奇跡への絆

図師ひろき

総務常任委員会県北地区調査5

2013年05月31日 23時05分47秒 | Weblog

 続いて日向市の八興運輸株式会社に行かせていただきました。

 八興運輸株式会社は、昭和28年創業で、社員数150名の県内を代表する海運業者です。

 今回の主な調査は、RORO船の運用実績から今後の事業展開について学ばせてもらいました。

      

 RORO船とは、中型の貨物船のことで、ロールオンロールアウトの略で、つまり貨物を船に乗降させる際、クレーンを使わずトラックで運ぶ形式の船のことです。

        

 写真のように、20~30㎝間隔で貨物が次々に運び込まれてきます。

 手際よく作業が進められていく様は、まさにプロフェッショナルで、その寡黙な技術をまじかで見せてもらうだけで海運業の厳しさが十分伝わってきました。

 現在、宮崎から大阪堺泉北港へ週3便運航されており、1便につき貨物は41台と乗用車50台を運送することができます。

 主な取扱い貨物として、宮崎から大阪へは化学薬品、合成樹脂や原木などで、大阪からは鋼材などが移入されています。

 今回の調査で、宮崎から県外への移出のことを“動脈物流”といい、県外から宮崎の流れを“静脈物流”ということを知るとともに、やはり静脈物流の取扱い量がどうしても少ないということでした。

 しかし近年、二酸化炭素排出削減の動きから、環境負荷の小さい運送手段に切り替えていく“モーダルシフト”も重要視されており、海運の役割は大きくなりつつあるようです。

     

 さらに八興運輸の方では、台湾、香港、シンガポールにまで海路開拓を行われており、宮崎の農畜産物などの海外輸出にも貢献されています。

 それでも海運は、輸送時間がかかるため農畜産物を直接運ぶだけではなく、鮮度を意識なくてもよい加工品にもっと力を入れていく必要性があることを示唆されました。

     

 県としても、フードビジネスや6次化産業を発展させていく方向性は出しているので、今後それがより具体的なものとなるよう、運送業者との連携をさらに密にとっていきます。

 

 


ちょっと一息

2013年05月30日 22時12分27秒 | Weblog

 常任委員会県北調査の昼食で、フルコースをいただきまいた。

 川越シェフの料理にも、勝るとも劣らない山の幸のフルコース料理でした。

 東臼杵郡美郷町北郷区にある農家レストラン“味さと(みさと)”で最高に贅沢な料理と笑顔を堪能させてもらいました。

 自然豊かな田舎のいろいろな食材を生かし、村の伝統料理を中心とした、四季ごとの和風料理で、食器も明治時代に使われていた漆食器を使用されており、随所にこだわりがありました。

   
 これがその山の幸フルコースです!

 画面には入りきらないほどの品数で、なば(しいたけ)ご飯を中心に、野菜のてんぷら、竹の子やえんどう豆の煮物、なまずの南蛮、そして漬物や梅干しにいたるまで、1品1品におふくろの味がしみ込んでいました。

 なまずの南蛮って食べたことあります?

 私は山育ちですが、初めて食べました。

 白身であっさりしていて、川魚特有の泥臭さもなく、なまずと言われなければ、なんで海の幸がここに・・・と思ったかもしれません。

 そして写真の右側真ん中あたりに赤い果実が添えられているのが分かるでしょうか?

 なんだと思います??

 そう、ぐみです。

 これが最高のデザートで、とろとろと甘く・・・と言いたいところですが、これが若干渋かった・・・

 でもこれこそが天然もののぐみで、私たちが学校帰りにちぎって食べてた味そのもので、とても懐かしく食べさせてもらいました。

 そしてこの味さとで働かれている地域の女性の元気のいいこと!

