埋却現場で過酷な作業を続ける建設業の方々から声が届きました。
「不眠不休で動き続けているが、とても追いつかない・・・作業員もオペレーターも足りない・・・」
「処分後すぐに埋却せず放置している家畜は腐敗が進み、埋却の時に動かすと皮が張り付いていたり、内臓が出てきたり・・・どんなにきつく縛って吊り上げようとしても、皮がずるむけ、ちぎれたりする・・・」
「一頭一頭吊り上げていてはダメだ!大型の土のう袋があるから、それで包み上げて、土のう袋ごと埋却していけばいい!」
「一度埋却に使用した重機は、1ヶ月はその現場から動かせない・・・本来の工事現場用に重機を確保しないいけないため、身動きができない状態だ・・・」
「このまま梅雨、そして台風が来たら、災害現場に行ける業者はほとんどいないのでは・・・」
赤松大臣は、1日1万頭埋却し、今週中に埋却完了を指示されているが、現場はもう限界点に達している・・・
机上の空論より、人(獣医、オペレーター、作業員)・物(土地、消毒資材、重機)・金(具体的補償)の供給を!!
またこのブログにも多くのコメントが寄せられています。
最近の主なものを紹介します。
○副大臣の涙…信じられない。すべてが信じられない。民主党に見捨てられた、この児湯郡の再生…。今はまだ、光が見えない。
○埋却してからも、ガスや臭いの問題があるのですね。子豚が転がり出てくるなんて‥ニュースや新聞では語られない現実を伝えもらう事も考えていくきっかけに繋がると思います。
○副大臣は同じ九州出身 長崎で弁護士出身の国会議員家畜伝染病予防法自体が古くて現在機能してない事は一番わかっているのかも
○エース級種牛を殺処分しろという全国肉牛事業協同組合の抗議に関しては現場の方たちはどう捉えておられるのでしょう?じかに現場に関わっておられる方の声もお聞きしたいと、コメントさせていただきました。
○赤松さんは何しに来たのか?鳩山さんも何しに来るのか?処分現場を見なくては意味ないです。せめて川南町の役場まで来て欲しい。知事が見たように。
○宮崎の現状を知って、全国から義援金やふるさと納税申請をされる方が増えているようですね。そういったニュースを聞くと本当に胸が熱くなります。
数々のコメント、ありがとうございます。
皆さんの声を胸に、しっかり活動していきます!
赤松大臣、再び来県。
1日1万頭埋却を指示され、知事からも移動制限緩和を要求し、今後の処理がスムースに行われる体制は整っていくと信じたい・・・
大臣は新富町に入られる前に、宮崎市のワクチン接種農家に立ち寄られたようですが、生産者からは
「なんで川南まで来こないんだ!」
「や埋却現場には足を運んだのか!」
など複数、声が寄せられました。
残念ながら我々は、現場に立ち入ることはできませんが、大臣ならば・・・大臣だから・・・直視して、苦しみ、悲しみ、絶望を共感し、そして言葉を発して欲しい・・・
今日は埋却に関する声が届きました。
「埋却したところから悪臭が立ちはじめている・・・」
「埋めた家畜にガスが溜まり、そのガスが破裂して“ボン、ボン!”と音がしている・・・」
「3mでいいところを、うちは5m掘ったけど、ガスと一緒に家畜の血が噴き出してくる・・・うちはまだいいが、子豚を上のほうに埋めたところは、子豚が転がり出てるところがあるとも・・・ガス抜く方法を考えたほうがいい・・・」
また別の生産者からは
「埋めるときにEM菌も一緒に入れたらいいんじゃないか・・・」
「竹酢は殺菌効果も消臭効果もある・・・」
これから梅雨、そして本格的な夏が始まります。
埋却地確保同様、埋却後の管理についても対策を講じるため執行部と協議を深めます!
臨時議会において発言の機会を得、知事並び執行部に直訴しました。
「知事が種雄牛49頭を守るために国へ立ち向かう姿勢に大きな勇気を得ていた生産者や関係者がたくさんいらっしゃいました。
また川南や高鍋の方々が中心となって、種牛を守る知事の闘う姿を後押しするために数多くの署名を集められ、今日まさに臨時議会終了後、県と国に署名を届けられることになっています。
その矢先、種牛感染の知らせが入りました・・・
生産者の落胆はいかばかりか・・・
知事の言動は、生産者や関係者そして県民の心の支えです。
皆の心が折れてしまわないように、これからもさらに力強いメッセージを送り続けてください!
