピレーションを、見事に白い屏風に落とし込み、絵にも勝るとも劣らない神の正確な描写に、輝く才能を一見しただけで受け止めることができました。

 障がいに負けず、見るものに勇気と元気を与えてくれる金澤さんの希望の書にまた出会いたいものです。

  


雑感269

2012年03月23日 23時39分04秒 | Weblog


 センバツ高校野球が開幕し、石巻工業高校阿部主将の選手宣誓の涙された方も少なくないと思います。

 私のその堂々と未来を見据え

 「日本が1つになり、苦難を乗り越えることができれば、その先に必ず大きな幸せが待っていると信じています!」

 との高らかな宣誓に胸が熱くなりました。

 被災され、いまだ仮設住宅や避難生活を強いられている多くの方々の胸にも、希望の明かりが灯されたのではないでしょうか。

 しかし、被災された方々の心に、闇が広がりつつある事実もあります。

 家や仕事を失われた絶望感や将来への不安から被災者が、アルコール依存症になるケースが増えているとのことです。

 仙台市の東北会病院では、新規患者に占めるアルコール依存症の割合が、震災前は3割前後であったものが、震災後は4割を超すようにようになっているようです。

 また阪神淡路大震災では、仮設住宅で孤独死した男性の3割が肝疾患で、そのうち7割がアルコール性だったとの心配なデータも残されています。

 岩手県、宮城県、福島県では昨年暮れから、“心のケアセンター”を開設したり、岩手県においては仮設住宅を精神保健福祉士らが巡回訪問を続けているようですが、自主性に委ねるところが大きい飲酒管理は、事後対応となることが多いようです。

 国には一日も早い復旧復興のため、安定した居住空間の確保と生きがいとなる雇用の創出を強く望むのもであり、また未来を諦めない高校給球児たちの懸命なプレーから、一人でも多くの被災者が、自分を強く持ってもらいことに繋がることに望みを託したい・・・

 やはり望むばかりではダメですね!

 自分に何ができるか?精神保健福祉士として貢献できることはないのか?

 再度、被災地の友人と連絡を取り合い、動き方を模索していきます。


雑感268

2012年03月22日 23時04分26秒 | Weblog


 文部科学省が、小中学校に対し

 “抜き打ち避難訓練”

 を盛り込んだ防災訓練モデルと教師向け指導マニュアルを作成することになりました。

 休み時間や清掃時間、放課後などに“予告なし”で緊急地震速報の警報音を鳴らして、児童がその場の状況を素早く見極め、安全な場所に動ける判断力を養うことが目的のようです。

 確かに私たちが小学生の頃は

 「何時何分に非常ベルがなるから、机の下に隠れて、しばらくして運動場に一列に並んで避難してください。」

 ほとんど緊張感のないまま、友達とじゃれあいながら、上履きのまま運動場に出れることに喜んで、走り回っていた記憶があります。

 ましてや津波に備えて高台に非難する訓練をした経験はありません。

 

 今回の文部科学省の取り組みには一定の評価はするものの、合わせて行われる教師向けの指導カリキュラムを充実させることに重きを王手欲しいと思います。

 学校で被災他場合、児童生徒はまず先生の指示を仰ぐはずです。

 そのとき臨機応変な判断により、安全へと導く先生の役割は重要です。

 

 東日本大震災後、仙台の小学校を視察した際、津波が押し寄せてくる風景を見た先生が

 “高台に逃げる間に波にのまれてしまう!運動場ではなく屋上に避難するぞ”

 と児童を連れて屋上へ

 “もし屋上までも波が来るようであれば、図書室の本棚を船の代わりにして子どもたちを助ける

 と本棚を倒して窓から出す準備もされていたそうです。

 児童生徒の命を守ることを諦めない、強い判断力を学ばせていただきました。

 学校はもちろんのこと、地域防災においても抜き打ち避難訓練が行われても、適切な指示が出せるようシュミレーションを怠ることはできません。

 現役消防団員としての使命を果たしていきます!