奇跡への絆

図師ひろき

雑感587

2013年10月31日 23時12分40秒 | Weblog
 小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」発言が、気になってしかたありません。

 首相時は専門家の話を信じ、原子力は二酸化炭素も出さず安全で、コストも安いということで原発を推進していたとのことですが、東日本大震災と今年8月にフィンランドの核廃棄物最終処分場の視察を経て、その考えは抜本的に変わられたようです。

 小泉元首相のコメントに

 「日本には、放射性廃棄物を危険のないように保管する場所はどこにもない。」

 「原発事故の後でコストが一番安いと信じる人はほとんどいなくなった…原発立地にどれだけの税金を投入してきたか…福島の賠償責任や汚染水処理、廃炉にはこれからどれだけの費用がかかるのか…今や原発のコストは一番高い。」

 「日本は原発ゼロでも十分経済成長できる。今すでに原発はゼロだ。」

 など相変わらず歯切れのいい発言がマスコミを通じて、大きく取り上げられるようになってきました。

 私がデンマークに福祉政策の勉強に行ったことがあります。

 デンマークの先進的な取り組みに悔し涙が出るほど感動させられましたが、同じくらい驚かされたことがあります。

 それは景観に配慮することは全く考えられていないのではと思うほど、風力発電用の風車が至るところに設置してあったことです。

 デンマークでは全エネルギーの約30%は風力発電で賄っており、その他の再生可能エネルギー使用を含めると、福祉とともに自然エネルギー先進国でもありました。

 政策は政治判断で決められていきますが、そこに至るまでの世論形勢が大きな判断材料となります。

 デンマークでは公共工事よりも医療・福祉・教育政策に重きを置くことを国民が選択し、消費税をはじめ税率が日本との比ではないのですが、それでも安心して暮らせるためならとさらなる増税を求める声が国民から上がるほどです。

 日本は消費税が8%に上がることが決まりましたが、その多くは景気回復のためにと公共工事に回され、子育てや老後に不安を抱く国民は増え続けています。

 そして大震災直後は、あらゆるところで話題にあがっていた“脱原発”も“卒原発”も取り上げられることが少なくなっていました…

 小泉元首相の発言が、さざ波から大きな波動となって、一人ひとりが次世代のために何を選択すべきかの議論が再燃することを願っています。

 私もあらためて未来を見据えた判断をするため学びます。

雑感586

2013年10月30日 22時50分42秒 | Weblog
 「“ノーポチ”で世界の辺境を走る」

 ノーポチという言葉の意味は分かりませんでしたが、“世界の辺境を走る”という見出しにひかれ、記事を読みました。

 ブラジル・アマゾンの密林254㎞を7日間で走るウルトラマラソンに挑戦された方が紹介されていました。

 その方は、北極フルマラソンや南極100㎞、ゴミ砂漠250㎞など20以上の超長距離レースを完走されています。

 自らを“マラソン中毒者(ジャンキー)”と称し、体験記をまとめた本も出版されています。

 旅行とマラソンに関心のある私としては、その2つを同時に体験しながら地球を走り回っている、その生き方をとても羨ましいぁと思いました。

 さらの驚かされたのは、この方は39歳ですが、若い頃からマラソンに取り組まれていた訳ではなく、超長距離レースに参加されるようになったのは、ほんの4年前からで、ダイエットのためにゲーム機を使って走りはじめるまでは、運動には無関係だったそうです。

 仕事は、東京を拠点に日本と中国のネット企業30社の経営に携われており、その仕事の合間を縫ってレースに出場されている…というよりもレースの合間で仕事をされているのではないでしょうか。

 レース中の写真も掲載されていましたが、まさに地球を遊び場にしている少年のような眼差しが印象的で、夢中な時間を創ることの大切さを教えてくれている笑顔がありました。

 またいつか旅行を兼ねたマラソン大会に出たい気持ちになりました。

 あ、そうそう“ノーポチ”の意味ですが、インターネットなどで興味があることを見つけたときに、即座に迷わずポチッとクリックして申し込むことで“ノータイムポチリ”の略のようです。

 ノーポチで、マラソン大会エントリーしてみようかな…

雑感585

2013年10月29日 22時59分30秒 | Weblog
 プロ野球日本シリーズもいよいよ大詰めとなってきましたね!

