奇跡への絆

図師ひろき

畜産王国復興を目指して

2010年08月31日 23時12分29秒 | Weblog


 川南町文化ホールで“畜産王国みやざきの復興を目指して”と題し、県民フォーラムを開催していただきました。  

 通常の県民フォーラムは、参加者40~50名で行われるのですが、今回は県側の配慮で児湯地域の畜産農家に案内を出していただき、250名を超える方々が参集されました。  

 東国原知事は冒頭のあいさつで畜産農家の苦労と努力を労われ、今後国と連携して、いや国をリードする気概で復興にあたることを言葉にされました。  

 県口蹄疫復興対策本部から復興政策について説明があった後、知事及び農林水産部局との直接意見交換が行われました。

 まさに次から次に意見が出され、1秒の油断もないやり取りが続きました。  

 「感染ルートの解明なしに適切な防疫ができるはずない!」  

 「補償金に課税することは、再導入に大きく影響する!」  

 「ここまで自殺者が一人も出ていないことは幸だが、先の見えない不安はまだまだ大きくなっている…支援体制を強化して欲しい…」

 「消毒機器の長期無料貸し付け制度をつくって欲しい!」

 「家畜共済の払い出し内容の見直しを国に求めていってほしい!」

 「今まではサシ(脂身)が多い牛ばかりを追い求めてきたが、これからは健康指向の肉牛生産にも力を入れるべきだ!」   

 など気持ちのこもる投げ掛けを知事も真剣に受け止められ、私は生産者と県との絆が少しずつ深まっていくのを感じていました。  

 私も出された意見をすべて記録し、現場では何が不安でどのような政策が必要なのかの理解とシュミレートを繰り返していました。 

 いよいよ9月3日から定例議会が始まります。  

 今日、感じたこと学んだことをしっかり練り上げ、登壇します!

 

 


私たちは忘れない!

2010年08月30日 21時46分48秒 | Weblog

 
 「新生!みやざきの畜産」総決起大会に参加してきました。

   

 会場となった宮崎市民文化ホールは、畜産関係者をはじめJAグループ、行政関係者などでいっぱいになりました。

   

 東国原知事の復興に向けた力みなぎるあいさつ。
 
   

 羽田宮崎県農業共同組合中央会会長の生産者と共に再生を期す旨のあいさつ。

   

 そして小川内閣総理大臣補佐官による宮崎全面支援を約束する心強いあいさつ。

 小川総理補佐官は、総理官邸で意見交換させていただいたときと同じ言葉を繰り返し述べていただきました。

 「・・・宮崎を今までのような畜産県にするのではなく、今まで以上の高みへ引き上げていくために国は支援を続けていきます!!」

   

 川南町で酪農を営まれている川上さんによる追悼のことばは、悲哀に満ちていながも

 「・・・ゼロからのスタートを重要な節目とし、これからも命のリレーを生業とさせていただくことを約束します。」

 と再起を誓う力強いものでした。

      

 その後行われた献花の際には、会場の大型スクリーンに次々と映し出された牛や豚の姿は、新ためて29万頭の犠牲を糧に復興を成し遂げなければならないとの意を固めてくれるものになりました。

 配られた資料の最期のページに

 「大地に眠る我が子たちへ

 輝きは永遠に

 その尊さを私たちは忘れない

 犠牲となった動物たちの命を尊び

 霊魂を慰め、冥福を祈ります。

 安らかにお眠りください。」

 失われた多くの命に報いることが私たちの努めです。

 強い決意で復興への道を突き進みましょう!