そして今、防疫を並んで早急に整備しなければならないのが“生活支援策”です。
低利融資や利子補給や借り換え策ではダメです。
結局は、借金ですから!
国は家畜評価額の中に、生活費や従業員の給与まで含めるという曖昧な内容を示していますが、そんな内容では生産者は生きる希望を持てはずはありません。
また域内には、人工授精師や削蹄師や飼料製造業などの方々は、全く収入がない状態が続いています。
時価評価額の概算払い以外の直接現金支給による生活支援制度を至急創る必要があります。
その支給額の基準となるものが、健康で文化的な最低限度の生活を保障する生活保護基準額と考えます。
これは私の試算ですが、平成20年度宮崎県生活保護費総額は、1万335世帯に対し217億円支給されています。
今回の口蹄疫被害対象世帯は、関係業種も含めると約1000世帯です。
つまり被害対象全世帯に生活保護費相当額を支給したとすれば、年額約20億円必要となり、事業再開まで3年間かかるとした場合約60億円の生活支援費が必要となります。
知事、60億円規模の生活支援事業の創設をお考え下さい!
そして感染が確認された農家は今、土地の確保が困難で、埋却まで20日以上もかかっている状態です。
その間生産者は、感染を拡大させてはいけないと今まで以上の緊張状態に置かれ、眠れぬ日々を過ごされています。
そこで現在は患畜発生農家には、ワクチン接種が行われていませんが、埋却までに時間がかかる場合は、患畜農家にもワクチン接種をすべきと考えます。
複数の獣医師からも感染拡大に効果があると助言いただいています。
これ以上の被害拡大を防ぐため、できることは総て行い、最善を尽くしましょう!!」
知事、執行部からも積極的な答弁をいただき、実りある質疑応答となりました。
さらに具体的政策を創り上げるため声を上げ続けます!
家畜改良事業団の種雄牛に口蹄疫感染が確認されました。
知事や執行部が国に対し粘り強く存命を訴えていたにもかかわらず感染の猛威は食い止めることができませんでした。
その国に立ち向かう県の姿勢を後押しするために、畜産農家の家族と地元高校のOB会の方々が、10000名あまりの署名を集められ来庁していただきました。
当初国側は、事務官が対応されるとのことでしたが、急きょ山田副大臣が直接話を聞いていただきました。
「昨日、子牛がうまれました。 1時間もせず歩きだし、その時は家族全員で喜びました。
でもこの子も長くせず処分されると思うと… そして両親の生き甲斐である畜産ができなくなると思うと…」
「私たちは直接畜産にかかわってはいませんが、同級生の畜産農家や役場職員が必死になって頑張っている姿を見ていたら…なにかしなくてはいけないと署名を集めてきました…どうか助けてください…」
涙ながらに訴えられました。
副大臣は
「私も牛を育てる農家に生まれ、子牛誕生喜びは肌で感じてきました。
今の宮崎県民の苦しみ、悲しみは理解できますし、宮崎畜産復興のため具体的に最善を尽くすことを約束します…」
と語りかけられる副大臣も涙されていました。
正直、その時までは法律による冷徹な判断をされる方なのだと勝手に思い込んでいました。
“心がある”
“血が通っている”
短い時間ではありましたが、時間以上に、また言葉以上に通じ合えた感情がそこにありました。
その後、県側にも同様の署名提出と要望を行い、知事秘書官が丁寧に対応していただきました。
生産者家族と地元の方は声を揃え
「現場は、国だとか県だとか、民主党だとか自民党だとかは関係ないんです。
畜産農家の犠牲を無駄にしないためにも、力を合わせましょう!」
畜産農家を支える活動は日増しに大きくそして力強くなっています!
「埋却まで20日ほどかかる・・・」
耳を疑いました!