 根っからのジャイアンツファンの私としては、原監督も胴上げを見たい気持ちでいっぱいですが、敵ながら楽天の田中投手の活躍には心から脱帽です。

 私も小中学校のころは野球をやっており、ピッチャーもしていたので、爪の先ほど勝利投手になることの難しさを知っているつもりですが、その浅はかな経験から推し量るに田中投手の今季の成績は、超人的としか言いようがありません。

 24勝0敗!

 間違いなく10年後も20年後も、いや50年100年たっても今季の田中投手は語り継がれているでしょう。

 先日は、ピッチャーとしては最高殊勲の沢村賞を受賞され、今年の成績に花が添えられました。

 日本シリーズにおいても、最終戦までもつれこめば、あと2度ほど登板する機会があるのではないでしょうか。

 “このまま今シーズンは田中投手に負けて欲しくない”

 楽天ファンならもちろんのこと、野球ファンならずともそう願う人は少なくないのでは…

 実は私もその一人です…

 えーい!この際だから、日本シリーズもあと2回田中投手に投げてもらって、楽天が4勝3敗で日本一になってもいいや!

 そんな気持ちにさえなってしまうほど、田中投手の頑張りに称賛を送りたいですね。

 とは言え、もしホントに3勝3敗で最終戦を向かえ、最終回ツーアウト一打逆転の場面のマウンドに田中投手がいたら、果たしてどっちを応援するのか!?

 考えるだけでもドキドキします…

 いや、やはり今年は田中投手を応援します!

 頑張れ!田中!!

 そしてこどもたちに語って聞かせることのできる伝説をつくってください。

総務常任委員会県外地区調査報告5

2013年10月28日 23時01分33秒 | Weblog

 続いて場所を、高知大学に移し“土佐フードビジネスクリエイター”について研修させていただきました。

 高知県は本県同様、農畜水産品の生鮮出荷を主とする県です。

 しかし一方で、生鮮のまま出荷してきたため、食品加工分野の発達が立ち遅れ、加工することによる付加価値創出の機会を県外企業に持ち去られる現状があります。

 これも本県同様です。

 このような現状を改善するため高知大学は、県工業技術センター、周辺自治体などと連携して、生産、加工、マーケティングまでの専門的かつ包括的な知識を有する食品産業中核人材養成事業を立ち上げました。

 それが“土佐フードビジネスクリエーター人材創設事業”です。

      

 具体的には、食料産業の経営から開発までを担える中核人材を養成するコース、技術力を有した食料産業従事者を養成するコース、経営的な視点を有する一次産業従事者を有するコースの3コースを創設し、5年間で延べ150名の人材がすでに輩出されています。

 この事業には、県内全域から受講生が集まり、講義だけではなく、商品開発から都市部での商談会やトップセールスを実践し、県内への経済波及効果だけでも3億円以上創出しています。

 これまでにマリンコラーゲン入りの生姜ドリンクや高知県産のグァバ葉を使用した野草茶、高糖度トマトを使った果汁100%のジュース、土佐入河内の実生ゆずを使ったゆず果汁、土佐にんにくドレッシング、砂糖ゼロのヘルシージェラート、シカ肉加工品などなどの新商品が開発されており、またそれた商品のパッケージデザインなども受講生が考案したものが使用されている。

 さらにこの土佐フードビジネスクリエーター事業は、今後5年間継続され、その5年間で200名以上の受講生を輩出し、5年目における県内への経済効果を9.4億円創出する計画となっています。

 本県も、フードビシネス事業を立ち上げ、国内外への販路開拓を仕掛けていますが、高知県のような人材育成には取り組んでいません。

 土佐フードビジネスクリエーター事業の、システムはもちろんのことカリキュラム内容まで、しっかり学ばせていただきましたので、良いところはどんどん盗んで、本県の6次化産業に発展のために活かしていきたいと思います。


総務常任委員会県外地区調査報告4

2013年10月27日 23時24分42秒 | Weblog

 一気に高知県に飛びました。

 高知県庁にて、南海トラフ巨大地震対策の取り組みについて研修させていただきました。

     

