県議会の観光議員連盟で修学旅行や東南アジアからの誘客対策に取り組んでいますが、自分たちが県内の観光資源を熟知し、今後のトップセールスに説得力を持たせるため、現在中山間地で取り組まれている農家民泊を体験してきました。
4~5人のグループに分かれ、それぞれの地域を調査しました。
私の住んでいる木城町川原も十分山深く、日頃の生活が農家民泊のようなものなので、正直なところ新たな発見に出会える期待は、あまりしていませんでした・・・
ところが今回の農家民泊は、いい意味で期待を裏切られる出来事の連続でした。
私は、西都市東米良に行ってきました。
東米良地区は、銀鏡とも呼ばれ、西都市街地から1時間以上走った先にある、広大な原生林に囲まれた山里です。
ところで“銀鏡”って読めますか?
“ぎんかがみ”ではなく、“しろみ”と読みます。
神話にも登場する銀鏡は、今でも神々への信仰や神楽が脈々と受け継がれていて、集落の精神的支柱となっている、銀鏡神社では毎年盛大に徹夜で神楽が奉納され、国の指定重要無形民俗文化財にも指定されています。
ということで、銀鏡神社を参拝しました。
ここでは地区の方から、銀鏡に伝わる神話はもちろんのこと、神楽の際には1週間以内に獲られた猪の頭が祭殿に備えられることなど、生々しい話を聴かせていただきました。
また、銀鏡には古代遺跡が存在することや朝鮮半島から渡来したと考えられる品々があったり、西南戦争の時に使用された武器なども保管されていて、歴史研究家が調査をすれば日本の歴史が変わるかもしれないほどの重要文化財が発見される可能性もあるとも教えてもらいました。
銀鏡地区では、ゆずの栽培も盛んです。
そのゆずを加工し、販売までも手掛けられ6次産業に取り組まれている“(株)かぐらの里”の視察もさせていただきました。
かぐらの里では、ゆずをはじめ竹の子やそば、切り干し大根などを加工し、50種類もの商品開発をされるとともに、契約飲食店のオーダーに応じた小回りの利く一次加工により、年間2億円以上の販売実績をあげられています。
売り上げも素晴らしいのですが、地元の方を積極的に雇用し、UターンIターン者の受け入れもされており、銀鏡神社が地域の精神的支柱なら、かぐらの里は経済的支柱となられています。
販路は、国内にとどまらず、東南アジアやアメリカ、ヨーロッパまで拡大されており、社長さんいわく
「ゆず消費は、まだまだ伸びます。だから営業が大切なんです!」
と力強く語っていただきました。
(株)かぐらの里
〒881-1232 宮崎県西都市大字銀鏡490 フリーダイヤル 0120-466-203 ホームページ http://mera-yuzu.com
パンフレットは無料発送。お届け先1ヶ所に10500円円以上お買い上げの場合、なんと送料無料です!
私も早速、お土産をいっぱい買わせてもらいました。
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