奇跡への絆

図師ひろき

子供たちのために

2008年11月30日 13時14分48秒 | Weblog


 新富町の祇園原地区のお祭りに参加させていただきました。

 子供たちからおじいちゃんおばあちゃんまで、約100名に方が集まっておられ、会場の公民館はびっしりでした。

 乾杯の後、挨拶をさせていただきました。

 「今、地域の行事が少なくなっていますが、祇園原は元気ですね~。地域での暮らしを守るのが行政の役目です。これからも安心してこの祇園原で暮らしていただくために、皆さんと・・・」

 「よ~し、わかったわかった。挨拶はそんくらいにして、こっち来て飲まんか!」

 「まこっちゃ!まこっちゃ!!」

 「あらためて、かんぱ~い!」

 「おらぁ、あんたを近くで見んのは初めてよ。まぁ、堅苦しい挨拶はいいかい語ろや語ろや。」

 一気にどっぷりと車座の中に、溶け込ませていただきました。

 農業の話から、県政、国政の話まで話はコップが傾けば傾くほどヒートアップしていきました。

 その中でも、老後に不安を抱える話は切実でした。

 年金は削られ、保険料は上がる一方。体が動くうちはいいけれど・・・ 介護が必要になったときは、どこか施設に入らなければならない・・・でも今の年金では施設にも入れん・・・

 などなど・・・

 その時、デンマークでの研修内容を紹介すると、
 
 「そんな国が本当にあっとか・・・」
 
 「家族に頼らんでも、いいのがいいなぁ・・・」

 「日本もちっとくらい消費税を上げてもいいかい、安心して暮らしていけるごつして欲しいもんじゃ・・・」

 「でも今ん国は、あてにはならんど・・・」

 私が、

 「いっぺんにはデンマークのごとにならんでも、宮崎からでもできることをどんどん提案して、宮崎は福祉が充実しちょるねぇと言われるごつ頑張りますかいね!」

 すると

 「あんたんような議員が増ゆっと、宮崎も変わるかもしれんね。頑張らんといかんど!」

 「はい!」


 祭りの終わりに、せんぐまきがありました。

 地区の方に混じり、私も沢山拾わせていただきました。

 拾いながらあらためて、この光景を守ることこそ政治の役割なんだと確信しました。

               




合同記者会見

2008年11月28日 22時42分24秒 | Weblog

 社民党・愛みやざき・民主党の3会派で“議員定数・選挙区に関する統一案”を作成し、合同記者会見の場で発表しました。

 統一案の内容は、議員総定数を45議席から39議席とします。

 また、選挙区を可能な限り合区(隣接する選挙区を合併し、選挙区を大きくする事)し、現在の16選挙区から9選挙区にします。

 6議席削減することは、全国でも5番目の削減率となり、議会改革が進んだ県として評価の対象となります。

 また、選挙区を合区することは、現在進行している市町村合併の枠組みを県議会選挙区が先導する事になると共に、10年後を目途に導入されようとしている“道州制(いわゆる県と県との合併)”に備えることにもまります。

 道州制では、基礎的自治体(標準的な自治体の規模)が約30万人と設定されています。

 つまり宮崎県は3~4市になるまで市町村合併が推進される可能性があります。

 そのような時代の流れの中にあっって、県議会の選挙区だけが小さいまま残るということは、時代に逆行する形になりかねません。

 議員の数が減り、選挙区が大きくなれば、中山間地の声が議会に届きにくくなるのではないかという危惧がありますが、その分一人一人の議員が能力・行動力・政策力を高め、活動をすればいいのです!

 もともと日本は議員の数が多く、議員報酬の総額は膨大なものになっています。

               

 民間企業や農家の方々が、必死で経営努力をされている中、議会や行政だけが現状を維持することは許されるはずがありません。

 今、まさに民間と政治が連携し、信頼関係を再構築し、新たな日本を創造する時代です。

 県民の方々も、旧態依然とした組織や手法にとらわれることなく、次世代のために、子供達のために行政サービスを向上させるにはどうすべきかを共に考えましょう! 

