奇跡への絆

図師ひろき

雑感239

2012年01月31日 23時18分07秒 | Weblog


 皆さん、次の言葉の意味を当ててください!

 問1 「枝る」

 問2 「エアーイン」

 問3 「捨て寝」

 分かりますか?

 この度、国語辞典を発刊する大修館書店が、中高生が日頃使っている言葉の中から国語辞典に載せたい言葉や意味、例文を募集したところ、全国から約8万4000点の応募があったそうです。

 その中から最優秀作品賞の1つに選ばれたのが、「枝る」でした。

 意味は、“極限まで睡眠をとらないこと、寝る間も惜しんで働くこと”だそうです。

 東日本大震災以降、不眠不休で働いた枝野元内閣官房長官の頑張りから生まれた言葉とのこと。

 ちなみに「エアーイン」は、“その場の雰囲気に入る”の意味で、例文として「あの女のこたちのグループにはエアーインしにくい」みたいに使われるそうです。

 また「捨て寝」は、“テスト前日に勉強せず、早々に寝てしまう行動のこと”だそうです。

 この他にも、無駄な照明を消してまわる人のことを「明かり奉行」

 節電が好きな女性のことを「節女」などなど、時代背景や流行を上手く取り入れた新語が数多く寄せられたようです。

 私的には、やっぱり「枝る」が気に入りましたね!

 この中高生の新語ではありませんが、サッカー日本代表の中でも新語が生まれたようで、それは

 「長谷部か!」

 意味は、真面目で融通がきかない様、一生懸命やりすぎている様のことのようで、キャプテン長谷部選手が、あまりにも熱心に練習などに取り組む様子を、仲間が尊敬と軽い冗談を込めて、真面目に頑張る同僚に対し「長谷部か!」を連発しているそうです。

 これらの言葉の多くは、時代の移り変わりと共に忘れ去られていくもので、確か私が中高生の時も新語を創っては面白がっていた記憶はありますが、具体的に今思い出せる言葉はありません・・・

 「図師る」

 という新語があったとしたら、どんな意味になるかな・・・

 

 









雑感238

2012年01月30日 23時31分17秒 | Weblog

 新聞の見出しに面白いキャッチフレーズを見つけました!

 「シルバー、バリバリ」

 年をとっても働く意欲満々の高齢者の方々の活躍の場が増えているということが紹介されていました。

 シルバー人材センターなどに登録し、地域の実情にそくした活動をされ、地域貢献はもちろんのこと生き甲斐づくりに取り組まれる高齢者が増えていることは喜ばしいことです。

 例えばふすまの張替えを請け負われているシルバー人材センターでは、一枚3400円で仕上げられ、年間600件ほど取り扱われているとのこと。

 料金的には専門業者の3分の1程度と、業者泣かせの面は否めませんが、利用者にとっては有り難い設定となっています。

 うちの親父も、70歳近くになり、ゴルフに行くとき以外は、腰が痛いじゃ、胃が痛いじゃ言って、すっかり隠居を決め込んでいます…いや、いました…かな…

 親父が乗っていた車には、車椅子に乗ったまま乗降できる専用のリフトが着いていました。

 今までは祖父母を病院や施設に送り迎えするときに便利で、大活躍してくれた車でしたが、祖父母が他界してその役割を終えました。

 同じ町内で高齢者を介護されている方にその車を譲り

 「新しい車を買うぞ!」

 と宣言し購入した車は、予想外にも軽トラでした。

 私は軽は軽でも、普通の乗用車を買うと思っていたので

 「なんで軽トラやと?これじゃ二人しか乗れんは!?」

 「これかい農業をするかいいいと!どうせばあさんくらいしか乗らんは!」

 と、きたもんだ。

 ちなみにばあさんとは、お袋のことです。

 農業といっても、うちの裏に3反ほどの畑があるくらいで、今まで米を作っていた時も、お袋や私たちの働きが主力で、親父は根っからのサラリーマンでした。

 その親父がはまり込んで農業をするとは…もともと人に使われることよりワンマンにやりたい方でしたから、性格的に向いているかもしれませんが、あとは技術ですね…

 腰の重い親父の一念発起を温かく見守って、口を出さずに手伝いはしていこうと思います。


胸に刻む

2012年01月29日 23時19分18秒 | Weblog


 先日、児湯家畜市場で開催された子牛のセリに行ってきました。

 セリは午前9時から始まるのですが、私は午前7時には家畜市場の入り口に立ち、行き交う畜産農家の方々にあいさつをさせていただきました。

   