 田舎言葉まるだしで、ニコニコ接していただき、本当に30年前にタイムスリップしたかの雰囲気をかもしだしていただきました。

 是非、美郷町に行かれることがなくても、この味さとめがけて出かけていただき、田舎の愛情たっぷりの食事で、身も心も癒されて欲しいと思います。

 予約をされて行かれることをおすすめします。

 0982-62-5630

 

 

 

 

 





総務常任委員会県北地区調査4

2013年05月29日 22時54分03秒 | Weblog

 中山間地にとって地元の特産品や加工品の消費拡大をいかに図っていくかが課題です。

 しかし道のりは険しく、特に消費地から時間的距離の遠い本県は、余程の商品力と宣伝力がなければ活路を見出すことはできません。

 そんな中、その壁に果敢に挑んでいる町があります。

 東臼杵郡美郷町です。

 ここでは販路拡大や地域ブランド構築を進めるため、町内4つの直売所のネットワークを強化し、直売所の運営方法や店舗の在り方について基本計画を策定するとともに、ターゲットを絞った美郷ブランドプロモーションを展開しています。

      

 さらに農村ベーカリーを開設し、米粉を利用したパンや栗や金柑といった果実などの販売にも力を入れています。

 県としては、この農村ベーカリーの立ち上げに関わり、2か年にわたり“中山間地域等創造支援事業”により支援しました。

 具体的には、補助率が事業費の4分の3で平成22年度に約200万円、23年度には約1900万円を支給し、ソフト面のサポートも行っている。

 今回、最も感心させられたのが、美郷町職員のアグレッシブさでした。

 どの町も、物産販売イベントは実施するものの、客層を限定しない販売スタイルのため効果的なPRは難しい面がありました・・・

 美郷は、まず町内加工業者のスキルアップに取り組み、オリジナル商品アイテムを増加させ、期間限定商品やこだわりのブランド商品を引っさげて、福岡や東京などでプロモーション活動を展開されています。

 さらにこだわりを持った農産加工品を趣向すると思われる40~70代の女性をターゲットに、効率的なPRイベントを実施し、販売拠点づくりに成功されています。

 これにより年商1000万円だった農産加工グループが、3000万円代まで業績を伸ばし、作業員1人あたり約200万円もの所得を手にするまでに成長されています。

 この1人あたり200万円という数字は、中山間地の加工所では驚異的です。

 さらにさらに今後の計画として、関東圏百貨店で地下フロアで“美郷栗フェア”を開催する構想も語っていただき、挑み続ける姿勢を示していただきました。

 高齢化に負けない中山間地の暮らしを守ることが政治の役割です。

 これからも県としてサポートできるよう政策連携を図っていきます。

 




 


総務常任委員会県北地区調査3

2013年05月28日 23時43分53秒 | Weblog

 皆さんの街には、消防署がありますか?

 全国には、消防本部や消防署のない自治体、いわゆる消防非常備町村が、37自治体あります。

 離島を除くと16町村なのですが、そのうちの7町村が宮崎県にあります。

 高千穂町、五ヶ瀬町、日之影町の西臼杵郡には消防署はありません・・・

 ですから、災害時や火災の時などは、主に地元の消防団がその対応にあたることになりますが、消防団はあくまでもボランティアで、生業ではないため24時間体制で動けるわけではありません。

 消防署のない自治体に安心して暮らすことができるでしょうか? 

 さらに近年では、災害の大規模化や消防団員の高齢化や減少、さらに住民の高齢化に伴う救急要請件数の増加など消防体制の強化をしなければならない状況は年々、いや日に日に大きくなっています。

 今回、高千穂町にて消防常備化を目指す3町の状況について調査しました。

 西臼杵3町では、西臼杵広域行政事務組合で消防組織の運用をするため、今年4月より共同処理する事務の中に“構成団体が新たに設置する消防本部に関すること”を加えました。

 消防署は、高千穂町に1ヶ所設置し、3町すべての出動要請に対応し、職員数は最終的に30名を予定しています。

 現在、消防学校初任科を終了し消防職員をして勤務できる者は、高千穂が5名、五ヶ瀬・日之影各1名の計7名で、今後計画的に増員していくことになります。

 県としては、消防常備化に向けた取り組みに要する経費に対する補助や助言を行っています。

 具体的には、平成24年度に地域防災力強化促進事業で240万円、そしてこれから消防常備・広域化推進支援事業として補助限度額1000万円の交付を行う予定となっています。

 しかしこれでは十分とは言えず、ましてや各町が消防職員を確保することにより、一般職員が減らされ、結果的に住民サービスがマイナスとなっては何の意味もありませんので、人・物・予算の継続的支援は不可欠です。

 私も現役消防団員です。

 消火活動や災害時の避難誘導などの辛さを知る議員として、西臼杵の消防常備化をしっかり支えていきます!


