きまぐれ日記

高知県室戸市の地域情報と写真などの趣味の話。時々エッセイ風に。

西山台地の地質

2007年06月30日 13時14分35秒 | 室戸ジオパーク
室戸市の羽根町から吉良川町にまたがる『西山台地』は、海抜が100~270mの海岸段丘で、30万年前は、海面の下にありました。

台地というくらいですら、この西山台地はまさに、起伏のない平らな土地になっています。長い年月の地殻変動によって、現在の海抜の高さになったわけです。

海岸段丘とは、もともとは、波の浸食によってできた波食台のことです。現在の海岸のすぐ近くにある低い平らな部分は約1万年前に削られてできたもので、その上は、険しい崖(海食崖)となっていて、その上に、波食台があります。この波食台は約10万年前の侵食によるものです。さらにその上に台地があります。現在の西山台地はこの一番上の台地で、真っ赤な玉砂利があるのが特徴です。

西山台地は、迷路のようになっていて、何度行っても迷います。この台地からはきれいな夕陽が見られます。ことに、シュロの木を前景にすると、いい絵が撮れますが、場所が分かりにくいです。この場所にはまずたどり着けないでしょう。

西山台地には、灌漑用のダムが建設されているのですが、室戸市民でもこのダムのことを知っている方はあまりいないと思います。吉良川と羽根を結ぶ『ふたまた大橋』が完成してからは、ダムにも行きやすくなりました。ダムに行くには、吉良川側から、西山台地に上って、道なりに、羽根方面に進んで、『ふたまた大橋』を越えて、突き当たったところを山手側に上っていって、さらに上まで上りきったところにあります。何気に行く場所ではないので、行く方は気をつけて行ってください。

これで、室戸市地質の紹介は終わりにしたいと思います。





シュロの木を前景にした西山台地の夕陽





西山ダム




キラメッセ室戸のレストランの下の海岸から撮影。手前の岩は、タービダイト。遠方に見える山々が海岸段丘。


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室戸市母親大会

2007年06月30日 09時10分32秒 | 地域情報
第47回室戸市母親大会が開催されます。 

日時 2007年7月1日(日) 

場所 室戸市保健福祉センターやすらぎ・きらきらひろば 

受付 12:00~12:50 

全体会 アトラクション羽根『獅子舞』 12:50~13:00 

講演会 13:30~15:00 

感想・意見交流 15:00~16:00 

閉会 16:05 

記念公演 「子育ての喜び」山本万喜雄先生 

記念講演のタイトルがいいです。本来、子育ては喜びであるはずですが、子育てを放棄する母親が多くなっているように思います。だいたい、女は女として教育されてこそ、女になるものだと思います。

女であるということを意識していないから、母性が育まれず、子どもの育て方もわからず、自分の子どもをまるで何かの物体のように扱って殺してしまう事件が新聞で日々報道されているわけです。

この世に女として生まれてきたことの社会的意義は何であるのかを考えれば、自ずとどういう行動をすればいいのかわかるはずだと思います。しかし、現実には、そのことがわからずに、少子化が促進されて、新聞紙上で取り上げられる事件が日々起こっているわけです。




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JAZZCHOR FREIBURG in Muroto 2007

2007年06月29日 21時23分58秒 | イベント・祭り・コンサート
2002年に、高知市と室戸市で行われて大反響を呼んだドイツのジャズコーラスグループ『ジャズコァ フライブルク』の公演が室戸市で再び行われます。

『ジャズコァ フライブルク』は、1990年にドイツのフライブルクで結成されました。メンバーの多くはアマチュアですが、世界各地で行われたコンクールでは数々の受賞をしています。

1966年、ジャズとコーラスの国際コンクール1位。

1997年、インターナショナルツェルトムジークフェスティバル賞。

1997年、ジャズコーラスの国際コンクール1位。

1998年、ドイツ音楽協会主催ドイツコーラスコンクール1位。

2002年、世界コーラスオリンピック優勝。

驚くべき実力のジャズコーラスグループです。今回は33人のメンバーが来ます。 

日時 2007年9月1日(土) 18:00会場、18:30開演

会場 室戸市保健福祉センターやすらぎ夢ひろば  

全席 自由 入場料(税込み) 一般2,800円(当日 3,500円)、小・中・高校生1,800円(当日 3,500円) 

