奇跡への絆

図師ひろき

一年を振り返って

2010年12月31日 22時59分28秒 | Weblog


  

 今年を象徴する出来事が、朝ありました。


 都農駅前で街頭あいさつをしていると、通りすがりの方が・・・


 「寒いなか、ごくろうさま。」


 と、あったかい缶コーヒーを届けてくれました。


 都農駅前は、海に近いということもあって、いつも風が勢いよく通り抜けていきます。


 夏は気持ちいい潮風も、この時期には尖った冷たい風となり、容赦なく突き刺さってきます。


 車の通りが無いときには、ぴょんぴょんジャンプをしたり、屈伸運動をしたりと少しでも体を温めるようにしています。


 この日は少し風邪気味で、熱を計ると余計に具合が悪くなりそうだったので、栄養ドリンクを一気飲みして、勢いであいさつを続けていたところに、愛情が届けられたのでした。


 私はどぎまぎしてしまい・・・


  「えっ!これっ、あっ、あ、ありがとうございます。」


 「応援しちょっかい、がんばんないよ!」


 笑顔もあったかかったです!!


 かじかんだ手はホクホクになり、 すぐには飲まずにズボンの後ろポケットに入れた缶は、まるでホッカイロのように温めてくれました。


 街頭あいさつを終え、さすがに冷たくなった缶コーヒーを飲んでみると、やっぱりあったかかった・・・


 誰がなんと言おうと、あったかかった・・・


 支えてくれている人がいる。


 この一年は、反省に反省を重ね、私を支え続けていただいた方々のためにも、懸命に動き続けた一年でした。


 日頃から言葉をかけていただける方々はもちろんのこと、いつもは話ができなくても、遠くに離れていても、期待を寄せ、支えていただく方がいることを改めて実感させていただく朝の出来事でした。


 活動内容を伝えることの難しさに途方に暮れそうになることもありますが・・・


 “見てくれる人は、見てくれている!”


 強い気持ちしっかり取り戻しました。


 口蹄疫被害からの復興もこれからが本番です!


 前例無き取り組みに立ち向かう「勇気」、石にかじりついてでも這い上がる「元気」、そしてズシッ、ズシッと前進する「ひろき」が宮崎を盛り上げていきます!!


 


 


 


 


とりえ

2010年12月30日 23時22分34秒 | Weblog

  

 さぁ、この円みたいなものはなんでしょう?

 答えは、私の健康診断の結果です。

 解説にはこうありあます・・・

 「円が小さくなるほど生活習慣病になる可能性が高くなります。

 大きな円になるように、がんばりましょう!」

 この円は、血圧、血糖、コレステロール、腹囲などの数値がグラフ化されたもので、どの数値も円の最も外側に位置していることから、私はかなり健康体です。

 他のデータも・・・
 
  


 すべて正常値の範囲内で、異常なしでした!

 唯一気になるところは・・・体重です。

 前年度とすると、4kgちかく減っていて、問診でも原因となるような病気をしたかなど訊かれましたが、この一年風邪で寝込むこともありませんでしたので、あえてあげれば不規則な生活が続いていることが原因かもしれません。

 朝食はしっかりとるようにしていますが、昼食は会議や挨拶まわりなどで食べたり食べなかったり・・・夕食はほとんど外食で、この時期はアルコールが伴いますので、栄養が偏ったり、カロリーが高くなったりしています・・・

 栄養バランスを保ち、肝臓、すい臓などの内臓を労わるために、サプリメントを飲んだり、予防的に漢方薬を服用しています。

 あと足りないものは、適度な運動と良質な睡眠かな・・・

 夜9時までに帰宅できたときには、ジョギングをするようにしているのですが、なかなか9時までには帰ることができず、帰れたとしても酔っ払っていたり・・・

 帰宅が遅くなるということは、必然的に睡眠時間が短くなります・・・

 それでも5時間は眠るようにしていますが、できることなら6時間は欲しいところなのですが・・・

 とりえの無い私ですが、体調管理と食欲は安定しています。

 健康維持も仕事のうち!

 モリモリ食べて、バリバリ動きます!


笑顔、拡大中!