総務常任委員会県北地区調査2

2013年05月27日 23時41分14秒 | Weblog

 

 いきいき集落に行ってきました。

 

 日之影町の鹿川集落です。

 

 ここは、日之影町中心部からも車で40分の遠隔地に位置しており、20世帯46人が暮らし、神楽や黒尊様まつりなど独特の文化を継承されています。

 

 鹿川集落にあった中学校は、平成18年に廃校となりましたが、隣接する延岡市北方町も参加しての夏祭りや鹿川ピック(運動会)も実施しています。

 私が住んでいる木城町川原地区とよく似た風景の山里でした。

 

 今回の調査は、その廃校となった鹿川中学校で行われました。

 

 平成21年に校舎を宿泊型施設“鹿川地区交流センター「つりがね」”として改修工事し、、その施設を地域の拠点としてグリーンツーリズムなどの地域活性化事業に取り組まれ、元気な集落として“いきいき集落”に認定されました。

      

 県は、平成23年から“地域力磨き上げ応援事業”により、日之影町の“都市部との交流による地域産業創出事業”を支援しており、ハードとソフト両面から鹿川地区を支援しています。

 具体的には、鹿川地区を含む地域を周遊するための誘導看板などを整備したり、農家民泊の推進、そして“つりがね”にある体育館のライン舗装やプールろ過機の修繕などを行い宿泊機能の強化をサポートしています。

        

 これによりスポーツ少年団を中心に年間600人ほどの宿泊客が訪れ、プロバスケットチームも強化合宿に利用した実績があります。

    

 宿泊料金は、1泊大人3500円、中高生3000円、小学生2500円で、食事は別となりますが、鹿肉や山菜などの郷土料理が提供されます。

 今回は、他の視察地の関係で、ここに泊まることはできませんでしたが、これからも鹿川集落が、いきいきとした暮らしが続くように支援していきます。

 集落の暮らしを守ることが、政治の役割です!


雑感519

2013年05月26日 23時12分10秒 | Weblog

 3776mから見下ろした下界は、何もかもがちっぽけに見えて、自分の存在すらもちっぽけのように感じられ、そのおかげで爽快な気持ちになれました。

 富士山に登ったことがあります。

 8848mから見下ろした世界は、どのように映るのでしょう・・・

 三浦雄一郎さんが、80歳にしてエベレスト登頂に成功しましたね!

 エベレスト登頂の最高年齢は、2008年に成功したネパール人男性の76歳ということですから、三浦さんはとてつもない記録を樹立されたんですね。

 富士山の8合目で、一緒に登っていた仲間が高山病のような症状となり、下山をしなければならない寸前のところまで追い込まれました。

 ご来光を拝むために、夜に歩き出していたので辺りは真っ暗・・・

 進むこともできず、即座引き返すこともできず、とりあえず山小屋で朝を待つことにしました。

 天候が悪化してきたせいもあって、山小屋には次々に登山者が入ってきました・・・

 休憩はさせてもらえると思ったのですが、山小屋の主人が

 「休憩だけなら出てもらえるかな!これ以上休むのなら宿泊料金を払ってくれ!」

 容赦のない言葉が飛んできました。

 仲間の状態は改善しておらず、やむなく宿泊料金を払って、山小屋の片隅で暖をとる猿のように膝を抱えて寄り添いあって朝を待ちました。

 ようやく明るくなって、窓の外のガスは晴れ登山日和が戻ってはきましたが、仲間の体調は戻っていませんでした・・・

 その時誰かが

 「9合目まで頑張ってみようよ!」

 青空から差し込む一筋の光に導かれるようにして、私たちはゆっくりゆっくり歩き出しました。

 9合目に差し掛かった時には、気持ちが前へ前へと体を引っ張ってくれるようになり、無事全員で登頂することができました。

 しばらくは登ったものにしか味わうことのできない感覚に身を任せて、ぼんやり辺りを見渡していたことを覚えています。

 三浦さんは

 「50cm進むと、30cm下がってしまう・・・」

 という過酷の極みの中を進み、8848mに到達されました。

 80歳の8848mには、何がったのでしょう・・・そして何を感じたのしょう・・・

 挑み続ける姿勢を見習います。

 そして帰国後に発売されるであろう、80歳の8848mの体験記を早く読ませていただきたい。

 まずは、感動をありがとうございました!

