AKB48に関する本が出版される新聞広告を見ました。
著者は、“ゴーマニズム宣言”で有名な小林よしのりさんです。
小林よしのりさんの作品といえば、社会問題や世界情勢を鋭くえぐり、現代人に常に問題提起をされてきたので、「AKB48論」というタイトルだけを見たときには意外な感じを抱きました・・・
しかし、サブタイトルを見ると・・・
“少女たちが現代日本に突きつけたものは何か?”
“AKB48から現代の諸問題に照射した画期的な日本論、渾身の描き下ろし。”
納得しました。
さらに小見出しに・・・
“かつてわしもAKB48の良さが全然分からなかった”
“冷笑主義の時代に本気を掲げたのは少女たちだった”
“震災復興への寄付総額13億円!新しい公共心をAKBが教えてくれた”
“アンチAKBの連中はどれほど世の中のためになっているんだ?”
小林イズムあふれる言葉が並んでおり、アンチではないにしても、オニャンコにもほとんど興味を抱かなかった私でさえ、手に取りたくなる気持ちになりました。
テレビでAKB48の総選挙が放送されていた時も、我が家のチャンネルがAKBで止まることはなく、結果も次の日の芸能ニュースで見るくらいでした・・・
しかし、つい先日テレビをつけた時、たまたま総選挙の模様を取り上げた番組をやっていて、その盛り上がりに愕然としました。
ファンである有権者は、手に手にペンライトを持ち、順位が発表されるたびに叫びながら涙を流しながら手を振っていました。
さらに驚かされたのは、AKBメンバーの得票数です。
上位しか分かりませんが、10万票を超えているメンバーもいて、1位の指原さんは15万票をも超えていました。
何より、会場にいる人だけではなくその何十倍もの国民がテレビの前で一喜一憂しているかと想像すると、あらためてAKBの影響力の大きさに驚かされると共に、うらやましいなぁと思いました。
“今の政治にどれほどの関心を持ってもらっているのだろう・・・”
“関心を持ってもらえないのは、自分に魅力がないからだ・・・”
AKB総選挙の勢いは、自虐的な気持ちになるには十分でした。
小林さんは
“競争社会の中で、驕ることも許されず、傷ついても人を憎まず立ち上げる少女たちの純粋さに、わしは感銘する。”
“競争社会を選んだ者には覚悟がある”
“AKB48に対人スキルを学べ!”
と、喝を入れてくれます。
小見出しだけでこれだけ引き付けられているので、本を読めば間違いなくAKB48に対する考え方が変わるのでしょう。
また書店に行くのが楽しみになりました。