奇跡への絆

図師ひろき

一滴

2010年01月07日 23時50分00秒 | Weblog


 あれから本を読む時間がとれるようになりました。

 今更ながら、五木寛之さんの“大河の一滴”を読んでいます。

 偶然手にした一冊ですが、内容は今の私には痛いほど染み込んできました。

 冒頭から

 「私はこれまでに二度、自殺を考えたことがある。

 最初は中学二年生のときで、二度目は作家としてはたらきはじめたあとのことだった・・・」

 「心が萎えたとき、私たちは無気力になり、なにもかも、どうでもいいような投げやりな心境になってしまうものだ。

 実際に手や足もけだるく、自分の体ではないような感じさえしてくる・・・」

 「喜ぶことと悲しむことは同じ人間の大事な感情である。

 明るい気持ちになって、すかっとした気持ちになることも大事である。

 しかし、本当に人間にとって重要なことを深刻に悩むことによっても人間の自然治癒力とか、命は活性化していくのだ、というふうに、ぼくは考えたい・・・」

 「たとえば、足もとに目を落としたとき、そこにくっきりした濃い黒い影がのびていれば、自分が背後から強い光に照らされているということに気がつくでしょう。

 上を見ることだけが光を探す手段ではないのです。

 同じように、胸を張って遠くを見ることだけが希望を見つけることではない。

 悲しいときやつらいときには、うなだれて肩を落とす。

 深いため息をつく。

 そうすることによって、自分を照らす希望の光の存在を、影が教えてくれるということもまた、ありうるのではないでしょうか。

 そう願いながら生きていくしかないと思うのです。」

 明日、議会全員協議会が開催され、私の不祥事に関する謝罪と経緯説明、そして質疑応答が行われます。

 公私多忙な折に、議員各位ならびに議会事務局の方々には、誠に恐縮でありますが、謝罪の機会を与えていたいただいたことに心から感謝申し上げます。

 誠心誠意、謝罪の意と正念を入れ替え生き直すことを伝えさせていただきます。

 


手紙

2010年01月06日 23時16分32秒 | Weblog

 数多くの年賀状をいただきました。

 ありがとうございました。

 県議会議員は、虚礼廃止の申し合わせ事項により年賀状を出すことはできませんが、届いたものに対して自筆での返礼は認められています。

 大変申し訳ないのですが、今年の年賀状返礼は控えさせていただきました。

 折を見て活動報告を届けさせていただければと思います。

 そして今日、うれしい手紙が届きました。

 前に勤めていた病院のデイケアメンバーからの心温まるメッセージでした。

 “テレビでいつも元気をもらっていたので、これからも頑張ってください。”

 “頑張りすぎたのでは・・・たまには息抜きも必要。”

 “大変なことがあっても負けずにがんばる姿から、いつもパワーをもらっています。”

 “寒い時期を乗り越えて、春を呼び込もう!”

 “ここが踏ん張りどころ!必ず今よりずっとずっと広い場所が見えてくるでしょう。ガンバレ、ガンバレ。”

 そして・・・

 “いつでもデイケアで待っています!”
 
 現場が懐かしくなりました・・・

 メンバーの方々と一緒に創り上げてきたデイケアです。

 レクレーションやスポーツ、書道に茶道、ヨガにボランティア活動などなど共に笑い、共に汗を流し、共に創り上げた居場所がありました。

 メンバーの方々は、デイケアに参加されることにより、生活のリズムを整えられ、社会的なスキルを身に付けられ、社会復帰のための準備をされます。

 私は、そのお手伝いをさせていただくスタッフでしたが、私の話を真剣に聞いてくださるのもメンバーの方々でした。

 精神障がい者の公的サービスは、身体障がい者や知的障がい者の方々と比べると格段に劣ります。

 さらには日本の障がい者サービス全般を他先進国と比較すると、いかにノーマライゼーションが形骸化していて、健常者が障がい者に保護的処遇を押し付けていることは明らかです。

 “福祉の壁は政治にあり”

 現場の苦境を知る者として、当事者や家族の方々からも多くの支援を受け、今の私はあります。

 だからこそ、ここで投げ出すわけにはいかないんです。

 反省、反省、反省を重ね、ありったけの誠意を示し、なんとしてでもここは耐えます。

 仕事をさせてください。 



助手席から見えるもの

2010年01月05日 23時50分35秒 | Weblog


 それは“安全”です。

 正確には安全運転です。

 年をとった両親が、代わる代わる送り迎えをしてくれます。

 反省、反省をしています。

 ただ今、足を止めると、そのままズブズブと沈み、自分を見失ってしまいそうにもなるので、とにかく謝罪と今後の活動について説明をさせてもらっています。

 次の目的地に向かうため車に乗り込み、腕時計を見ます。

 私が思うより、5分10分遅く、到着・・・

 しかし

 “これじゃなきゃダメなんだ!これが安全運転なんだ!”

 あらためてしっかり気付かされ、心に刻んでいます。

 今までいかにスケジュールを詰め込み詰め込み、移動していたか・・・

 助手席にのっていて不思議とイライラしません。

 心にあるのはただただ反省と感謝です。

 「お前はいつもバタバタと動き回りよって、いつか事故を起こしやせんかと気が気じゃなかったとよ。

 帰ってきて晩飯ときには眠りかぶって食いよるし、朝は立ち食いじゃったが・・・これかいは俺たちの運転じゃかい、もうあきらめてできるこつをコツコツやっていかんといかんど!」

 ・・・反省と感謝です。

 そして応対いただく方々の叱咤激励に、こみ上げてくるものをグッとこらえ車に乗り込みます。

 助手席から見えるもの・・・

 “人”が見えてきたような気がしています。

 

 

 

 

 


ご迷惑をおかけしました

2010年01月04日 23時02分59秒 | Weblog

 輝かしい新年を迎え、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

 またブログの更新ができていないにもかかわらず、数多くアクセスをしていただき、また丁寧かつ的確なご意見を多数寄せていただいていることに心から感謝申し上げます。

 アップできていないコメントもありますが、一つ一つしっかり目を通させていただき、内容は確かに受け止めさせてもらっております。

 私の年末年始は、ひたすら地域を回り、謝罪と今後の活動について説明をさせていただきました。

 今後の活動についてでありますが、今日付けで愛みやざきを離脱せていただくことになりました。

 何度となく愛みやざきで相談をさせてもらってきました。

 愛みやざきのメンバーには、大変お世話になり、また多大な迷惑をかけてきました。

 会派や議会内の役職を辞任及び会派活動の自粛、また政務調査費の返還などで責任をとらせていただいておりましたが、やはりこのまま私が会派に留まれば、更なる迷惑をかけることは必至で、他会派にも示しが付きませんので、自ら離脱を申し出ました。

 2年8ヶ月前、新人議員だけで会派を立ち上げ、時には喧嘩をしながらも肩を叩きあって頑張ってきました。

 初めての一般質問、そして初めての代表質問・・・それぞれの質問ですが、すべて自分のことのように汗を握り締め、本会議に臨み、まさに一丸となって政策を訴えてきました。

 県内各地を回っての県政報告会を通して、少しでも県民の方々に県政を身近に感じてもらいたいと、それぞれの後援会が力を合わせ報告会を創り上げてきました。

 今まで一緒に活動をしてきた仲間と別れることは辛く、一人で活動を続けていくことに対する向かい風も強くなるとは思いますが、今回の事態に対し、正念を入れ直し、出直しをする意思を理解いただくために、離脱することとしました。

 反省の気持ちを忘れることなく、活動を続けます。

 今まで以上に切に心を込めて、活動を続けます。