 高知県は、平成25年5月に南海トラフ地震の被害想定を公表し、この被害想定を前提として、人的被害を限りなくゼロに近づけるための取り組みや被害を最小化し早期復興を可能とするための対策強化と優先順位をつけた対策のさらなる加速化を進めています。

 南海地震は、これまで概ね100年から150年ごとに発生しており、1946年に発生した昭和南海地震は地震の規模が小さかったことから、地震エネルギーがまだ残っていると考えられています。

 過去の南海地震は、東海・東南海・南海の3つの地震が、数十時間から数年の時間差で連動して発生しています。

 また南海地震は、通常大きな揺れと津波を伴いますが、1605年の慶長地震では、揺れによる被害の記録があまりない一方、津波による大きな被害があったという記録が残されており、海溝部付近の震源域で起きた津波ではなかったのではといわれています。

 ハザードマップが詳細に作成されていることはもちろんのこと、予測計算における構造物の取り扱いにおいても、大変参考になるものがありました。

 具体的には堤防について、土で構造された堤防については、地震発生時には堤防高を、地震前の25パーセントと取り扱い、また津波が越流し始めた時点では、堤防機能はゼロになるとされています。

 コンクリート構造の堤防については、地震発生時に倒壊すると取り扱われ、津波到達を待たず堤防機能がなくなると想定した上で、それに対する避難対策を講じられていました。

 “堤防があるから、津波被害の心配はない”と考えるのではなく、巨大地震の前では、堤防も破壊され、その機能を失い、街が飲み込まれるという最悪の状況に対応するためのシュミレーションがありました。

 高知では、南海トラフ地震による被害想定で、当初死者数53000人としていましたが、これまでの津波避難空間整備により11000人減少させ、約42000人にまで減少させるとしていますが、今後さらに県と市町村が連携して、津波避難意識の向上と避難空間の確保などに取り組み、30500人の死者数減少に取り組み、さらにさらに建築物の耐震化により、死者数を1800人まで減少させるための具体的な政策と予算措置を段階的に実施しています。

 そして冒頭に記したように、限りなく人的被害を少なくするために、津波避難タワーや津波避難シェルターの整備などを数値目標を立て、着実に積極的に減災への取り組みを展開されていました。

 長い海岸線と多くの漁村を有する高知県と本県の地理的環境は似ており、また南海トラフが日向灘地震を連動することも十分考えられるため、今回の高知県の取り組みから具体的に多くのことを学ぶことができました。

 宮崎の減災対策に活かしていきます!





雑感584

2013年10月26日 23時55分56秒 | Weblog
 昨日のブログを読み返していたら、便秘解消に関する情報が欲しくなって、ネットでちょっと検索したところ…

 便秘経験者の中で最長期間が、1ヶ月以上の人が1.3%もいるそうです。

 食べたものはどこへいってしまうのでしょう…

 全体の80%の人は、3~1週間未満のようで、私もここに属します。

 さすがに3日も出ないと、下腹部がパンパンに張って、気分が悪くなってしまいます…

 便秘解消のための情報サイト“The便秘”によりますと、便秘脱出法として

 ○欠食をしない

 ○朝食をとり胃腸を目覚めさせ、働きを活発にする

 ○早寝早起き

 ○ストレスを解消する

 ○腸を動かす

 などのアドバイスがありました。

 欠食がいけないとは意外な感じですが、私の場合、運動不足が顕著なので、今は一日2食の生活です…

 朝食は食べるようにしていますが、シリアルで済ませることも多く…

 歳をとったせいか朝は規則正しく早起きですが、睡眠時間は十分にとれているとは言えません…

 ストレス解消の必要性は精神保健福祉士として、よく理解しているので意識してストレスから逃げたり、昇華(心の防衛反応の1つ)しながら対処しているのですが、明らかに積もり積もってますね…

 腸を動かすとは、腹部のマッサージのことではなく、やはり定期的な運動をしなさいということですね。

 21時までに帰宅できたときにはジョギングをする!

 走ることでカロリーを消費し、欠食せずとも体重維持はできる!
 心地好いスポーツの疲れは、短時間でも良質な睡眠に繋がる!

 そして何より汗と一緒にストレス発散!!

 スポーツの秋で、便秘とおさらばします…たぶん…

雑感583

2013年10月25日 23時36分50秒 | Weblog
 この冬は“大根ダイエット”流行!!

