奇跡への絆

図師ひろき

準備完了

2010年02月28日 22時02分59秒 | Weblog

 大変遅くなりましたが“ひろき通信”の配送準備が整いました。

     

 今回の掲載内容は

 ○新会派“日日新(ひびあらた)”の発足経緯
 ○都農町で開催した県政報告の内容
 ○各種委員会での活動状況
 ○東南アジア研修報告
 ○ひろきと歩こうの案内
 ○活動トピックス

 などとなっています。

 そして昨年暮れから皆様にご心配とご迷惑をおかけしましたことへの謝罪文も織り込ませていただきました。

     
 
 今までのひろき通信の片面は、愛みやざき通信も兼ねていましたが、これからは両面とも私が記事を書き、写真などを揃えていかなければなりませんので、準備は大変になりますが、よりきめ細やかな情報を分かりやすく提供できますように頑張っていきます。

 約7000通を郵送し、約5000通をポスティングによりお届けします。

 毎回のことながら7000通の封書は、家族と支援者の方と一緒になって1週間ほどかけて作成します。

 そして5000通のポスティングは、空き時間を利用し、コツコツ歩きます。

 ポスティングのお手伝いをいただく“ひろきと歩こう”も次回で7回目となります。

 3月14日(日)午前9時に川南町のトロンドーム駐車場に集合・出発となりますので、お時間が許される方は気軽に参加してみてください。

 1時間ほどのポスティングを予定しているのですが、やり始めるとついついリズムに乗って、中には2時間以上も歩いてくださる方もいらっしゃいます。

 一人でも多くの方に、県政を身近に感じていただきたい!

 そして図師ひろきが、しっかり地に足を着け活動をしていることを伝えるためにもひろき通信配送に力を入れていきます。







雑感53

2010年02月27日 23時03分23秒 | Weblog

 4年後に向けて新たな1日が始まりましたね。

 2度目のトリプルアクセルが成功したとき、日本人であれば誰もが金メダルを確信したでしょう・・・

 私は録画による観戦でしたが、1つ1つのジャンプのたびに

 “頼む!頼む!”

 と、浅田真央選手の演技に、自分の夢も乗せ、応援しました。

 演技も後半にさしかかり、3回転トーループに入ろうとしたとき、氷上にわずかに白い粉が舞い、浅田選手の体制が・・・

 失速したままスローモーションのような1回転ジャンプ・・・

 握り締めていたこぶしから力が抜けました・・・

 しかし重厚な音楽が鳴り止むその瞬間まで、浅田選手は心を乱すことなく力を出し切ってくれました。

 一方、ヨナ選手は演技後のインタービューで

 「・・・自分が泣いたのは、安堵感からかもしれない・・・」

 と重圧から解放されたことの喜びを吐露しました。

 前人未到のトリプルアクセルを成功させながらも、オリンピックの魔物に足をとられ、悔し涙・・・

 勝つことしか許されない状況の中でも“全然ナーバスではない”と豪語していたにもかかわらず、嬉し涙・・・

 二人とも泣く準備はしていなかった・・・

 それでも想いはこぼれてくる・・・

 頬を伝う涙は、同じほどの苦悩と犠牲を乗り越えてきた証であるけれども、こぼれる想いは、まったく別の意味を持つ・・・

 どちらの涙からも感動をもらいました。

 そして、挑み続ける力とつまずいても力を出し切ることの尊さを教えてもらいました。 

 心からありがとうございました。



 
 

6本の柱2

2010年02月26日 23時04分38秒 | Weblog

 歳出予算の重点施策のうち生命に直結するのが“地域医療の再生”であります。

 この柱に関する20事業が示されています。

 注目すべきは、ドクターヘリ導入促進事業です。

 宮崎大学医学部付属病院へドクターヘリを導入することにより、重症救急患者に対する医療提供体制の充実を図るものであります。

 この事業により、来年度から即ドクターヘリが活躍することになるのではなく、来年度はヘリ運用にあたる医療スタッフを対象として研修やヘリポートの整備調査が行われる予定です。

 医療過疎地を多く抱える本県としては、1日も早い運用が望まれるところでもありますが、大学病院側との連携の徹底とヘリを利用する際のガイドライを県民に周知していくことが必要となります。

 次に、中山間地の活性化に関する柱には、29事業が示されています。

 特記すべきは“鳥獣被害対策緊急プロジェクト”であります。

 このプロジェクトは、近年被害が急増し、中山間地の暮らしや生きがいまでも脅かしているシカ、サルの個体数を減少させるため、副知事をチーム長とする“鳥獣被害対策特命チーム”を設置し、3つの専門部会が各集落の実態に応じた策を講じていくことになります。

