奇跡への絆

図師ひろき

雑感540

2013年07月14日 23時13分58秒 | Weblog

 新入社員の研修で、“ヒッチハイク”や“竹トンボ作り”など体験型研修を取り入れている企業が増えているという記事を読みました。

 これは安定志向が強いとされる“ゆとり世代”から潜在力を引き出すことが狙いのようです。

 ある企業では、強い気持ちを培ってほしいと、陸上自衛隊の駐屯地で合宿をさせるところもあるようです。

 約50㎞をヒッチハイクする研修に参加し新入社員の感想は

 「少々のことではへこたれない自信がついた」

 と、効果は上々のようです。

 確かにヒッチハイクは、勇気がいるチャレンジです。

 私は学生の時に体験しました。

 ロスアンゼルスで!

 大学4年の卒業を控えた春、友人3人とアメリカ西海岸を旅しました。

 その時、少し郊外まで足を延ばし、地元の野菜や肉、魚が並ぶファーマーズマーケットに立ち寄りました。

 行きはタクシーで、腹いっぱいマーケット内を散策した後、帰るためにタクシーを探したのですが、田舎だったということもあり、見つかりません・・・

 もちろん公衆電話でタクシーを呼ぶ術もなく、マーケットの人にタクシーを読んでほしい旨を伝えると、1時間ほど待つことになると言われました。

 「ヒッチハイクしよう!」

 と言いだしたのは、私でした。

 言いだしっぺは、なぜか自信満々に近くを通っているハイウェイまで友人を連れて行き、通り過ぎる車に手をあげて停まってもらおうとしました。

 今、考えると無茶だと思いますが、怖いもの知らず・・・と言うよりは、世間知らずでした・・・

 30分過ぎても、40分過ぎても、停まってくれる車などなく、大型トラックからは思いっきり排気ガスを浴びせられる始末・・・

 友人から冷たい視線が刺さるようになった時、救世主が現れました。

 路線バスでした。

 “ダウンタウン行き”であることが分かったので、これまた強引に友人を引き連れバスに飛び乗りました。

 しかし、これも無茶苦茶ですよね・・・

 ただダウンタウン方面に行くバスという情報だけに飛びつき、ロサンゼルスのどこを通る路線なのかは一切分かりませんでした。

 ホテル近くを通る保証もなにもないままバスに揺られ、街には戻ってきましたが、そこがどこかなど全くわかりませんでした。

 幸い・・・ホテルがある通りの看板が見えたので、とりあえず次のバス停で降りました。

 ところが見覚えあるビルや店などなく、まさに右も左もわからぬままトボトボ歩いていると・・・

 「ホテルのパンフレットを持ってる!」

 と、友人が・・・

 そのパンフレットに救われ、道行く人に場所を教えてもらい、結局5ブロックほど歩きなんとかホテルに着くことができました。

 確かにヒッチハイクは度胸がつきますが、せめて国内ですることをおすすめします・・・