かかりつけ医からの勇気

2010年08月29日 22時58分16秒 | Weblog

 
 一週間前からばあちゃんの体調が悪く、食欲もない状態が続いていました。  

 部屋にはクーラーはあるのですが、昔かたぎというか

 「扇風機でいいから…」  

 と、あまりクーラーをいれたがらないので

 「いっぱい水飲まんとダメよ!」  

 と、諭すたびに

 「トイレが間に合わんなっとよね…」  

 この上、食欲がなくなると家族としては、成すすべがなく、かかりつけ医にお袋が相談に行き

 「どこか入院先を紹介してもらえないでしょうか…」  

 かかりつけ医の永田先生から帰ってきた言葉は

 「入院してもばあちゃんの心臓を治療するのは難しいでしょう。

 それより住み慣れた家で人生を全うさせてあげましょう。

 私もできるかぎりの応援をしますから、家で看取りましょう!」  

 その言葉を聞いて私は、うれしかった…  

 ばあちゃんの介護で一番苦労しているのは、お袋です。  

 そのお袋が、もうこれ以上頑張れん…と嘆いたときには入院もやむを得ないな…と思っていたので、永田先生の言葉は、私たち家族に勇気を与えてくれました。 

 木城町には入院できる医療施設はありません。  

 でも永田先生がいてくれます。  

 お袋が相談に行った次の日から訪問看護が来てくれるようになりました。

 ばあちゃんは軽い貧血状態でもあったため、注射による投薬が始まったところ、徐々に食欲が回復してきました!  

 永田先生と訪問看護の方々を頼りに、できるかきりの家族介護を続け、ばあちゃんと寄り添って行きます。

 

 


手をつなぐ

2010年08月28日 21時07分08秒 | Weblog


 九州地区手をつなぐ育成会宮崎大会に参加してきました。

 手をつなぐ育成会は知的障がい者の自立と社会参加を促進し、ノーマライゼーションの理念を実現するため活動の歴史を刻まれ、今回で50回目の大会となられました。

 今大会のメインテーマは

 「今日の特別を、明日は普通に!」

 「どんな障がいがあっても、地域で普通の暮らしを!」

 開会の式典は、“手をつなぐ母の歌”から始まりました。

   

 ♪熱き希い(ねがい)に活きる人

 幾とせ重ねても今もなお

 共に語らんまこともて

 手と手をつなぐ母われら♪

    

 森冨貴子会長のあいさつに引き続き、厚生労働省障がい福祉課地域移行・障がい児支援室 稲葉好晴室長補佐の講話がありました。

 話の中で

 「全国の障がい者数約724万人のうち、18~64歳の方は約360万人いらっしゃいます。

 そして特別支援学校から一般企業への就労が約25%、社会福祉施設から一般企業への就職が年間1~2%。

 今後国はさらに就労支援事業に力を入れていきます・・・」

 という旨の説明がありました。

 どうも私にはスーッと落ちてきませんでした。

  

 やはり日本型福祉は、社会経済活動に参加できてはじめて地域で暮らすことが認められる傾向があります。

 自分で金を稼げないと、本当の意味の自立とは言わない・・・かのような就労支援は間違っていると思います。

 もちろん就労という選択肢を確保することは大事ですが、健常者と同じ仕事内容が求められる一般就労を障がい者に強いることより、障がいがあっても参加できる作業工程の構築や作業分担を企業側に求め、それを実現することこそが、真の意味で強い地域社会の創設に繋がるのです。

 日本は高度経済成長の中で、金や物で豊かさを計る感覚を刷り込まれてしまいました。

 バブルが弾けてもなお、学歴偏重社会は継続し、都市部では中学受験戦争の中、子どもたちの笑顔は奪われ続けています。

 私は大学時代に筋ジストロフィー症の方々の介護ボランティアをさせてもらっていました。

 その時こんなことを言われてことがあります・・・

 「健常者は私たちを利用して、失ってしまった人と人との絆とかつながりを取り戻せばいい・・・」

 人は人を蹴落とすために存在しているのではなく、支えあうために生きていることを教えていただきました。

 私はその教えを忘れることなく、日本の歪んだ福祉に警鐘を鳴らし続けます!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


終息という始まり

2010年08月27日 22時16分58秒 | Weblog


 午前9時30分。

 129日間にわたる口蹄疫との闘いに幕が下りました。

 前代未聞の激甚災害に、畜産農家の方々をはじめ多くの県民が涙を流し、光の見えない不安な生活の中、途方に暮れながらも諦めることなく一歩一歩前進し、この日を迎えることができました。

 感染ルートの解明や拡大原因の検証は続きますが、爆発的感染を封じ込めることができたことは、まさに宮崎力があったからであり、知事を先頭に団結してことにあたったことは、どこの自治体でもは真似できないチームプレイだったと思います。

 県民相互に労を労い、褒め称えましょう!