2010年12月29日 22時41分51秒 | Weblog
 畜産農家を訪ねてまわり、近況を聞かせていただきました。

  


 徐々に家畜導入は進んでいるものの、牛舎はまだまだ空きスペースが・・・


 それでも牛を見ると、なんだかジワーッとこみ上げてくるものがありま。


 実際、畜産をやったことのない私でもこんなに感動するのですから、家族同然に生活されてきた生産者にとって家畜の再導入はどれほど感慨深いものでしょう・・・


 実際、このような話を聴かせていただきました。


 「自分とこの牛が殺処分されていっときしたら、夜眠れんごとなって、病院かい薬を出してもらいよったとよ・・・ところが牛が帰ってきたらグーグー眠るるごとなったわい、ハハハハッハ」


 豪快に話される中にも、いかに家畜が心の支えになっていたことか・・・絶望の渕に希望の光が差してきたような話でした。


 またある方は


 「まだ牛のそばに立つと、おじぃがね・・・急に暴れだすごとあって、ちっとびくびくしながらエサやりよっとよ・・・」


 その方は、ワクチン接種のときに、いつもは大人しい牛が悲鳴をあげながら抵抗したことが脳裏に焼き付いていて、ある意味トラウマのように牛の近くに立つと、その時の風景が蘇ってこられるとのことでした。


 「牛のおらん正月を、嫁さんとのんびり過ごすわ~」


 と言われる方もいれば


 「ハラミ(子牛がお腹に入っている母牛)で買ってきた牛がこの間、子牛を産んだとよ!風邪を引かせんごとせんといかんかい、正月もゆっくりできんな!」


   

 「次の子牛が産まれる頃には、また顔を出しますね!」


 「そしたら年が明けたら、続けて産まるっかい、毎週んごと来てもらうかいね、ハハハハッハ・・・」

 活き活きとした笑顔が一緒にありました。


 口蹄疫ウィルスの感染は、もう二度とあってはなりませんが、今、笑顔の感染は間違いなく拡大しています!


 


 


 


 


 


議場は何でできていますか?

2010年12月28日 23時15分34秒 | Weblog

 


 高鍋東小学校から県庁見学に来てくれました。

  

 


 無邪気な子どもたちはエネルギーに満ち溢れていて、いつも県庁で遊んでいるかのように伸び伸びと勉強していました。


 この子たちは、教育上特別な支援を必要とする児童のために設置された学級の子どもたちです。


 自分の考えをまとめたり、先生からの指導を理解するのに時間がかかったりしますが、いろんなコミュニケーション方法で自己主張もしっかりとできます。


   

 本会議上では、議員席と執行部席に分かれて座り、私が議長役を務め、白熱した質疑応答が繰広げられました。

 「ここでは発言をする人は、手をあげてから、議長が許可した人だけが質問することができます。


 それでは質問がある議員は手を挙げてください。」


 「ハイ!ハイ!ハイ!・・・」


 「それでは田口議員。」


 田口議員の席に座っていた児童が


 「この議場は何でできているのですか?」


 答弁するはずの知事役の生徒から説明を求められたので、議長役の私が答弁しました。


 「木とコンクリートで作られているようです。木の部分には宮崎の木を積極的に使ったほうがいいと考えています。」


 「それでは次は議長から質問します。今日、忘れ物をした議員はいますか?何を忘れてきましたか?」


 複数の議員から手が挙がり


 「図師議員の発言を許します。」


 私の席に座っていた児童が、元気よく立ち上がり


 「えーと、ハンカチを忘れてきました。」


 などなど、多少一般質問形式とは違った質疑応答でしたが、子どもたちの発言も希望する挙手は止むことがなく、思い出に残る県庁見学になったのではないでしょうか。


 そして最後に先生方から、特別支援学級及び特別支援学校の機能充実を託されました。 


 県内の特別な教育を必要とする児童及び生徒に対するマンパワーやハード施設整備は、まだまだ十分とは言えません。


 取り組むべき課題は、具体的に見えています!


 行動あるのみです!!


 


願うだけではなく

2010年12月27日 23時23分07秒 | Weblog


 先日、石井記念友愛園のクリスマス会に行ってきました。

 ホールには幼児から高校生までの48名が集い、順番に出し物を披露してくれました。

 まずは入所生代表者による聖書朗読。

  

 そして児嶋草次郎園長先生によるお話がありました。

  

 「・・・運命を変えるために何をすべきが分かっている人が幸せです。

 ・・・自己コントロールができることにより、困難を乗り切ることができます。」

 など入所生の置かれている実情、そして将来自立していく厳しさに立ち向かうためのエールが送られました。

 その後の、徳渕敬尚牧師の絵本を使ったお話も、心が救われる温かい内容でした。

 そしていよいよ出し物です。

    

 太鼓に笛の演奏に引き続き、宮崎弁落語が披露されました。

  


 演目は“初天神”。

 初めて太宰府天満宮に参拝する親子の話なんですが、宮崎弁での語りは、一気に宮崎神宮に行っているかのような雰囲気になり、面白おかしく聞かせてもらいました。

  

 幼児による劇“大きなカブ”は可愛さいっぱいで、途中で駄々をこねる子もいましたが、またそこが愛嬌があって、ホールは笑顔で溢れていました。

 “どうかこの子たちの未来も笑顔で溢れていますように・・・”

 出し物を見ながら、ひたすらに願いました。

 願うだけでは終わりません!