 具体的には、鳥獣被害対策研究に専門家を招へいし、地域研究会や個別現地指導により人材育成を図ったり、シカ捕獲促進のため、オスジカ捕獲1頭にあたり8000円(1500頭分)、メスジカ捕獲1頭あたり10000万円(1500頭分、基本目標頭数超過分)などの予算措置が行われています。

 先日、自宅近くでサルの群れを見ました。

 また消防団で夜警をしている時に、立派な角を持つシカを追い払ったことがあります。

 野生鳥獣が増えすぎたのか・・・人が鳥獣の生息圏を破壊してしまったのか・・・意見の分かれるところでもありますが、シカ、サルの生息実態調査を行い、適正な保護管理も推進し、野生鳥獣と人との共存を図る取り組みも必要である考えます。




6本の柱1

2010年02月25日 22時23分39秒 | Weblog


 今日からは歳出を解説していきます。

 歳出予算をその性質別に展望してみると、義務的経費については、人件費の減少により2663億7100万円(対前年度比0.4%減)となっているものの、公債費は3年連続増加し937億1800万円(対前年度比0.8%増)となっています。

 厳しい財政状況を反映し、投資的経費は公共工事費減などのより1190億9100万円(対前年度比0.8%減)となっています。

 一般行政経費は、社会保障関係費の増などにより1918億300万円(対前年度比9.5%増)となっており、中小企業融資制度貸付金なども対前年度比5.4%増となっています。

 それでは限られた予算で最大限の効果をあげるための、重点施策を見ていくことにしましょう。

 ○雇用確保と就業支援
 ○地域医療の再生
 ○中山間地域の活性化
 ○新たな産業の展開
 ○低炭素社会の実現
 ○子育て支援と人材育成

 の6本の柱が掲げられています。

 それぞれの柱には枝となる様々な事業が策定されています。

 ここからは主な事業を取り上げ、解説を加えていきます。

 まず雇用確保と就業支援については、関連事業が37本準備されています。

 そのうち2事業をピックアップします。

 1つは“働きながら介護資格をとる雇用創出支援事業”です。

 これは特別養護老人ホームなどの介護施設を運営している法人に対し、離職失業者などを労働者として雇い入れ、介護福祉士資格取得のため養成講座を受講させながら、施設で介護業務に従事させる事業を委託するのです。

 これにより20名の雇用創出と同時に介護福祉士資格が取得できることになります。

 この事業内容は理解できるものの、介護従事者は過酷な労働条件と低賃金が故に長期就労が困難な状況があるため、これを改善するため引き続き国への働きかけも連動する必要があります。

 次に“知的・精神障がい者職場体験推進事業”を取り上げます。 

 企業において雇用や職場実習の機会が少ない知的・精神障がい者に対象に、県庁の臨時職員としての任用や企業における職場体験実習を推進し、障がい者雇用への理解を促進する事業です。

 障がい者の雇用創出はもちろんのこと、ノーマライゼーションを促進する貴重な事業と理解できますが、その後の継続就労に繋がらなければ、切に生きる障がい者の方々の期待を裏切ることにもなりかねません。

 また障がい者の就労について、健常者と同レベルの内容を求めることに重きを置くのではなく、障がい者の方々が自身の能力で対応できる仕事内容を創設するとこが重要な視点と考えます。

     


入り口

2010年02月24日 22時18分48秒 | Weblog


 平成22年度宮崎県一般会計予算規模は、5772億6600万円(対前年度比147億2800万円、2.6%増)で、自主財源比率は35.2%です。

 自主財源以外が、地方交付税や国庫支出金、県債などの依存財源となる訳ですが、自主財源のうち県税収入は、景気後退による企業収益の悪化などにより779億8000万円(対前年度比10.9%減)。

 また繰入金は、基金の取り崩しなどが増加したため395億1300万円(対前年度比27.7%増)となっています。

 県税収入は、3年連続マイナス。

 基金残高は、平成6年の1450億円をピークに年々減少を続け、平成22年度には286億円まで落ち込むとされています。

 これは年収577万円の世帯に30万円足らずの預金しかない事を意味します。

 続いて依存財源である地方交付税は、1747億5600万円(対前年度比3.5%増)、また地方交付税の代替財源である臨時財政対策債は、563億9900万円(対前年度比18.9%増)となる見込みです。

 県債残高は、9410億円程度で、今年度に比べ172億円の増。

 なお全額後年度の基準財政需要額に算入され、将来的に元利償還される臨時財政対策債を除いたとしても、6690億円程度の県債を抱えることになります。

 これは年収577万円の世帯に690万円もの借金があることを意味します。

 ここで注目すべきは、臨時財政対策債の内容です。

 国は、地方交付税不足分を補うため、地方公共団体は政府と銀行から借金をします。

 これが臨時財政対策債です。

 その地方公共団体がした借金の全額を、国が将来的に地方交付税で補てんしてくれるという内容なのですが、先に述べたとおり宮崎県の収入が減り続けていると同じく国も国債を乱発している状態です。