 そして計り知れない損失と引き換えに手にした“絆”で新たなスタートを切りましょう!

 景気回復対策・・・おとり牛の動向・・・セリ再開後の価格・・・畜産関連失業者対策・・・預託、委託農家の再契約・・・風評被害対策・・・ブランド回復・・・基金創設と運用・・・再発防止対策・・・

 などなど取り組むべき課題は山積していますが、課題を横に並べるのではなく縦に並べて、ひとつひとつ答えを出していくことが大事です。 

 なんとしてでも“ウィルスレス畜産地帯”を築き上げ、現状回復ではなく、さらなる高みへ宮崎畜産を引き上げるべく、気合入れて取り組んでいきます。

 ただ・・・正直・・・ここまで・・・疲れた・・・

 4月20日以降、ほとんど県庁に張り付けで、昼夜を問わず現場との情報交換そして会議、会議、会議・・・家に帰れない日々が続きました。

 現場を見ることのできないジレンマ・・・飛び交う不確定情報・・・進まない国との協議・・・感情的な意見交換で神経をすり減らし続けました・・・

 少し休みたいのが本音です・・・

 での現場は待ったなしです。

 終息を待ちわびたイベントや行事から続々と声がかかります。

 9月4日からは定例議会が始まり、決算審議も含め1ヶ月半の長丁場となります。

 一般質問に立ちます!

 今、小さく灯った復興の火を、大きくできるような政策提案をドシドシやります!

 口蹄疫との闘いは終息しましたが、宮崎復興への新たなスタートであり、私にとっても再スタートの機会です。

 歯を食いしばり握りこぶしを降り続けますが、愚痴が言いたくなったらのブログでこぼしますので、また聞いてください・・・

 


一緒に頑張っど!

2010年08月26日 21時21分53秒 | Weblog


 JA児湯の臨時総代会に出席してきました。

  冒頭、金田組合長は口蹄疫と闘ってきた生産者の方々、そして関連する産業の従事する方々を労われ

 「家畜の再導入に関して、“早く導入したい”“様子を見ながらでないと動けない”など様々な意見をいただいているが、JAとしては的確な判断をしていただくように詳細な情報提供を行っていきます。

 また、家畜の補償金が課税対象になるやもしれない話が出ていますが、JAとしてはそのようなことにならないよう断固国に要望しています!」

 と述べられ、生産者の暮らしを守る強い姿勢を示されました。

 提出された議案に関する質疑は特になく、議事はスムースに進行されました。

 総代会終了後、金田組合長に先日上京し、農林水産省から総理官邸までの要望・陳情活動の報告をさせていただき、補償金の非課税化について副大臣や総理補佐官に直訴してきたことをお伝えしました。

 会場を出て、早速国会議員と連絡を取り、総代会で補償金課税が取り上げられていたことを伝え、むげな措置とならないよう再度申し入れをしました。

 そして川南の畜産農家に連絡をしてみました。

 彼は高校の同級で、ラグビー部でした。

 同級でありながらすでに畜産の部会長を務め、先頭に立って口蹄疫と闘っています。

 「・・・糞尿の処理になんとか目途がたったど!今日中には肥料化の作業が終っど!その段取りがついたかい、俺は今、東京じゃ。

 国かい、そん肥料化についてヒアリングがありよっとよ。

 帰ったらまた忙しなっど!」

 現在進行形で闘っていました。

 畜産現場と行政・・・耕す畑は違えども、宮崎復興に懸ける気持ちは同じです。

 明日、消息宣言が出される予定です。

 「一緒に頑張っど!!」

 

 

 

 

 

 

 

 