 “寒かった~”

 それでもわざわざトラックを止め、窓を開けて

 「俺どんも頑張るかい、お前も頑張れよ!」

 と温かい言葉に、じわ~っと体の真が熱くなるのを感じていました。

 セリが始まる前に、畜舎をひとまわりして生産者の方々と情報交換をさせてもらいした。

   

 今回セリにかけられる頭数は、通常の3分の1程度と少ないものの、場内は殺気にも似た活気で溢れていました。

 そんな中、知り合いで自動車整備をされている先輩がいらっしゃったので

 「先輩、珍しいじゃないですか!今日はなんでここに?」

 と尋ねると

 「親父が牛を出すのを手伝いに来たとよ・・・これで最後の牛じゃ・・・前のセリで母牛も出したかい、もうこれで本当に最後じゃ・・・親父も高齢で、もう牛を引くのがやっとじゃし、もしこけてケガでもしたら大変じゃし、俺があとをとれればいいけど、なかなかね・・・」

 まわりで飛び交う賑やかな音は一切消え、先輩のお父さんと子牛だけがポツンとたたずんでいらっしゃいました・・・

 

 「30年以上牛飼いをやってきて、口蹄疫のあとも頑張ってきたけど、ここらあたりが引き際かのう・・・」

 “まだ頑張れますよ!”

 などとはとても簡単に言えず、私もただただ子牛を撫でていました。

 緊迫した空気の中、セリが始まりました。

    

 私は購買額が表示される電光掲示板を、

 “高値連発!高値連発!”
 
 と念を送りながらにらみつけていました。

 セリは上々に推移しました。

 そしていよいよ先輩のお父さんの牛の出番です!

  

 牛を引くのは、ここまで育ててくれた感謝の気持ちを込めた先輩・・・お父さんは会場でセリを見守ります・・・

 セリ、スタート!

 拳を固め、祈りました・・・

 数字はグングン伸び、高値でセリ落とされました!

 “よかった!”そして“お疲れ様でした・・・”

 口蹄疫以降、着々と再導入を図られる生産者がおられる一方、区切りを付けられる方々も多くおられます。

 それらの方々の畜産への想いを引き継いで、畜産県宮崎を復興させて行かなければならないと胸に刻みました。

 






宮崎の宝!

2012年01月28日 23時06分56秒 | Weblog


 時間が許すかぎり、生産者の方々のところに出向き直接話を聞くようにしています。

 今回は、今が最盛期の“きんかん”農家さんの仕事場を訪問してきました。

 見てください!この立派なきんかんを!

   

 こちらの生産者は、約9反のビニールハウスで、きんかんをはじめ、マンゴーやなんこうを栽培されています。

 収穫作業はもちろん1個1個手作業のため、この日もお手伝いの方々がせっせせっせとまるまるきんかんを集められては、ハウスと選別所を行き来されていました。

   

 選別所では、まず大きさの振り分けが行われます。

  

 この選別マシーンが、なかなかの優れもので、まず目視で、傷物や汚れが付着しているものが取り除かれます。

 そして隙間がある管の上を、コロコロときんかんが転がり始めます。

  

 その管の隙間は、下のほうに行くにつれ徐々に広くなっていて、大きいきんかんほど下のほうで落ちていく仕組みになっています。

 この転がりによって5種類の大きさに分類されていくというシンプルかつ精巧な選別マシーンでした。

 そしてここからは再び手作業です。
 
  

 大きさが均等なきんかんを1個1個箱に詰めていきます。

 ここでも目視により最終チェックが行われ、立派な贈答品のできあがりです。

  

 マンゴーのハウスにも入らせていただきましたが、丁寧に枝つりがしてあり、まるで芸術作品を見ているかのような感動を覚えました。
 
 

  

 これら素晴らしい果樹を作られる生産者にも、大きな悩みが・・・

 後継者がいない・・・ということです。

 「もう歳じゃかい、誰かに引き取ってもらいたいんじゃが、娘は嫁いでしまったし、息子はおらんし・・・あと何年できるかのう・・・」

 まるまるきんかんのそばで、生産者ご夫婦の顔に笑顔はありませんでした・・・

 この素晴らしい生産技術は、宮崎の宝です!