患畜が確認された農家からの電話は、声が震えていました。
「ここまで頑張ってきた・・・でも防げなかった・・・仕方ない・・・一日でも早く埋めなければならないのに、土地の確保ができない・・・行政側も協力をしてくれるが、今のペースだと埋却まで20日はかかると言われた・・・」
患畜農家はワクチン接種の対象から外されます。
つまり埋却までの期間は、ウィルスが増殖し続けるということです。
生産者は患畜発生の落胆に加え、埋却までの間、感染拡大させないためにさらなる緊張感を強いられることになり、感染していく家畜の世話をし続けたうえでを見届けなければならない・・・
あまりにも辛すぎます・・・
今日現在での埋却率は、56.4%。
さらにワクチン接種後埋却される家畜は、12万4000頭にのぼります。
県農業大学校を埋却地とすることも検討されています。
明日の臨時議会での焦点の1つです。
また今日、児湯郡の福祉関係団体の働きかけによる義援金が届けられました。
福祉保健部長が直接応対していただき、感謝の意を伝えられました。
「皆様からの善意を一日でも早く生産者の方々に届けられるよう、関係自治体としっかり連携をとっていきます。」
「口蹄疫により蓄えがなくなり、明日の生活費さえない農家のいると聞きます。
その方々の安心のためお役に立てれば幸いです。」
手渡された義援金は、絆であり、一筋の光のように見えました。
81歳の女性から電話がありました。
食物残さやパンのみみなどで家畜用飼料を作られている方でした。
「口蹄疫発生後は、飼料の動かしもできなくなっています。
次男が家業を継いでくれ、機械を更新したばかりでした・・・」
家畜人口受精師の方から電話がありました。
「口蹄疫発生後、一切仕事がなくなった・・・
セリがあるときは、種を付けた牛の価格に応じて報奨金が入っていたがそれも全くない・・・」
削蹄師の方から電話がありました。
「もう二度と削ることもないだろうが・・・明日の生活費に困っている・・・」
ミニトマト農家から電話がありました。
「出荷量が激減している・・・口蹄疫が終息しないかぎり我々の生活も行き詰るのも時間の問題だ・・・」
明後日、臨時議会が召集されました。
質問に立ちます!
畜産農家の代弁はもちろんのこと、畜産関連業や第一次産業をはじめとする各産業からの声を知事に届け、議論の中から救済策を導き出します。
高鍋高等学校OB有志の方々が、畜産農家への補償拡充を国へ要望するための署名活動をしていただいています。
その名簿を山田副大臣に手渡せるように調整をしています。
川南の方々が中心となって、種牛を守るための署名活動をしていただいています。
その名簿を山田副大臣に手渡せるように調整をしています。
児湯郡内の福祉関係団体が中心となって、義援金を集めていただいています。
その善意を福祉保健部長に手渡せるように調整をしています。
木城町消防団で、消毒ポイントにおける夜間当番をすることになりました。
志願しました。
高鍋舞鶴ライオンズクラブで、消毒ポイントにおけるボランティア活動をすることになりました。
志願しました。
とことん動きます!
早期口蹄疫撲滅生産者協議会から要望書が届けられました。
その概要は以下の通りです。
「今回本県で発生した口蹄疫は初期における、移動制限や殺処分による封じ込めに失敗し、その次の段階としてワクチン接種・殺処分による口蹄疫根絶が実施され始めた。
しかしながら畜産農家では、処分された家畜の補償金額や処分後の生活維持への不安などから、ワクチンの接種受け入れの賛否をめぐり大きな混乱が生じ始めている・・・
また生活面での支援については、廃業者はその対象とされていないが、口蹄疫根絶のため健康な家畜を犠牲的に殺処分され、その途端に仕事を失う事に鑑み、これらの畜産農家に対しても充分の生活支援を行うこと・・・
“命を守る”政権公約実行のためにも家畜関係者(家族・従業員を含む)総ての3年間生活保障をすること」
などで、この他にも対象和牛評価額や埋却地買い上げに関する事項が盛り込まれていました。
このような具体的内容は、ワクチン接種が始まる前に国側から示されるべきでした。
しかし今もって国からは具体的補償が示されないままで、提示されている内容は生産者が望むものとは大きな隔たりがあります!
今回生産者協議会からあげられた内容は、牛に関するものが主でしたが、今後養豚関係の要望も提示されてくると思われます。
しっかり受け止め!覚悟して協議の場に臨んでいきます!!