地域医療を守る2

2010年08月25日 23時15分18秒 | Weblog


 特別委員会研修2日目。

 都城市から小林市立病院、そして宮崎大学医学部付属病院にて意見交換をさせていただきました。

 小林市立病院では、西諸医療圏と県内の人口などの類似医療圏との比較資料が提示され、深刻な医師不足が社会問題となっていることの説明がありました。

      

 西諸医療圏では、昨年9月から今年の8月までに内科医9名がいなくなり、救急告示病院で内科医の常勤医は、小林市立病院1名、えびの市立病院1名、高原町立病院2名と民間医療法人1名の合計5名のみです。

 人口規模が類似する日南・串間地域と比較すると

 ○一般病床数・・・日南・串間602床に対し西諸358床

 ○救急用病床数・・・日南・串間21床に対し西諸27床

 ○勤務医師数・・・日南・串間54名に対し西諸27名

 そして

 ○平成21年度救急搬送数・・・日南・串間2457件に対し2595件

 もう解説はなくていいでしょう。

 待ったなしです!

 一人の医師にかかる負担が大きくなることで、医師が疲弊し、去っていかれる・・・この悪循環を断ち切るためにも、法律の改正も含めた改善策が必要です。

 日本は、先進国の中で、最も医師密度が低い国になっています!

 続いて、宮崎大学医学部を訪れ、医学部長、病院長、救急部長、地域医療学講座教授らと意見交換をしました。 

   

 医師を目指す優秀な学生が、地元医学部を積極的に受験してもらいように高等学校と連携を図ることや地域医療に関心を持ち、地域医療機関への配属希望者を増やすための地域医療学講座のあり方などについて様々な角度から意見が交わされました。

 現在、宮崎大学医学部付属病院は改装中で、モダンで明るい建物にリニューアルされつつあります。

    
 

 宮崎の医療もまさに今、転換期にあり、県民の明るい笑顔を守るために政治が果たさなければならない役割は日に日に大きくなっています。

 中山間地の暮らし、そして医療現場の矛盾を知る者の一人として、精一杯働いていきます!

 

 

 

 

 

 

 


地域医療を守る1

2010年08月24日 22時31分23秒 | Weblog


 医療対策特別委員会による県南調査に行ってきました。

 県内は宮崎市周辺に医療機関が集中しており、県南、県西そして県北は深刻な医師不足に陥っています。

 その医師の偏在を解消するために、県としても宮崎大学医学部に地元枠を設けるなり、地域医療再生臨時特別交付金を利用し地域医療学講座開設に協力するなどして医師確保には努めていますが、一朝一夕の効果をあげているとは言い難い状態にあります。

 また今回の視察研修先でもある日南市においても、現在勤務されている医師の負担を軽減するため医師会と連携して、初期夜間急病センターを開設されたり、救急医療相談事業を立ち上げられ、安定した医療サービス提供を実施されていました。

   

 次の研修先の都城市でも、夜間、祝祭日の医療機関を確保するため、夜間は都城救急医療センターを開設し、祝祭日は在宅当番制を実施しており、いずれも都城市北諸県郡医師会に委託し、医師会会員72名の協力により、地域住民の安心が守られています。

 また都城市郡医師会病院は、一次救急医療施設の後方病院としての二次救急医療施設であるとともに、災害時の拠点病院として活動を担う災害拠点病院としての指定を受けており、DMAT体制の整備されています。

 DMATとは災害派遣医療チームDisaster Medical Asistance Team)のことで医師、看護師、救急救命士、薬剤師、放射線技師、等で構成され、大規模災害や事故などの現場に急性期(おおむね48時間以内)に活動できる機動性を持った、専門的な訓練を受けた医療チームを指します。

      

 近年は大規模災害により住民生活が脅かされることが頻発していますので、DMAT体制整備は急務とも言えます。

 しかしまだ法整備も含め、行政側対応が遅れている現状があり、今後の議会活動に指針を与える鋭い研修となりました。

 

 

 

 

 

 


 

 


若き力1

2010年08月23日 22時38分08秒 | Weblog

 
 川南町若者連絡協議会と県庁若手職員を中心としたMfネットワークの合同勉強会が開催されました。  

    