 なんとか就農希望者や転作希望者とのマッチングができるよう、汗をかかなければならないと強く思いました。

 動きます!


雑感237

2012年01月27日 23時26分03秒 | Weblog

 野口みずき選手が、大阪国際女子マラソンを欠場することが決まりましたね…

 この大会は、ロンドンオリンピックの選考会を兼ねており、復活を期する野口選手にとってはここでオリンピック出場を決めたかったはずですが、選考レースはこれが最後ではないこともあり、見送りは英断だったと思います。

 アテネオリンピックでは、見事世界の頂点に上り詰め、小さいながらもダイナミックな走りは、見ている者に大きな力を与えてくれました。

 私も少しは走りますので、ランニングの時にどんな走りをすれば、どこらへんに負担がかかるのか分かっているつもりですが、野口選手の独特な腕の振りから繰り出されるバネの効いた走り方は、とても真似できるものではなく、金メダル獲得後しばらくは野口時代が続くものと信じて止みませんでした。

 ところが皆さんご存知の、北京オリンピック前の故障…

 オリンピック連覇が期待されていただけにファンはもちろんのこと、野口選手自身も言葉では言い表せないほどの辛い状況だったと思います。

 あれから3年半…

 途中実践復帰するも再び故障…

 それでも執念でオリンピック選考レースに標準を合わせ、リハビリと練習を積み上げてここまで来ました。

 今回の故障は、左太ももの炎症のようで、全治7~10日ほどとのこと。

 次の選考レースでの勇姿を期待します。

 野口選手の苦しみは、野口選手にしか分かりませんが、引退を考えたどん底からはい上がり、それでもいろんな不安や恐さと闘いながらも走り続ける野口選手を心から応援します。

 野口選手、強さは誰にも負けない!

雑感236

2012年01月26日 23時28分50秒 | Weblog

 明日、医療対策特別委員会が開かれます。

 今、その委員会で副委員長を務めさせてもらっています。

 今年度は、地域医療の充実とがん対策条例の制定のため委員会協議と視察研修を積み上げてきました。

 特にがん対策条例については、当事者団体や医療関係団体からの強い要望もあり、一年をかけて条例項目の一つ一つを慎重に協議し、現場の声をできるかぎり反映させる努力を続けています。

 その項目の1つに“がん教育”について触れている部分があります。

 すでに先進的に取り組んでいる自治体もあり、先日も青森県でも取り組みを紹介している記事を目にしました。

 青森県の中学校で、がん教育の授業を行った際、その前後でがんについてイメージがどう変わるのかまで調査されていました。

 それによると「怖い病気」と答えた生徒は授業前は81%であったのに対し、授業後は49%に減少。

 また「早期発見で治る」「予防もできる」と答えた生徒は大幅に増え、さらに95%の生徒が「家族にがん検診を勧めたい」と回答しています。

 あらゆる角度から、がんに対する政策を盛り込んだ条例にしていきますが、その柱の一つに“がん検診受診率の向上”を掲げます。
 宮崎はがん検診受診率は、かなり低いため、向上させるため全県的な取り組みが必要です。

 がん検診の実施主体は市町村になりますが、県民の方々がより検診を受けやすい体制整備のため、そして検診意識が高揚するような具体的な取り組みの後ろ盾となる条例及び規則整備を目指します。

 学校教育からがんに対する認識を深めてもらうとともに、家族への労りと思いやりが深まるような条例になることを願っています。

雑感235

2012年01月25日 23時36分32秒 | Weblog


 “若者よ、旅に出よう”

 というエッセイを読みました。

 そこには自転車でノルウェーからアフリカ南端まで旅をする日本人や佐賀県の大学生がアメリカで起業家精神を学ぶ修行の旅が紹介されていました。

 旅はどんな形でも刺激的で、自分の小ささ、甘さ、それらに対する焦りというような消化不良感もあり、その“引っかかるもの”との出会いそのものが若者にとっての一番の収穫であると筆者は述べています。