 今回の共同記者会見の内容が、広く県民の方々にご理解いただき、県民の声がうねりとなって、県政改革がさらに加速していく事を切望しています。

               


               

東北福祉大学

2008年11月26日 19時21分58秒 | Weblog


 東北福祉大学宮崎県同窓会に行ってきました。

 もう卒業して20年近く経ちますが、今でもキャンパスの風景ははっきり覚えています。

 あの頃は、福祉の専門大学は全国的にも珍しくて、宮崎から知人のいない宮城県仙台市に行くことは勇気が必要でしたが、おもいっきって行って本当に良かったと思っています。

 入学時は、養護学校の教師を目指し、社会教育学科に在籍していましたが、夏休みや冬休みに様々な福祉現場で実習をしてるときに“医療ソーシャルワーカー”という仕事に出会い、より専門的な勉強をするために、試験を受け、社会福祉学科に転科しました。

 とにかく勉強しました。
 
 卒業までに130単位を取得すればよかったのですが、在学中に取れる資格はできるだけ取ろうと、180単位以上取得しました。

 ・社会福祉主事任用資格
 ・知的障がい者福祉司任用資格
 ・身体障がい者福祉司任用資格
 ・児童福祉司任用資格
 ・中学校教諭一種
 ・高等学校教諭一種 など


 そしてとにかくサークル活動をしました。

 さらにとにかくゼミ活動に没頭しました。

 素晴らしい仲間と過した4年間は、あっという間でした。

 この前、卒業したような感覚なのですが・・・

 今の東北福祉大学は、学部・学科も増え、老人保健施設や老人福祉施設、認知症介護研究・研修センター、さらには大学系列病院などの関連施設も整備され、保健・医療・福祉を学ぶ環境としては、国内トップクラスの大学になっています。

 大学の規模が大きくなるにつれ、偏差値も上がっているようで・・・
 (早く入学しておいて良かった!)

 東北福祉大学を卒業できたことを誇りに思っています。

 
 その大学の宮崎県同窓会が都城市で開催され、来賓でお越しいただいた鈴木春彦先生や福祉の第一線で活躍されている先輩方がいらっしゃるにもかかわらず、私が県政報告とデンマーク研修の報告をさせていただきました。

 県政報告は、愛みやざきで取り組んできた議会改革の内容と9月議会代表質問の概要を中心に、デンマーク報告は、家庭医制度や在宅死制度の内容を主に話させていただきました。

 (デンマーク報告が遅くなっていますが、写真が出来上がり次第、連載しますので楽しみにしていてください!)

 これからも保健・医療・福祉の専門性を活かし、県民福祉向上のため走り続けます!!
 
          


ひろきと歩こう

2008年11月25日 12時44分11秒 | Weblog

 
 先週の土曜日に“第2回 ひろきと歩こう”を開催しました。

 寒風吹く中にもかかわらず、仲間が集まってくれました。

 午前9時、川南町トロンドーム駐車場に集合。

 「おはようございます!今回の歩こう会はひろき通信と12月3日の県政報告会の案内状をトロンドーム周辺に配ってもらいたいと思いま・・・」

 と挨拶をしていると、参加していただいている方から

 「ここらへんの商店街はもう俺が先週、配って歩いたど!だぶるかいほかんとこ配ろうや!」

 とニコニコ。

 確かに、2週間ほど前にひろき通信と県政報告会案内状を7~800枚ずつ引き受けていただいた方でした。

 同様にトロンドームに駆けつけなくても、何百枚ものひろき通信を配布してくれている方もいらっしゃいます。

 半日かけても2~300枚配布するのが限界です。

 私のために何日費やしていただいるのだろう・・・

 感謝です。感謝の極みです。


 「それでは、トロンドーム周辺ではなく、通浜の漁港と山手の地区に分かれて配布をしよう!」

 と参加者の中から段取りの声があがり

 「よ~し!そしたら俺が車出すわ!」

 「俺は山手の方に行くね!」

 と私が見守っている間に、続々と乗車が始まりました。

 「ひろき!ちゃんとついて来いよ!!」

 「ハッ、ハイ!」


 1時間半後に再集合したときには、用意していた約1000枚のひろき通信と案内状はきれいになくなっていました。

 一人でできることは小さいけれど、力を合わせれば実りが大きいことを改めて実感しました。

 第3回、第4回と今後も歩こう会を実施しますので、是非気楽に参加してください。

 そして12月3日の“愛みやざき県政報告会in児湯”に是非是非参加してください。

 どうぞ、よろしくお願いします。

          


人は自然を開墾し、自然は人を開拓す。

2008年11月24日 14時30分07秒 | Weblog
 
 石井記念友愛社の収穫祭感謝祭のお手伝いをさせていただきました。

 「孤児の父」と呼ばれた石井十次は、岡山県に開設した孤児院を、明治27年に岡山県から宮崎県木城町にある茶臼原へ大移住させます。

          

 そして十次は「自然・労作」教育を茶臼原の地に実現し、理想的な農村共同体を実現するつもりでした。

 ところが、大正3年に十次は志半ばで倒れ、その事業はいったん閉じられます。

 その後、昭和20年に太平洋戦争被災児救済を目的に事業再開。そして『石井記念友愛社』が創設され、児童養護施設や保育園も運営されることになりました。

 敷地の一角に建てられた資料館には人間国宝の芹沢介製作のステンドグラスも寄せられ、十次の偉業を称えています。
       
          

 毎年この日だけは、どんな行事よりも優先してこの収穫感謝祭に参加するようにしています。

 収穫感謝祭では、友愛社関連の保育園等で作られた野菜や米や小麦を使った料理が振る舞われます。

 とくにお勧めは野菜たっぷりの“まんぷくだご汁”!と喫茶コーナーで私が入れる愛情たっぷり“十次コーヒー”!!