 県債残高が大きくなっているのは、国からの地方交付税や国庫支出金が硬直していることに起因しています。

 いつになったら地方交付税の安定的配分が行われるのか・・・

 それには景気の回復、または消費税などの国民負担の見直し、もしくは国と地方の在り方を抜本的に見直す税制改正が必要になっています。

 これからも県財政の入り口である歳入部分にも留意して、予算審議にあたります。



熟読

2010年02月23日 23時24分03秒 | Weblog

 昨日と今日、議会は休会です。

 とにかく議案書を熟読しています。

 特に来年度予算は、県民生活に直結する内容だけに、事業内容と予算額を慎重に読み砕いています。

 単に議案書を見ているのではなく、今年度当初予算や前年度の決算と比較しながら、限られた財源がいかに配分されているのかを見ていきます。

 新規事業はもちろんのこと、継続事業の予算の増減やどの事業が廃止になっているのか、1つ1つ拾い上げていきます。

 私が予算を見ていく際に気をつけているのは、歳出だけではなく“歳入から見る”ということです。

 1つの事業でも、県単独の予算なのか、国からの補助なのか、県の負担割合は、基金の取り崩しなのか、県債によるものなのか・・・

 事業を構築していくにあたり、基金の減少や、県の借金が増大し続けては健全財政とは言えません。

 本県のように自主財源が少ない自治体ほど、将来的展望に立ち、現状とのバランスをとりながら、積極的な事業展開と思い切った事業見直しが必要です。

 今日だけでも7時間議案書と格闘しています。

 夜食後、もうひと踏ん張りします。


雑感52

2010年02月22日 22時26分49秒 | Weblog


 バンクーバーオリンピックに一喜一憂しています。

 上村選手、一段一段ですね。

 国母選手、貫きましたね。

 越選手、最高にカッコよかったです。

 高橋選手、4回転の後、思わす声がでました。

 声がでたと言えば、織田選手が転倒した時です。

 信じれないことに、靴紐が切れていました。

 ある解説者は

 「・・・完全な準備不足!本人もだが、周りのスタッフは注意力がなさ過ぎる!喝!」

 とか言ってましたが、真実は本人しかわからないのです。

 わずが4分間の間に4年間の練習のすべてをぶつけなければならない・・・

 一回一回のジャンプには最大限の集中力と勇気、そして着氷の時の踏ん張りが求められる・・・

 着氷でバランスが崩れ、手を着いてしまえば大きな減点となってしまいます。

 人生最高に食いしばり、持ちこたえようとしますが、極限を超えた付加に耐え切れず、紐は切れ、転倒・・・

 ショートプログラム4位で、十分表彰台圏内でしたが、結果は7位。

 その後の報道で、演技を始める前から紐は切れており、応急処置で臨んだということ・・・

 それほどまでしてそのシューズのままで滑りたかった織田選手には、何か余程の理由があったのではないでしょうか・・・

 こだわり・・・
 
 想い・・・

 約束・・・ 

 それは織田選手にしか分からないことです。

 まだ22歳。

 4年後には4回転ジャンプと共に、表彰台まで駆け上がって欲しいものです。

 

 


雑感51

2010年02月21日 22時26分01秒 | Weblog


 衝撃的な活字が飛び込んできました。

 “腎臓売ります”

 “腎臓が必要な人は連絡を。24歳。心身とも健康・・・”

 “・・・18歳、女性。健康・・・” 

 インドネシアで急増しているインターネット広告の内容です。

 私が研修で訪れたインドネシアのジャカルタは、街なかを車で走るだけで貧富の差を実感することができました。

 信号で停車するたびに、物乞いの子どもたちや赤ちゃんを抱いた母親がガラスの向こうで手を出しています。

 少しでもと思い窓を開けようとすると・・・

 「危ない!腕時計欲しさに車外に引っ張り出されますよ!」

 と通訳の方が体で制止してくれました。

 宿泊先のホテルは、ジャカルタでも比較的治安の良いところと聞いており、ホテル周辺には庶民的な屋台も並んでいたので、夜は散策してみようと思っていたのですが、やはり通訳の方が