 その通りだと思います。

 私も今までに、アメリカ、中国、デンマーク、インドネシア、タイ、カンボジア、韓国などを巡り、様々な感動と挫折感を味わってきました。

 自分のアイデンティティを見つめなおすためには、異国の地に身を置き、その国の暮らしに身を寄せ、肌で感じることが最善だと考えます。

 今、私に見えている宮崎の将来像は、今までの旅から学んだものを通して創り上げられているといっても過言ではありません。

 先日、オランダの16歳の少女がヨットで世界一周を達成した記事を読みました。

 世界最年少記録を更新したにもかかわらず、この記録はギネスブックや帆走の世界記録を認定する委員会は、青少年を危険な冒険に駆り立てないようにするため、公式記録として認定しない方針とのこと。

 このオランダの少女は

 「自分は一体何をしているのかと考えたこともあったけれど、投げ出したくなかった!夢だった!」

 そう!あなたの旅はあなただけのものです。

 見た風景も触れ合った優しさも、すべてがあなたを形づくる大切な宝物です。

 私もまだまだステップアップしたい!

 旅の時間を創りたい・・・








雑感234

2012年01月24日 23時18分59秒 | Weblog

 


 今年のセンター試験は、トラブル続きで、多くの受験生が戸惑いと不安の中、再試験に臨んでいるようです。

 受験生の中には

 「テストの結果をトラブルのせいにしたくない!明日も全力疾走で頑張ります!」

 と力強く立ち向かう人もいたようですが、やはり“焦った”“疲れた”との不満を抱いたとしても当然のことでしょう。

 私はセンター試験を受けたことはありませんが、大学受験で仙台に乗り込んだことは今でもはっきり覚えいます。

 その当時は、全国に福祉の専門大学は3校しかなく、親戚の進めもあって東北福祉大学を受験したのですが、試験会場にたどり着くまでもに数々の難関がありました。

 まずは東京での乗り換えです・・・

 高校時代に、飛行機に乗ったことはあるものの大阪までで、東京は行ったことがなく、モノレールはもちろんのこと山手線を乗り継いで東北新幹線で仙台まで行くことは、木城の山奥で育った私にとってまるで海外旅行にでも行くほどの気合いが必要でした。

 紙にどこでどう乗り換えるかは書いていたものの、羽田空港に降り立ち、人ごみにもまれているとのんびり案内板を見渡すこともできず、とりあえず人の流れに乗って行くとモノレールまでたどり着きました。

 浜松町で山手線に乗り換え、上野駅まで・・・当時はまだ東京駅まで新幹線は乗り入れておらず、上野駅で緑色の東北新幹線に乗れたときにやっと少しホッとしました。

 仙台についてからも右も左も分からない状況に変わりはなく、何人かに道を尋ね、大学行きのバスに乗り、試験場の下見をして、なんとか旅館にたどり着きました。

 試験会場に着くまでに大冒険をし、精力をほぼ使い果たしていたので、試験当日はフワフワしていて、手応えがあったのかなかったのかそのあたりはあまり記憶していません・・・

 試験が終わって、喫茶店でご飯を食べていると、仙台ではけやき並木に電飾をする“光のページェント”というイベントがあって、その試験点灯がたまたま行われ、目の前にきらめく光の世界が広がりました。

 私はその光を見たとき

 「ついてる!ついてる!試験もついてる!」

 そして合格しました。

 今年の受験生も、トラブルが“ついてる!ついてる!”に繋がることを祈ります。

 










真面目こそカラー

2012年01月23日 23時14分09秒 | Weblog

 


 川南町で開催された河野知事の県政報告会に参加させていただきました。

 まず地元の日高町長のあいさつに始まり、知事の登場となりました。

    

 ちょうどこの日は知事就任1年と1日目で、2年目のスタートを児湯からスタートしていただいたことにもなります。

 知事の児湯からスタートは以前にもありました・・・それは知事選初日、口蹄疫の爆心地でもある川南町の畜魂碑の前からスタートきられ、勝利をつかまれたのが、もう1年前になられるのですね・・・

