病院勤務をしているとき、ある高校から教員採用試験を受けないかとお誘いをいただいたことがあります。
金八先生に憧れていたことがある私は動揺し、悩んだ末に試験だけ受けることにしました…
筆記試験には合格し、最後の面接のときに、採用されたらどのような教育をしたいかと尋ねられました。
私は医療福祉が専門で、生徒にも現場の実情を伝えながら、これからの福祉を支えるような人材育成に努めたい…と応えた記憶があります。
そう応えながら、現場のことがありありと思い出され
「できることなら医療ソーシャルワーカーをしながら、非常勤で学校にも勤めさせてもらえないでしょうか!」
と願い出ました。
結果は、見事不採用となりました。
当たり前ですよね…
でもあの時、病院を辞め、教育現場に飛び込ませてもらっていたら、金八先生みたいな情熱も持ち続けて、生徒と向かい合えていただろうかな…
全国的に教員の心の病が、深刻な状況となっています。
病気休職の実に6割が精神疾患によるとのことです。
さらに校長や教頭などの役職から自主的に一般教員などに降格する、いわゆる“希望降格制度”を利用する方の4割以上が精神疾患を含めた健康問題を理由にあげられているようです。
保護者対応やいじめ対策など教員のストレスを生む状況は年々多様化多忙化しており、心が折れてしまう前の予防が非常に大切になっています。
教員に限らずではありますが、もっと身近に、より気軽に相談できるような体制整備が必要で、特に自殺率の高い本県においては、優先課題の1つです。
私も金八先生のような情熱を持ち続けて公務政務にあたるためにも、自らのメンタルヘルスにも充分気を遣っていきたいと思います。