 「ホテルの敷地から出ないでください。昼間も。」

 「えっ、昼間もダメなんですか?」

 「物を取られるだけでは済みませんよ!」

 「は、はい・・・わかりました・・・」

 生きるためなら手段を選ばない・・・

 治安が悪いことも臓器を売らなければならないことも貧困が故・・・

 腎臓は日本円で、数十万円から数百万円で売買されるとのこと。

 インターネット広告にはさらに・・・

 「腎臓は、親族の医療費と家族の借金返済のため・・・」

 「・・・学費と家族支援のため・・・」

 どこかで同じ言葉を聞きました。

 そう、私が訪問した日本向けの看護師・介護福祉士養成学校に学生も、口々に

 「日本で働きたいのは、兄弟を食べさせるためなんです・・・」

 「日本で働けば、両親を楽させることができるから・・・」

 学生たちが必死に、私がボードに書く字をノートに写している姿を今でもはっきり覚えています。

 インドネシアでも臓器売買は違法ですが、国はその実態を把握しておらず無法状態に等しい・・・

 “闇” 社会での一時的な金銭授受ではなく、国際協力の名の下に介護力不足の日本と労働力供給のインドネシアは、今後さらに現行法でできる限りの連携を深める必要があると考えます。


固い絆に、幸せあれ!

2010年02月20日 23時20分40秒 | Weblog

 結婚披露宴に呼ばれ行ってきました。

 二人は、どこかまだぎこちなくもあり、その初々しさが会場全体を優しい気持ちにしてくれました。

 共に畜産関係の仕事をされており、宮崎の農業を支える若い力に心からの祝福を送りました。

 来賓の方々もほとんど畜産関係者で、テーブルのあちこちで畜産談義に花が咲いていました。

 私もお酌をしながら、その話に加わり、生産者との腹を割った話の中から、現場の課題や苦悩を聞かせていただくことができました。

 先日のブログでも紹介しましたが本県の農業産出額の57.6%は畜産関係が占めています。

 これ以上子牛や枝肉の価格低迷が続けば、本県農業の屋台骨が揺らぎ、農業事情に留まらず、県勢にも直結する問題にもなりかねません。

 故に、まず生産者の声に耳を傾け、行政の果たすべき役割についての意見をどんどん吸収しました。

 そうしている間に、式は進み、新郎新婦からご両親への花束贈呈が始まろうとしていました。

     

 会場後方に両家のご両親が待たれています。

 花束贈呈の前に、新婦のお礼の手紙が朗読され、それまで華やいでいた会場の雰囲気は一気に感動へと変わりました・・・

     

 そして、新郎のお父さんと新郎のあいさつ・・・

 ここでも新郎は、若者らしく元気よく、昨夜一生懸命に書いたであろうお礼の言葉を読み上げました。

 日頃あまり使い慣れない言葉が続くせいか、新郎はたどたどしく読み進みました。

 途中、原稿から目を上げ、会場に愛嬌を振りまくと、会場から・・・

 「ちゃんと読まんか~がんばれ~」

 と掛け声や口笛が・・・

 再び新郎は、マイクをしっかりと握り、最後まで新郎らしく声を張りました。

 その姿が、なんとも清々しく、会場は割れんばかりの拍手で包まれました。

 お二人の末永いお幸せを心からお祈り申し上げます。

 自分らしく!清々しく!ですね!

 ありがとうございました。

 

共に生きる

2010年02月19日 20時00分05秒 | Weblog


 先日、精神障がい者支援のボランティア団体“もくせい会”の活動に参加してきました。

 この日はあいにくの雨で、予定されていたグランドゴルフではなく、室内でのレクレーションとなってしまいました。
 
         

 私も初めて体験するニュースポーツもあり、お手伝いをさせていただきながら、しっかり楽しんでいました。

 当事者や家族の方々とのふれあいの中で、日常生活の状況や行政に期待することなど話を聞かせていただき、大変貴重な時間となりました。

 みんなで輪になって、リズム体操や肩を叩きあったりもしました。

 私は、そんな時間の中で病院に勤務している時のことを思い出していました。

 精神障がい者の方々は、長期間の入院生活や通院治療により、社会への適応能力が低下することがあります。

 それを補うために、社会的スキルを向上させるための訓練(SST)や生活のリズムを整えつつ、社会適応を円滑にするためのデイケアなどがあります。

 私はその訓練の担当もさせてもらっていたので、少しずつではありますが、スキルを習得してもらい、入院から外来、外来から社会復帰と当事者の方と二人三脚で生活を組み立てていきました。

 今でもたまに病院に顔を出すと、入院者からデイケアメンバーの方々まで温かく迎えてくれます。

 障がい者政策は、決して充実しているとは言えず、その中でも精神障がいに対する政策は、他障がいと比べて大きく遅れています。

 地域においては数々のバリヤ(障壁)フリーが必要ですが、何より精神障がいに対する偏見や理解不足から生じる“心のバリヤ”を取り除くためのきっかけが必要でもあります。

 少し視野を広げてもらえれば、皆さんの周りにも精神障がい者に関する情報やふれあう機会があると思いますので、戸惑わず行動に移していただければ幸いです。