前売り券販売所 『鍋島書店』、『シットロト』(喫茶店)、『アント・ダイナ』(レストラン/甲浦)、『バーデハウス室戸』、『ブックス中芸』(書店/奈半利町)、『モンマートむろと』(スーパー/佐喜浜町)

主催 むろとも・ジャズコァ倶楽部 

共催 室戸市文化協会・室戸市教育委員会 

【後援】 高知県・室戸市・室戸市社会福祉協議会・室戸市友好交流協会・室戸市商工会・室戸市民合唱団・国立室戸青少年自然の家・高知新聞社・朝日新聞高知総局・読売新聞高知支局・毎日新聞高知支局・NHK高知放送局・RKC高知放送・KUTVテレビ高知・KSSさんさんテレビ・エフエム高知・シットロトジャズ研鑽夜会 

【協賛】 ドイツ音楽協会・ゲーテインスティテュート・フライブルク市・BMWご輪の会 

【協力】 ㈱サニーマート・㈱ウィル 

室戸でこういう国際的に活躍しているジャズコーラスグループを聴ける機会はそんなにないので、皆さん聴きにいきましょう。それにしも、後援・協賛・協力の数が多いです。



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カバーガール

2007年06月29日 13時16分01秒 | 地域情報
『広報むろと』の7月号の表紙に川野夏美さんが大きく掲載されています。室戸市観光特使に任命された川野夏美さんがカバーガールとなっています。広報の表紙にきれいな女性が大きく掲載されたことはかつてなかったと思います。

広報は無料で各家庭に配布されるものですから、カバーガールの重要性ということは考えていないと思いますが、有料でしたら、きれいなお姉さんが表紙に大きく掲載されていたら、手に取りたくなります。

この広報で、『よく、室戸出身ですかと聞かれるので、「そうです」と答えるようにしているんです。第二のふるさとと呼ばせていただけるように、室戸の皆さんと一緒に元気に頑張っていきたいと思いますので、引き続き、長いお付き合いをよろしくお願いします。私、将来室戸に別荘を建てたいんです』との記事が掲載されています。

ここまで、室戸をPRしてくださっているのですから、室戸市としては、室戸市の宣伝を御願いするばかりではなくて、せめて、川野夏美さんのCDでも積極的に販売促進のための助力をするべきではないのかと思うのですが、とりあえず、CDは『室戸市観光協会』、『海の駅・とろむ』で販売しています。『室戸市商工会』でも販売しているということですが、これは未確認です。近いうちに室戸商工会に出向いて確認します。

7月には室戸市の最大のイベント『ふるさと室戸まつり』が『とろむ』をメイン会場にして行われます。そのイベントのひとつとして、『室戸の川野夏美』大集合!ということで、『室戸岬』を歌うカラオケ大会も開催されます。どなたでも参加自由ですが、事前申し込みが必要です。当日の申し込みも受付します。『室戸岬』のCDをどんどん買って、歌を覚えて、カラオケ大会に参加しましょう。



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ニッポン旅×旅ショー

2007年06月29日 10時19分42秒 | 地域情報
昨日の午後9時から高知放送テレビの『ニッポン旅×旅ショー』という番組で、高知県の紹介がされていました。

やはり、高知県といえば、四万十川なのでしょうか。室戸も紹介されていましたが、やはり、室戸名物といえば、鯨料理でしょう。トコブシも紹介されていたのですが、室戸ではトコブシとは言わずに『ナガレコ』とか、単純に、『ナガレ』と言います。

確かに『ナガレコ』はおいしいのですが、けっこう、お値段が高いという印象があります。お値段が高いといえば、料亭『花月』もお高いイメージです。『おきやく』には、利用することはあります。

この『花月』のあるあたりが室戸の繁華街で、通称、『港の上』といいます。遠洋マグロ船の基地として栄えたころには、毎夜のように、あちこちで『おきゃく』が行われていました。

室戸のお店をテレビで紹介するのに、『花月』が登場することはあまりなかったような気がします。鯨料理ということで、『花月』が取材されたのだと思います。ただ、『花月』の場合は、一般の観光客が何の予約もなしに、気軽に、お昼の食事に鯨料理を食べるといったところではないような気がします。老舗の料亭ですから、それなりの格式があるように思います。