 そんな記事を目にしました。

 1日1回、食前か食事中に生の大根を300グラムほど食べるだけ!というダイエット法のようですが、大根300グラムって結構ありますよね…

 大根の辛味成分には、体内に発生した活性酸素を除去する効果があるそうで、内臓の働きを高め代謝を良くしてくれるようです。

 また水溶性と不溶性の食物繊維が含まれていて、この2つをバランス良く摂ることで腸内がきれいに保たれ、デトックス効果もあるそうです。

 ただ大根を食べればいいのではなく、必ず生で食べるのがポイントのだとか…

 特に加熱にには弱い成分があるため、おでんなどのおでんでは効果はないそうです。

 さらにその加熱に弱い成分は、空気に触れると酸化してしまい、やはり効果が減少してしまうので、切ったらできるだけ早く食べるのがコツのようです。

 一頃は、バナナダイエットが流行り、スーパーからバナナがなくなったというニュースを見ましたが、今年は大根がなくなるという現象が起きてしまうのでしょうか…

 私はまだダイエットが必要なほど太ってはいませんが、ベスト体重からすると3㎏ほど痩せたいところです。

 大根の惹かれるところは、食物繊維を含み腸内をきれいに保ってくれるというところです。

 実は若い時から便秘症で、食生活のリズムがくるうと間違いなく便秘になります。

 薬に頼るのは極力避けたいので、毎朝便意がなくても、15~20分はトイレで座っています。

 大根が救世主となってくれるのか…

 それよりも定期的な運動をして、筋力も維持しつつ、腸内環境もスムースにしたいところなのですが、なにせジョギングする時間がなかなかとれない状況です…

 確か…うちの畑にも大根があったな…

 大根サラダ大盛り生活を試してみようかな…

雑感582

2013年10月24日 23時33分48秒 | Weblog
強い台風27号が北上を始めました…

 ここ数年、本県は台風による大規模災害は幸にしてありませんが、今回の27号が進路予想円の最も西側を通過すれば、それ相当の被害を覚悟しなければなりません。

 とにかく東へ東へ反れてくれることを祈るばかりです…

 しかし東に反れれば、前回の台風で甚大な被害を受けた伊豆大島に、またも直撃の恐れがあり、被災された方や行方不明者のご家族、そして東京への避難を余儀なくされている方々のことを考えると、複雑な気持ちになります…

 いっそのこと南の海へ引き返してくれとまで考えますが、それを阻むかのように台風28号が、27号と並走しています…

 ただただ被害が最小限に食い止められるよう願いながら、あと2、3日はジリジリしなければならいのでしょう…

 台風の被害といえば、私が住む地域でも、10年ほど前に地区の3分の1ほどが水没してしまう被害に遭ったことがあります。

 その時はすでに消防団員だった私は、水没の可能性がある民家の方に、高台にある公民館に避難するよう声をかけてまわりました。

 住民の移動は速やかにできたのですが、公民館に避難されていたおじいさんが

 「牛がそのままじゃ…牛が流されてしまう…」

 と訴えて来られました。

 「何頭くらいいるんですか?」
 「5頭おる…」

 小規模畜産農家にとって、家畜は家族同然であり、何より掛け替えのない財産です。

 地域住民に生命と財産を守ることが消防団の使命です。

 仲間と一緒に、そのおじいさんの畜舎に行ってみると、柵の中に立ちすくむ牛がいました。

 すでに足首まで水が来ていて、一刻も早く連れ出す必要がありました。

 柵を外し、角にロープを巻き付け引っ張りましたが、牛は怯えていて動こうとはしませんでした…

 そうしている間にも水は段々と増水してきます…

 「トラクターで引っ張ろう!」

 団員の一人が機転を効かし、納屋にあったトラクターを運転してくれ、畜舎から牛を引っ張り出すことに成功しました。

 一頭が動き出すと、あとの牛もなんとか歩いてくれ、人力でも引っ張ることができました。

 最後の牛を引くときには、すでの牛の腹が水に浸かっていました。

 無事、牛5頭を救い、おじいさんに報告すると、涙を流して喜んでくれました。

 こんなギリギリの活動が、今も伊豆大島各所では続けられているかと思うと、いてもたってもいられないのですが、どうすることもできません…

 どうかこれ以上悲しいニュースが報道されることがありませんように…

総務常任委員会県外地区調査報告3

2013年10月23日 23時10分43秒 | Weblog


 東京に移動して“東京臨海広域防災公園(防災拠点施設)”の視察をしました。

      