 会場には200人を越える支援者の方々が集われ、この一年を振り返っての知事の話に耳を傾けました。

 「・・・就任直後に鳥インフルエンザ発生、さらに新燃岳の爆発的噴火と口蹄疫からの復興のさなか、昼夜を問わずの公務が続きました・・・」

 その言葉だけを受け取っただけでは、実務の辛さはなかなか伝わってきませんが、息つく間もない激務が続いたことは間違いなく、次から次に降りかかる難題に対応しながら県全体を統率していくエネルギーたるや、それは知事にしか分からないことだとは思います。

 そして3月11日の東日本大震災以降の支援活動についても、口蹄疫のときに恩返しをと“みやざき感謝プロジェクト”を立ち上げ、被災地に職員をするなど積極的に復興対策に取り組まれています。

 また宮崎県総合計画アクションプランを策定し、医療・福祉・環境・新エネルギーなどの分野にも果敢に取り組まれ、着実な成果を上げてこられました。

 立て板に水が如く、ツルツルと話は途切れることなく伝えられ、メモを取っていても項目を整理することが困難なほど多岐にわたる話があり、締めくくりは・・・

 「私はよくマスコミの方々から、生真面目だとか、特色がなくて無難だとか評されますが、真面目に公務に取り組み、1つ1つ問題解決していく、その姿勢こそ私のカラーです!」

 と語られた時に、会場から大きな拍手がわきあがりました。

 確かに限られた予算の中で、そうそう派手な政策を打てるわけはなく、着実に県民福祉向上のために公務にあたることは立派な取り組みであると思います。

 さらにそのカラーを際立たせるような、政策提案をこれからもさせていただきます!

 














 


日本の将来のため、若者のため

2012年01月22日 23時27分20秒 | Weblog

   

 藤井民主党税調会長の講演会に行ってきました。

 今まさに社会保障と税の一体改革の真っ只中で、その中心的存在であられる藤井会長の話が直接聞けるとあって、その一言一言に集中しました。

 まず藤井会長は、最初に消費税が導入されることになった経緯から、そのとき流された汗と涙について語られた上で

 「経済成長が6%代に回復すれば、増税しなくてもすむというバカな政治家もいるが、そんな非現実的なことを語っている暇はない。

 経済成長は2%の成長が現実的で、これは景気の後退ではなく、成熟である。

 社会保障制度は、景気の動向に左右され、後退させることがあってはいけない。

 安定した社会保障制度を創るには、公平で安定した財源が必要なのです。」

 と消費税引き上げに関して、強い決意を表明されました。

 また

 「野田首相にも、絶対に退いてはいけない!と言っている。

 日本の将来のため、若者のために、命懸けでこの政策はやり通す覚悟です。」

 と語気を強められました。

 「増額分の消費税は、高齢者医療・介護・年金の下支え・子ども政策の4分野にしか使用しない。

 また国会議員の定数削減、公務員の給与削減、特別会計改革、天下り規制など行政改革をまずやった上で、2年間かけて国民の方々へ論点を明確にし徹底して説明しながら、まだ不十分であるということなら、さらなる改革を進めていく!」

 あくまでも行政改革ありきの姿勢もしめされました。

 会場で配られた資料には

 “24時間巡回型の訪問介護・看護ステーションの整備”

 “24時間体制で往診のできる在宅療養支援診療所の整備”

 “うつ病患者などの自宅訪問治療体制整備”

 “待機児童をなくすためのこども園、保育ママ、放課後児童クラブなどの整備”

 “失業保険のない人に無料の職業訓練と生活費を同時支給”

 など改革後の充実した内容が紹介されていましたが、これらの制度を現実的ものにするには、5%程度の消費税引き上げでは到底追いつかないと考えます。

 私が勉強したデンマークでは、すでに上記のようなサービスは展開されていましたが、消費税は25%、所得税も40%以上と給料のうち手取りで残る割合は3割程度であり、そこまでしてたどり着いた福祉国家でありました。

 藤井会長はさらに

 「日本は高福祉低負担と言われますが、高福祉でない分野もたくさんあります。」

 このことは全く同感です。

 日本が本当の意味での高福祉を実現するとすれば、今回の消費税引き上げは通過点ということになるでしょう。

 何よりも、国民と政治の信頼関係を醸成することが最も優先される課題であり、増税前の行政改革に大いに期待したいところです。