早朝野球チームで中心選手として活躍してくれている仲間の結婚披露宴に呼ばれました。
しかし披露宴の日が近づくにつれ口蹄疫感染は拡大し、川南、都農に続き、高鍋、西都、木城と被害が増えるごとに、日ごろから家族ぐるみでお付き合いさせていただいている畜産農家も感染の波に巻き込まれていきました。
昼夜を問わず、生産者や関係者の方々と連絡を取り合い、状況を確認し、必要な情報を提供し、要望があれば関係部署に繋ぎ、回答をするという作業は日を追うごとに切れ間がなくなっています。
そしてついに3日前、身内にあたる畜産農家が感染したという知らせが・・・
資料を作るためのパソコンを打つ手が振るえ、画面が滲んでしまうほどど動揺している自分がいました・・・
さらに追い討ちをかけるようにワクチ接種が決まり、補償内容が明確にならないままの決定に畜産関係者の中に大きな衝撃が走りました・・・
くしくもそのワクチン接種初日と仲間の披露宴が重なってしまいました・・・
早朝から電話は鳴り止まず、両手に電話機を持ちながら対応しても追いつかないほどでした・・・
“遅れてでも出席したい”
正午から始まる披露宴・・・披露宴会場には遅れる旨の連絡を入れたのですが、午後になっても連絡と関係者との調整は途切れることなく、とうとう披露宴には参加できませんでした・・・
ごめんなさい
夜、本人にお詫びの電話をしたところ、昼間会場にした電話が本人に伝わっていなかったことを知らされ、改めて無礼極まりないことになってしまったことを深く深く謝まりました。
ごめんなさい
「わかってますよ!ずっさんは、ずっさんの仕事をしっかりやってください!」
その言葉で救っていただいたものの、申し訳ない気持ちはそのままです・・・
近くお祝いを届けさせていただきます。
本当にごめんなさい
「牛の時価評価額の上限が60万円に設定されているというのは本当か!」
「農業大学校に埋却できんのは国が許可出さんからか!」
「事業団の49頭はなんで生きちょっとか!事業団の牛をそのままにするならうちの牛も殺させんかいね!」
「牛もよう捕まえんやつをよこすな!」
「ワクチンは頭数分持ってきても駄目ど!牛が動いて針が立たんときがあるかい、多めに持って来させんか!」
「ワクチン打つのに人がとられて、して埋める人が足りんなっちょる!なんでワクチン接種するなら十分な人を確保して始めんとか!」
「うちは患畜が出たけど、処分が始まるのは2週間くらいかかるといわれたけど、ワクチンも打ってもらえんみたいやし、もうどんげしていいかわからん!」
「国やら県がいつまでも生活支援内容を具体的にせんのなら、もう牛はそんままにして家を出ていくど!」
「なんで消毒液の空中散布をしてくれないんだ!えびのはしてくれたじゃないか!」
「消毒、殺菌なら竹酢を使え!人体はもちろん農作物にも影響はない!」
「獣医を守ってください!」
「地元高校のOBで1000名を越える署名活動をしました。副大臣に届けたいのですがどうすればいいですか?」
などなど…
即答できる内容が少なく、また誤った情報を提供すればさらに混乱を招きかねません。
1つ1つの問い合わせを書き取り、関係部署に確認をとり答えるようにしていますが、生産者が納得いただける返事ができているとは言えません…
副大臣!!
人が足りません!
生活支援策が足りません!
このままではさらなる感染拡大を招き、今以上に生産者を追い詰めることになってしまいます!
生産者の心が折れてしまう前に…生産者の緊張の糸が切れてしまう前に…
国へ直訴します!
青年団活動で共に汗を流した仲間が、養豚経営をしています。
ワクチン接種受け入れが決まった昨夜、1時間ほど電話で語りました。
彼は今も患畜を出しておらず、まさに不眠不休で豚舎の防疫にあたっています。
彼は私からの電話で初めてワクチンのことを知ったにもかかわらず
「来る時が来ましたね。
昨日、隣りの豚舎が感染しました。
うちも時間の問題です。
私はワクチン接種を希望します・・・」
「ここまでよく頑張ったよ・・・・
ここまでの頑張りは、必ず明日からの再出発に繋がるから・・・繋がるように全面的にバックアップするから・・・」
力ない私の励ましに、彼はしばらくの沈黙の後、力強く答えてくれました。
「ずっさん!ここまで患畜を出さず踏みとどまってきた畜産農家の根性を
覚えといてください!
目に見えないウィルスと戦い、迫り来る感染の恐怖に立ち向かい、必死で家畜を守ってきた技術と心を持ってすれば、再び一流の豚をつくりあげることができます!
必ず宮崎畜産再生を成し遂げてみせますから!」
“心”
畜産農家の誇り、畜産魂は脈々と生きていると感じました。
実は3日前、彼に電話した時、彼は電話口で大声で泣きました。
「・・・親父から事業を引き継ぎ、やっと経営が軌道に乗りかけた時だったのに・・・」
二人して泣きました・・・
彼はワクチン接種を受け入れることで、将来への扉も開けたのだと思います。
扉の先の道にはまだ光があたっていません。
事業再開支援金の内容は示されましたが、十分なものとは言えず、家畜補償も不安定で、なにより生活支援の部分は何1つ具体的なものは提示されていません。
国主導ではなく、生産者の声にしっかり寄り添い、まず県が安心を届ける必要があります。
まだワクチン接種を受け入れられない生産者の方々も多くいらっしゃいます。
その方々のためにも県が生活支援策を明確に打ち出さなければなりません!