 ここは、広さ13.2haの広さがあり、首都直下型地震などの大規模な災害発生時に、現地における被災情報の取りまとめや災害応急対策の調整を行う「防災現地対策本部」などが置かれます。

 首都圏広域防災のヘッドクォーターとして、また広域支援部隊などのベースキャンプ、災害医療の支援基地として、神奈川県川崎市の物流コントロールセンターと一体的に機能する拠点でもあります。

 この施設は、平常時には関係機関が連携して防災に関する情報交換や各種シュミレーション・訓練など、被災時に備えた活動を行う場として利用されたり、広く国民が様々な体験・学習・訓練を通じて防災への関心を高めるための施設が整備されています。

     

 見てください!この映画のセットのようなモニタールームを!

 国内外の情勢が集中し、その中から必要な情報を瞬時に整理し、状況判断に利用するためのシステムが完備されていました。

 東日本大震災時にも、後方支援を担い、食料搬送などをためにヘリを飛ばしたり、帰宅困難者を保護したそうです。

 また台風や富士山噴火など、首都周辺の災害時にも対応するためにシュミレーションも構築されていました。

 国民が被災学習をするための施設も充実していました。

     

 被災を想定した街並みが造られていて、災害時に関する質問に答えながら進むと、防災や被災時にどのような行動をとればいいのかが身に着く構造となっていました。

           

 ちなみに私が座っているのは、ペットボトルで作ったイスです。

 宮崎から関東への修学旅行は、ディズニーランドやスカイツリーが多いのかもしれませんが、是非生徒にも視察、体験して欲しい施設だと思いました。



総務常任委員会県外地区調査報告2

2013年10月22日 23時12分31秒 | Weblog

 県外調査2日目は、茨城空港にて“LCC活用”などについて研修させていただきました。

 LCCとは、ローコストキャリアのことで、安い運賃を提供する航空会社を指します。

 茨城空港は、都心から多少離れているものの比較的混雑しないという特徴を活かして、ローコストキャリアやチャーター便、コミューター航空、ビジネスジェットなど多様な航空需要の受け皿となっています。

       

 またここは、航空自衛隊百里基地を民間共有化した空港で、国土交通省が事業主体となって、主に民間航空機が使用する滑走路をもとの滑走路の西側に新設し、旅客機用の駐機場やターミナルビルが整備されたものです。

 さらに首都圏にありながら、羽田、成田空港より着陸料が30%以上割安に設定されており、搭乗橋をのぞき、旅客導線を限りなく短くし、必要な機能を1階部分に集約していました。

    

 さらにさらに、東京駅から茨城空港まで500円で行ける直行連絡バスを走らせていることや、自家用車利用者のためにもターミナルビル前に1300台分の無料駐車場を整備しており、何日停めても無料で利用できるようになっていました。

 現在は、国内線としてスカイマークが神戸、札幌、沖縄線を飛ばしており、国際線として春秋航空が上海線を運航しています。

    

 空港整備の3分の1を、茨城県が負担しており、また先ほどのバスの運行も緊急雇用対策として県が補助しているなど、県負担は年間5億円にも上っています。

 そのため北関東3県と連携するなどして、新たな観光ルートを構築し、観光客誘致に前のめりで取り組まれています。

 またターミナルビル内で様々な催し物があったり、自衛隊機を見学したいという来場者も多いため、着実に空港利用者増加が図られていました。

 一方、近隣に福島空港があり、札幌線やソウル線がブッキングしていたた、搭乗者数が伸び悩み、ソウル線は両港とも運休状態になっているなど、ジレンマも大きい・・・

 宮崎空港の利用者も頭打ちが続いており、また鹿児島空港と台湾線がブッキングしているなど、似た状況があるため、茨城県と茨城空港が連携して取り組まれている内容は参考になるものでした。

 観光客増加に繋がる政策検討をさらに進めていきます。