芥川賞の『終の住処』が話題になっているので、これは、読んでみなくてはと思って、書店に行ってみました。
文藝春秋にも全文が掲載されているのですが、やはり、単行本として手に入れたいので、ツタヤまで行って単行本を買うつもりでした。
書店に行くと、ついつい、他のものにも目がいってしまいます。
書店に行くと予定外のものを買ってしまうので、できるだけ書店には立ち寄らないようにはしていたのですが、最近は、書籍のほうに興味が向いていて、書籍購入のために、資金を投入している現状です。
書店に行くと、あちらこちらに視線が迷ってしまって、時間ばかりが過ぎてしまいます。
あれもこも欲しいのをぐっと我慢しながら、いつものように、海外の文庫本のコーナーに足を向けてみました。
ここにもほしいものがずらっと並んでいます。
さらさらっと、文庫本のタイトルに目を走らせてみると、おやっと、思うものが目に止まりました。それは、『ベンジャミン・バトン/数奇な人生』というタイトルの文庫本です。
著者は、フィッツジェラルドとなっていました。スコット・フィッツジェラルドだろうと思うのですが、このタイトルの作品は今まで一度も目にしたことがなかったので、フィッツジェラルドという名の別の作家の作品だろうかと思ったのですが、本の最後のほうの訳者のあとがきを読むと、間違いなく、スコット・フィッツジェラルドの短編の作品集であることがわかりました。
『ベンジャミン・バトン/数奇な人生』が映画化されるということで、この短編集が翻訳されて出版されたということです。
スコット・フィッツジェラルドは純文学の作家のように思われているのですが、数多くの短編・中編の小説を書いていて、その中には、ミステリーとなどのいろいろなジャンルの作品があります。
そういったものがまだまだ翻訳されてはいません。
スコット・フィッツジェラルドが短編をけっこう書いていたということは知っていたのですが、エンターテイメント的要素の多い短編が翻訳されて日本に紹介されると、フィッツジェラルドに対する評価も変わってくると思います。
なんとなく、書店に行きたいと思う時は行ってみるものです。
そういう時は、何かが呼んでいるということです。
今回の書店行きは、大きな収穫がありました。
フィッツジェラルドの新しい短編集を手に入れ、そして、改訂版の、『夜はやさし』、『ラストタイクーン』も手に入れました。
二つの作品はすでに文庫本で所有しているのですが、改訂版ということでまた買ってしまいました。
もちろん、『終の住処』も買いました。
読後感想などは、のちほど書いてみます。
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