 川南町役場敷地内の会場には50名を越える若者が集まり、口蹄疫被害からの復興策について語り合いました。  

 はじめに川南町で養豚経営をされる遠藤さんが、口蹄疫発生から今日までの闘いについて込み上げてくる言葉で語ってくれました。  

   

 「…戦争のような状況が続きました…気が付いたらとなりの農場がやられていた…どこから飛んでくるか分からない弾(ウィルス)に苦しみながら日々でした…」

 しかし、遠藤さんはグッと目を見開き

 「これからは被害者でもあり、他産業の方々には加害者でもあるという意識を忘れず、日本一の畜産地帯をつくるべく活動し、必ず復活します!」  

 と拳を固められました。  

 次に商工会を代表され中村さんが語られました。

   

 「…口蹄疫発生直後、行政は防疫に要する資材を町外業者から調達していた…地元業者を信じてほしかった…これから復興イベントをするのはいいが、イベントに来てくださるお客様を、いかにリピーターにするかがもっと大事!」  

 と前のめりで語ってくれました。  

 その後、私も発言の機会を与えていただき、復興までの生活支援策について説明させてもらいました。  

 そして今度は、参加者を7~8名のグループに分け、ディスカッションをし、“現状の問題点”“川南の魅力”を出し合い、それを繋げて“復興事業検証”を行いました。  

   

 私たちのグループには、8200頭の処分を余儀なくされた養豚農家の日高さんがいて、ディスカッションをリードしてくれまいた。

 「児湯地区に家畜がいないといことは、家畜の病気も全くないということ。

 こんな地域は全国どこのもない。

 終息宣言後の再導入時に向けてルールを定め、ウィルスレスで日本一、いや世界一クリーンな畜産地帯をつくり、付加価値のある生産、加工ができれば今まで以上の畜産県にすることができる!」

 「そのために俺達にできることはなんだ!」

 「防疫体制の常設化と県民全体で口蹄疫を風化させない取り組みが必要だ!」

 「具体的なアクションを起こそう!!」  

       
 

 各グループから発表される内容もアグレッシブなものばかりでした。  

 この取り組みは始まったばかりです。  

 語らいを継続し、必ず形にします。  

 その時は、皆さんの力も貸してください!

 

 

 

 

 

 

 

 


心有る壁画

2010年08月22日 22時23分28秒 | Weblog


 高鍋町青木地区の地域活動は以前にも紹介しましたが、またまた新たな取り組みをされていると聞き、早速足を運んでみました。

 青木地区は建設中の東九州自動車道の通過区域で、その工事中に遺跡が発見され、出土品の一部を公民館に常設展示し、地域の子どもたちの郷土学習や歴史に興味のある方々の交流の場として活用されています。

 そして今回、高速道路周辺環境整備の一環で、高速道路をくぐる生活道路の壁面に、地域の子どもたちがデザインした絵を引き伸ばして、大きな壁画を書く事業を立ち上げられました。

 私がお伺いした時には、もう子どもたちが帰ってしまっていましたが、地区の方が経過を説明してくれました。

 ご覧になってお分かりになるように、壁画はこの地区で出土した古代の品々から想像する当時の暮らしが再現されています。

      

 奥に進むにつれ、現代生活に近づいていくといった懲りようでした。 

   

 まだ片側の途中まででしたが、壁画は丁寧にしっかり描かれ、この作品に取り組む子どもたちの真剣な表情と笑顔が手にとるように浮かんできました。

 「この夏休み中には仕上げますから、お披露目会には是非来てくださいね!」

 とこの事業の発起人の高橋さんたちも満面の笑みでした。

 私たちの住む地域には独自の歴史や文化が根付いており、その流れを掘り起こし、子どもたちと共に活動しながら、語り、学び、そして引き継いでいく・・・ 

 そのことが地域興しに繋がることは、なんと素晴らしいことでしょう!

 ビルの壁やトンネルの壁面には、心無いいたずら書きが目に付きますが、青木地区の壁画には見るものをほのぼのさせる心があります。