 


雑感518

2013年05月25日 22時27分35秒 | Weblog
 ノルウェイの森は学生時代、一晩で上下巻を一気に読みました。

 そのストーリー展開から目が離せなくなり、次の日の授業のことも全く気にせず、ドキドキしながらページをめくったことを覚えています。

 「えっ」

ラストシーンでは声を出してしまうほど、引き込まれていました。

 その後の“ダンス・ダンス・ダンス”も”海辺のカフカ“もツルツルと読んでしまい、“1Q84”にたどり着きました。

 感受性が鈍ったのか、想像力が乏しくなってしまったのか、それほどのめり込めませんでした…

 それでお800万部に迫る発行部数には、何か大きな衝撃が潜んでいるのだろうと、2部…3部と読み進みました…

 しかし読めば読むほど、ページをめくる速度が早くなり、浅く読んでストーリーが多少繋がらなくても、気にせず進みました…

 長編にも関わらず、途中で挫折せず読みきったことは、負けず嫌いな性格と村上春樹さんの軽快な文章力のおかげだと思います。

 ノルウェイの森は、何人もの友達に薦めましたが、1Q84は薦めていません…

 ましてや“色彩を持たない多崎…”は、手に取っていません…

 先日マスコミが、“ハルキ・フィバー”について論じていました。

 ある評論家は

 「日本独特のお祭り気分」

 また別の評論家は

 「現実味持つ冷えた世界」

 また

 「音楽に例えれば、聞き慣れた楽想や旋律が繰り返され、固定読者の期待は裏切られることはない。」

 私はそれらの評論の言わんとするところのすべては理解できていませんが、概ね違和感なく飲み込めました。

 今の私は、本に共感を求めているところがあります。

 リアリティの中のリアリティな表現に心揺さぶられたいとも考えます。

 文学を語れるほども読書量はありませんが、しばらくハルキ・フィーバーからは距離をおこうと思います。

 でも月が2つ見える日が、来ることをどこかで望んでいる自分もいたりします………

もう1つの価値

2013年05月24日 22時27分49秒 | Weblog
 現役ソーシャルワーカーの方が書かれた本を読みました。

 その方は、埼玉県さいたま市にある精神障がい者の総合支援施設「やどかりの里」に勤務されておられます。

 やどかりの里は、1970年に活動を開始し、現在地域作業所6ヶ所、グループホーム12ヶ所、地域生活支援センター3ヶ所、通所施設1ヶ所、さらには入所施設就労施設まで包括的に事業展開されています。

 障がい者福祉に携わる専門職であれば、誰でも憧れる障がい者のノーマライゼーションを実践してる事業所です。

 地域に社会資源を点在させ、精神病院に長期入院を余儀なくされている人たちの退院を促進し、地域でも暮らしの安定を支援されています。

 そこに長年勤務され、現場の声を集められた本には、大きくうなずくところが随所にありました。

 その中でも最も共感したのは次の言葉です。

 「大切なことは病や障がいをもった方々が安心して街のなかに住めるということである。

 従来、どこかに障がいがあるから何とかリハビリテーションをして、社会のなかに馴染むようにしていこうと、そのための援助が、専門職の援助であると考えてきた。(中略)

 しかしそういった援助は街づくりという視点に立ったときにはごく部分のものになっていく。

 まずその人のありのままの姿を認め、何か不都合があったら、そこを補うというサービスを考えていくという発想に変わっていくのではないだろうか…」

 私も常々、障がい者の方々を社会経済活動にも参加させることに重きを置くソーシャルワークには疑問を持ってきました。

 さらに障がい者も訓練して、健常者並に働くことによりようやく社会構成員として認められるといった風潮には憤りすら感じていました。

 障がいがありながらも自立を目指されている方々の、サポートをすることがソーシャルワークであり、それが結果として経済活動に結び付くことになれば素晴らしいことで、それだけがゴールでは決してありません。

 今の障がい者を自立させない”障がい者自立支援法“は、あまりにも健常者の価値観が押し付けられており、共生の意味を履き違えているように映ります。

 多様な価値を包含できる社会が、真に強い社会です。

 真の強さ、それは優しさです。

 強い社会に繋がる活動を続けていきます!


