奇跡への絆

図師ひろき

総務常任委員会県南地区調査3

2013年07月06日 22時27分08秒 | Weblog

 宮崎市内からえびの市まで移動して、「日章学園九州国際高等学校」の取り組みを研修させてもらいました。

 日章学園九州国際高等学校は1995年開校し、当初は中退生受け入れを柱としていましたが、県外の類似校との間で競争が激化したため、中国人留学生の受け入れを活発化させています。

    

  現在、全校生徒103人にうち96人が留学生です。

 日章学園は6年前に、中国長春市に高等学校を開設し、そこで2年半過ごした生徒を、えびので1年間受け入れています。

 外国人枠を使った国内大学進学支援で実績を重ねており、実に合格率100%を誇ります。

 平成24年度の合格実績は・・・

 大阪大学、筑波大学、九州大学、長崎大学、早稲田大学、明治大学など有名学校がずらり!

 残念ながら東北福祉大学への進学はありませんでした・・・

  早速、授業を見学させてもらいました。

      

 もちろん授業は、すべて日本語で行われ、先生の質問に対しても積極的に手があがり、物怖じすることなく発言する生徒の元気が印象的でした。

 中国における一人っ子政策の効果もあり、“シックスポケット”と言われる経済支援により、中国では決して安くはない留学費用負担を可能にしているとのことでした。

 シックスポケットとは、一人の子どもに対して、両親とそれぞれの祖父母がお金を出し合って支援することを指しています。

 それでもここ最近は、東日本大震災や領土問題の影響があり、留学希望者が減っているという現実もあるようです。

 私たちが教室の後ろの方で見学をしていると、先生が

 「何か生徒に質問はありませんか?」

 と時間を割いていただいたので

 「この中で将来、政治家になりたいと思っている人がいたら手をあげてください!」

 と尋ねてみました。

 すると・・・先ほどまで元気よく飛び交っていた発言がパタリと止んでしましました。

 ちょっと間があって

 「私は将来、エンジニアになりたいです。」

 「私は大学を卒業したらアメリカで働きたいです。」

 など夢が返ってきました。

 “日本の高校生で、政治家志望はどれほどいるのだろう?”

 “中国の政治家は、この青年たちにはどう映っているのだろう?”

 生徒たちの初々しい気持ちに接しながら、もっと頑張りなさいと叱咤されているような気持になりました。

 私たちなら創ることのできる“新しいアジア”のために、これからも国境を越えた活動を続けていきます!