 石井十次の精神を少しでも受け継がせてもらい、児童福祉の充実のため政策提言を行っていきます。


雑感84

2010年12月26日 23時07分56秒 | Weblog
 日曜日の朝、関口宏さんのサンデーモーニングを見れたら、贅沢な気分になります。

 こんなにゆっくりしていていいのだろうか…と少し罪悪感にも似た気持ちと日曜日なんだから休むことを最優先にしていいのだ!と開き直って、“喝”や“天晴”にほくそ笑んだりしていると、携帯のバイブも無視したい衝動にもかられますが、受話のボタンを押した途端、スイッチが入り直立不同となります。

 大沢親分のご冥福を心からお祈り申し上げます。

 今日のサンデーモーニングでは「幸福度」が取り上げられていました。

 世界一幸福度が高い国は、デンマークです。

 さて日本は…

 90位です。

 戦後、焼け野原から立ち上がってきた65年の時間は、デンマークも日本も同じです。

 福祉制度を充実させることを最優先に国を創ってきたデンマーク。

 税収よりも大きな借金をしてインフラ整備を続け、便利になることで忙しくなり、家族との時間を削りつづける日本。

 
確かに私たちの生活は、豊かになりました。

 言い尽くされた言葉ですが…心は豊かになったのでしょうか…

 もうすぐお正月です。

 日頃より家族と向き合う時間が増えるこのときに、なにが大切なのか、どんな生き方をするのかを言葉にしようと思います。

 やっぱりサンデーモーニングはいい番組だなぁ…

雑感83

2010年12月25日 23時31分17秒 | Weblog

 今朝は冷えましたね!

 家の回りの畑は、霜で真っ白でした。

 子どもころは、さすがに畑の中は走り回りませんでしたが、霜柱をふんずけてズカズカ歩くのが好きでした。

 水溜まりやバケツに張った氷をはいでは、手裏剣にしたり、ときにはかじったり…冷たさ知らずで遊んでましたね…

 私は8月生まれですが、冬の方が好きです。

 大学のとき東北の仙台市で過ごし、この時期は“真冬日”といって、一日中氷点下の日もありましたが、太平洋側ということもあり、雪が降っても雪下ろししなければならないほど積もることもなかったし、たとえドカ雪が降っても、それはそれで滑らないように歩くのが楽しかったりしました。

 今、街頭であいさつをするときも、耳あても手袋もホッカイロもせず、声を出し、頭を下げています。

 さすがに“寒さを楽しみながら!”とは言えません…辛くないと言えば嘘になるかもしれませんが、心が温まる笑顔もたくさん返してもらえるようになりました!

 寒さもこれからが本番。

 年も押し迫り、なにかと疲れも溜まるころでもあります。

 どうか良質な睡眠と栄養補給を心掛けられ、元気に明るい年越しを迎えましょう。

 私も健康管理に気をつけ、声を出し続けます!

最先端からふるさとを想う

2010年12月24日 23時33分48秒 | Weblog


 心臓疾患治療で国内トップレベルの実績を持つ循環器専門病院である「榊原記念病院」を視察してきました。

 病床数320床に対し、循環器専門医が85名配属され、病院独自の認定制度により循環器専門看護師を育成されており、全国から循環器のスペシャリストを目指す医師、看護師が集結されています。


 年間の心臓カテーテル検査(心臓カテーテル検査とは、カテーテルを経皮的に心血管に挿入し、造影剤による形態学的異常を検出したり、心臓内腔の圧力、酸素飽和度を測定し血行動態を把握したりする検査)件数
が、成人4,334件、小児661件、さらに心臓手術が成人1,130件、小児が534件と病院規模から比較すると驚異的な数字といえます。


 また年間の救急車搬入件数は、1,564件となっており、受け入れ拒否をせず救急病院としても地域の拠点となっている。


 心臓リハビリテーションも充実しており、1日平均163人の方が利用されており、状態に応じた個別プログラムが組まれています。


   