  
 友愛広場ステージでは、労作展入賞者発表の後、石井十次先生の歌の合唱や保育園の園児が、病に蝕まれた地球を救うべく、勇敢に闘う遊戯“宇宙はひとつ”や“百済伝説~福智王~”が披露されました。
 
       

         

 おかげさまで、喫茶コーナーも大賑わいで、コーヒー以外にも販売していた銀杏やむかごの実は見事完売しました。

 小雨交じりでしたが、晴れ晴れしい時間が流れました。

 なにより子どもたちの笑顔が太陽よりも眩しい一日でした。

 ありがとう!ありがとう!ありがとう!

          


願いを込めて

2008年11月21日 23時50分10秒 | Weblog
 
 午後7時、県庁での仕事を終え、高鍋町内のあいさつまわりをしました。

 いよいよ10日あまりに迫った、“愛みやざき県政報告会in児湯”の参加を依頼するためです。

 会場は、川南町のトロンドームです。

 座席数650。

 一人でも多くの方に足を運んでいただくため、今、ひたすら足を運び、お願いしています。

 午後10時、帰宅。

 今度は明日開催する、“第2回 ひろきと歩こう”の時に配布していただく、ひろき通信と県政報告会案内状を三つ折にする作業を、おやじとおふくろに手伝ってもらい、今までかかりました。

 おやじもおふくをも愚痴一つ言わず、黙々と手を動かしてくれます。

 ありがとう。ありがとう。ありがとう。


 明日の“ひろきと歩こう”は午前9時に川南町トロンドーム駐車場集合です。(愛みやざきののぼり旗が目印です)

 最近、運動不足が気になっている方。

 忘年会シーズンを前に、体調を整えたい方。

 “生”図師ひろきを見たい方・・・などなど、どうぞ気楽に参加してみませんか?

 
 正直言って、焦りを感じています。

 どれくらいの方々が集まっていただけるか、不安でしかたありません。

 じっとしていると余計なことばかり考えてしまうので、今はとにかく動きます。

 願いを込めながら、明日も歩きます。

 皆さんも、どうか力を貸してください。

 
 「愛みやざき県政報告会in児湯」
 
 開催日時・平成20年12月3日(水) 午後7時から

 開催場所・川南町 トロンドーム

 参加費    ・無料

 よろしくお願いします!

       

息つく間もなく

2008年11月19日 22時35分12秒 | Weblog

 デンマークの興奮冷めやらぬまま、定例議会初日を迎えました。

 体も心も休まることなく、戦闘モード突入です。

 デンマーク奮闘記は、今後何回かに分けて掲載していきますので楽しみにしていてください。

 議会初日から紛糾する場面がありました。

 次の県議会選挙の定数と選挙区を審議する委員会が開催され、その委員会の副委員長を務めさせていただいています。

 次回選挙では、定数を現在の45議席から40議席以下にすることは決まっていますが、市町村合併がそうであったように、隣接する自治体を一緒にして選挙区を広くし、有権者の選択の幅を広くする、いわゆる“選挙区合区”をするのかしないのかやどの選挙区から何議席を削減するのかなどはいまだに結論に達していません。

 今年度中にそれらを決定し、条例化することは全会派共通理解に達しています。

 条例案を審議し、議決をしなければならないことから逆算すると、今定例議会中に合区するのかしないのか、どの選挙区から何人減らすのかは決めなければなりません。

 愛みやざき案は、すでに決まっています。

 当初私たちは、選挙区を最大限合区し、定数を36にすることを提案していましたが、各会派案との開きがあるので、選挙区を合区する方針は変わりませんが、定数を39にする修正案を提示しました。