総務常任委員会県北地区調査1

2013年05月23日 22時49分35秒 | Weblog
 最初の調査地は延岡市です。

 防災機能を強化した市庁舎建設内容を研修させていただきました。

 延岡市では、平成23年に策定した“延岡市新庁舎建設基本構想・基本計画”に示された4つの基本理念に基づき、利便性が高く、永く市民に親しまれる庁舎の実現に取り組まれています。

 その4つの基本理念とは

○市民サービスの向上につながる庁舎

○人と環境にやさしい庁舎

○市民の安全・安心を支える庁舎

○まちづくりの拠点となる庁舎

です。

 今回特に安心・安全を支える庁舎について質疑応答が行われました。

 新庁舎の構造の特徴として、8階建ての1階部分に耐震構造、2階部分以上が免震構造となっているいわゆる中間層免震構造となっていることがあります。

 何故このような工法を取り入れたかというと、災害時の海水もしくは河川増水にともなう泥水が流れ込んだ際、1階部分が免震構造となっていると機能が損なわれてしまい、その後地震に見舞われた際に耐震性が低下してしまうことになるためとのこと。

 また各階外部には“庇(ひさし)”が設置してあり、この庇があることにより、火災時に火が上層階に燃え広がることを遅らせるとともに、避難通路としての役割も兼ね備えているという説明でした。
 さらに講堂やエントランスは、災害時の避難所としても活用され、庁舎内のレストランは炊き出しもできる機能を有するそうです。

 また公共事業を進めていく上で重要となってくる、市民参加型のワークショップやシンポジウムも丁寧に開催されていました。

 具体的には、公募により市民から83名が選考され、10テーマに分かれて意見収拾がなされ、市民の声が具現化される設計が行われたようです。

 総事業費約75億円の一大プロジェクトは、平成28年度に完成予定です。

 災害に強く、利便性に富み、市民の生活をハード・ソフト両面から支える庁舎の模範となることを大いに期待します。

雑感517

2013年05月22日 23時09分08秒 | Weblog
 定例議会がないこの時期は、議会での出張が続きます。

 常任委員会、特別委員会の地域調査、議員連盟の研修会、そして愛みやざきの政務調査など週1回はあちこちを飛び回り活動をしています。

 この出張中の移動時間が、絶好の読書タイムとなります。

 日頃、書店に寄っては買いあさっている専門書から小説まで、帯がついたままの本を本棚からわしづかみにしてカバンに押し込みます。

 今回の出張には、精神保健福祉に関する本を連れてきました。

 現場向けの専門書ですが、議員活動にも活かせる要素をいくつも見出だすことができます。

 例えば…

 “記録のない実践は実践にあらず”

 これはソーシャルワークの基本でもありますが、議員活動も同様で、行きっぱなし聞きっぱなしでは、その場限りのやり取りになってしまい、正確な政策転換には繋がりません。

 次に

 “援助者であり、被援助者であることを忘れてはいけない”

 この言葉は住民の声を代弁し、地域の暮らしを援助することが議員の仕事でありますが、地域の方々から指導してもらい助けていただいていることを忘れてはいけないことを指し示してくれています。

 そして精神障がい者が自分らしさを取り戻していくための環境からも、自身の生活を見直す機会を与えてくれます。

 “第一に信頼できる人との出会い”

 “第二に心許せる仲間との出会い”

 “第三に憩える場の確保”

 この環境が整ってこそ、自分らしく安定した生活と仕事が成し得るのだと思います。

 本を読みながら、日頃お世話になっている方々や宮崎の福祉やしょうらいについて熱く語る仲間の顔を思い返していました。

 これからも専門性を活かし自分らしく活動してきます!