 ちょっと医師休憩室をのぞかせていただきました・・・


  

 一見すると普通の休憩室ですが、テレビに映っているのは・・・


  

 今、行われている手術でした。


 さすが循環器専門病院とは言え、ここでの食事になれるまでには時間がかかりそうな感じがしました・・・


   

 真ん中に座られているのが副院長先生で、宮崎出身の方です。


 思い切って訊いてみました。


 「先生、宮崎に新たな循環器系診療科を開設したら帰ってきてくれますか?」


 てっきり失笑されると思いきや・・・


 「私もふるさとに恩返ししたいと思っていますので、常勤は難しいにしても研修医の派遣も含めて、前向きに検討しますよ!」


 と、返ってきた真剣には宮崎の医師不足や救急医療体制の脆弱を救う光が輝いているかに見えました。


 副院長先生のふるさとを想う気持ちに応えるためにも、動きます!


 







 

2010年12月23日 23時18分45秒 | Weblog

 


 このブログでも何度か取り上げていますが、医師不足と医師の偏在解消は、本県の喫緊の課題です。


 県としても、宮崎大学医学部と連携し、地元枠を創設し、地元学生の門戸を拡大したり、医師修学資金貸与事業の実施や地域医療を担う総合医の育成や救急医療の強化のため、今年度から地域医療学講座を設置するなど医師確保対策を講じています。


 しかし即効性には乏しく、国との制度連携が必然であるため、なんともし難い現実があるのも事実です。


 美郷町地域包括医療局の金丸先生も強く訴えられます。


   


 「医療崩壊の危機の中で、医療再生に向かうには行政、医療機関、そして住民の“絆”が必要である。」


 さらに具体的には


 「あらためて健康づくりと各種健康診断の重要性、つまり保健活動を充実させる必要がある。」


 地域医療の最先端で活動されて続ける金丸先生は、行政を動かし、住民から絶大なる信用を集めていらっしゃいます。


 先生は旧西郷村国保病院に入職されてから、健康管理センターや在宅介護支援センターを立ち上げられ、人工透析施設や屋上へリポートを設置されるなど地域医療を開拓されてきた実績もさることながら、その情熱に周りが突き動かされているのだと、話を聞いていてつくづく思いました。


 もう一度先ほどの写真を見てください。


 先生のとなりに、若い研修医が座っていらっしゃいます。


 この方もただ地域医療を学ぶために来られているのではなく、金丸先生から学びたくて美郷を選ばれたそうです。


 金丸先生をはじめ、住民の命を守るため地域で奮闘されている先生方のためにも、行政としてできるバックアップをあらゆる角度からしていきます。



山の暮らしを守る

2010年12月22日 23時27分48秒 | Weblog


 川南町の山深いところに“細(ほそ)”という地区があります。


 その細地区にある神社の祭りに行ってきました。


 ここは私が暮らす川原地区と風景がとても似ているので、ホッカリするとともに地区の方々も家族のような親しみがあります。


 渓流沿いの森の中に、ひっそりと小さな神社がたたずみ、木洩れ日が浴びながら幽玄な神楽が奉納されました。


    


 幻想的な音色の笛と太鼓に合わせて、白いお面をかぶり舞われる光景は、そこだけ別世界のようで・・・まさに神々が微笑み、うなずきながら楽しまれている雰囲気に包まれていました。


 地区の方々との語らいの中で、癒され、励まされ、そして宿題をいただきました。


 「ここは住むには最高のところじゃ・・・でも病気になったり、介護が必要になったらここには住めんなるかも・・・息子たちが帰ってきてくれたらいいけど、仕事がねぇからな・・・」


 「木城の中之又には、診療所があって定期的にお医者さんが来てくれるそうやね・・・ここにもあるといいんだが・・・」


 川原地区も山深いですが、中之又地区はさらに40~50分奥に入ります。


 そこにばあちゃんのかかりつけ医でもあった永田先生が定期的に診察にあがっていかれています。


 有り難い限りです。


 以前“限界集落”という言葉が使われていました。


 集落を限界にしているのも、介護が必要となると集落を離れなければならなくしているもの、そして鹿、猪、猿に農作物を食い荒らされていることも行政の責任です。


 山の暮らしを守ること、弱い立場の方々を守ることが政治の役割です。


  


 温かい笑顔のうらにある・・・ここでの暮らしがあとどれくらいできるのか・・・その不安な気持ちをしっかりと受け止めるため、これからも足を運び、しっかり政策提言を続けていきます。