 合区するということは、今後迫り来る“道州制”を見据えての判断です。

 道州制とは、県と県との合併です。

 国は、九州を1つの自治体にする案を持っています。

 その時に、市町村合併をさらに推進し、約30万人規模の市に移行させていく方針も打ち出しています。

 つまり宮崎県は、行政効率化を図り、行政サービスを充実させるために3~4市に統合されていく可能性があります。

 この道州制は、10年以内を目途に導入されることも示されています。

 よって今後、自治体の規模が大きくなることが想定されるのに、選挙区だけ現行選挙区で残すということは、時代に逆行することにもなりかねません。

 社民党と民主党そして愛みやざきは、選挙区は合区。定数は39。で合意できそうです。

 今議会中に、決着をみるようにしっかり汗をかいてきます。


 話は変わりますが、12月3日(水)午後19時から川南町トロンドームで“愛みやざき県政報告会”を開催します。

 4人が勢ぞろいして、議会改革や県政発展に対する熱き思いを語りますので、お時間の許される方は気軽に足を運んでください。

 入場料は無料です。

 詳しくは下記のアドレスにアクセスしてご確認ください。

 http://www.aimiyazaki.com/ai/plus/files/200810-3.pdf


心から

2008年11月16日 15時13分23秒 | Weblog
研修が終わりました。
スーツケースには入りきらないほどの『種』をもらいました。

帰国後、『種』をしっかり育て、県民の方々に実りをもたらすよう、最善を尽します。


たくさんの知識を得ることができました。

たくさんの政策を得ることができました。

そして

たくさんの友を得ることができました。

千葉先生、銭本さん、愛みやざきのみんな、そしておやじ、おふくろ…

心からありがとうございます。

感涙

2008年11月15日 11時31分56秒 | Weblog
デンマーク研修も後半になってしまいました。

分刻のスケジュールが組まれています。

夜は、デンマークの福祉制度を学ぶ、様々な国籍の方々と交流させてもらっています。

昨夜は、リトアニアの青年たちと2時間あまり政治について語りました。

この時の話の内容は、帰国後詳しく報告します。


昼間の研修のいくつかを紹介します。

知的障がい者通所作業所では経営哲学を学びました。

そこにはヒューマニズムあふれる時間が流れ、誰からも強制されない、利用者の創造力を尊重する創作活動が行われていました。

日本の同様な施設では、いかに経済活動に参加させるかに重きが置かれますが、そのようなリアリズムは健常者の決めつけ、押し付けであることを気付かされました。


高齢者グループホームでも、食事や入浴などの生活リズムは利用者が決めることは当然で、職員がサポート役に徹している姿が印象的でした。

日本では…


農業研修もさせていただきました。

養豚農家にて「デンマークランドレース」の生産行程を研修しました。

レンガ造りの豚舎は、一見民家に見えるほど、きれいな建物でした。

デンマークランドレースの全生産量の85%は海外に輸出され、その品質はワールドクラスで、もちろん日本にも輸出されているとのことでした。


そしてもう一つ、 デンマークの福祉政策に「在宅死制度」というものがあります。

この制度内容の説明を聞きながら、私は思わず泣きそうになりました。

ここまで優しく充実した制度が創れるのか…
光が見えた思いがしました。

帰国後の報告を楽しみにしていてください。

friend

2008年11月13日 09時18分28秒 | Weblog
デンマークはまもなく午前1時です。

昨日、コペンハーゲンからボウデンセという町に移動し、 バンク・ミケルセン財団が経営する「日欧文化交流学院」で研修を続けています。

ここにはデンマークの福祉制度を学ぶため、世界各国から研修生が集まっています。

その国際的な環境に飛込むことに、物怖じしそうになる時分を振り切り、恥をかく覚悟で、どんどん研修生の中に飛込んでいます。

「つくづく英会話をマスターしてて良かった!」

嘘です〓〓〓〓〓

私の英会話レベルは中学生にも劣ります。

50名ほどの研修生を前に、自己紹介をする機会をいただきました。
「こんにちは!日本から来た、図師ひろきです。私のことは“ひろ”と読んでください。一週間しかここにはいれませんが、気軽に声をかけてください。」
としっかり英語で言ったつもりでしたが、あいさつの終わらないうちに、ドッと笑いが起こったので、多分変なことを言ったのだと思います。

内容よりインパクトがあったのか、それ以降研修生とすれちがう度に

「ハロー、ひろ」
「ハイ、ひろ」

と笑顔を送られるようになりました。

私も引きつりながら

「ハイ、タック(デンマーク語で“ありがとうの意味”)」

と返事ができることに、大きな喜びを感じています。

昼間は私は別メニューの研修ですが、夜は寄宿舎で再び合流します。

合宿所のような空間で共同生活です。

そして、国際交流の場となるリビングに飛込みます。

皆さん、私の滑らかなジャパニーズ・イングリッシュに、一生懸命耳を傾けてくれます。
時間の経つのも忘れ、パソコンで私のホームページを見てもらいなが、一緒に大笑いしました。

誰かが

「明日も早いぞ」

と合図を出してくれました。

私は

「記念撮影をしよう!」

と投げ掛けると

「OK、friend」

と返ってきました。

うれしかった…

今まさに、世界最先端の福祉制度習得に懸命です。

さらに日本を遠く離れた異国のちで、友達を得られた喜びに浸っています。

来て良かった。