観光客が予約なしで気軽に鯨料理を食べられるのは、『キラメッセ室戸』とか、『ホテル明星』でしょう。室戸では、『鰹のたたき』ではなくて、鯨料理です。それにしても、室戸がテレビで紹介される機会が多いです。この番組で室戸が紹介されたことによる経済効果はいかほどのものでしょうか。



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海岸段丘

2007年06月28日 17時42分25秒 | 室戸ジオパーク
室戸岬と、聞くと、都市部の方は、断崖になっているとイメージするようですが、実際は、全く違います。室戸岬は断崖になっていると思って、来てみると、イメージとは違っていることに、がっかりするのでしょうか。

室戸岬には国道が走っていて、国道からすぐに海岸に降りることができます。『月見ヶ浜』の場合は、国道から少し、低いところに海岸があります。しかし。決して断崖ではありません。

『灌頂ヶ浜』の場合は、慎太郎の銅像の前から車が通れるくらいの道が海岸近くまで続いています。どこにも、断崖はありません。

断崖というのは、室戸岬灯台のある場所のイメージが強いので、室戸岬は断崖だというイメージを、都市部の方は持っているのだと思います。断崖といっても、室戸岬灯台に辿り着くまで、山肌の険しい道を歩くわけではなくて、『24番札所 最御崎寺』の山門から南の方角に坂を下っていったところに灯台があります。断崖状にはなっいるのですが、小道から海岸が直接見えるわけではなくて、何も危険は感じません。

『最御崎寺』の山門に到る参道を歩いている時、右手の海側が断崖状になっていることに気づくだけです。たとえ、参道から海側に落ちたとしても、樹木があるので、それによって、山から海岸まで落下するということはありえません。

断崖というイメージを求めるのでしたら、室戸スカイラインの頂上の駐車場の展望台に上ると、360度の大パノラマの光景が見えるので、そこから、東の方向を見ると、切り立ったような山が続いているのが見えると思います。

この山肌と海岸の間を縫うようにして、国道が走っています。室戸岬から、徳島県に到るこの道は、ストレート、カーブがほどよい間隔で連なる、ワインディングロードとなっていて、バイクフリークには、たまらないロードです。

かつて、バイクフリークだった私は、この海岸沿いの国道55号線を徳島方面にむけて、よく走りました。ほとんど信号がないので、とても気分よく走れます。

一方、視線を室戸岬の西方向に向けると、おだんごを重ねたような山がいくつも見えます。この山が世界に名だたる『海岸段丘』です。大きな地震が起こるたびに、少しずつ陸地が立ち上がっていくことによって、見事な海岸段丘が出来上がります。室戸岬の西側は、おだやかな海岸段丘が連なり、東側は切り立った山並みが連なります。

室戸岬を境にして、両極端な山並みの顔が見られるのは、とても珍しいことです。室戸市の地質はあとは、西山台地の地質について少し説明して終わりにしたいと思います。まだ、紹介しなければならないところもあると思うのですが、私が把握している範囲での紹介ということでご了承ください。




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日本フォトコンテスト2007年9月号掲載決定

2007年06月28日 10時54分49秒 | ポートレート
『日本フォトコンテスト』誌より、2007年9月号の『ファースト・ステップ』自由の部で銅賞に入賞したという知らせが届きました。

いつもですと、22日か23日頃、知らせが届くので、今回はやはり、選外だと思っていたので、今日の知らせには少しびっくりしながらも、大変喜んでいます。この雑誌は今年は2度目の掲載になります。

1度目は、違うコーナーでの掲載でした。初心者のコーナーとはいえ、『日本フォトコンテスト』に掲載されるのは、なかなか難しいようです。レベルという表現はあまり適切ではないと思いますが、この雑誌は、月例フォトコンテストを設置している写真関連の雑誌の中では最もレベルが高いのではないと思います。

普通に、うまく撮れただけでは、掲載されないように思います。何か、『ひねり』が必要な気がします。『日本フォトコンテスト』には、高知県の方の名前が何度も掲載されているようです。高知県の方はこの雑誌を中心に活動しているのでしょうか。『年度賞』の1位を獲得された高知県の方が何人かいます。写真のレベルは、高知県は、人口の割には高いと思います。

やはり、掲載されるのは、この男の子のモデルです。というか、私の場合は、この男の子のモデルでないと、掲載されないというべきでしょう。撮影現場では、あちこち動き回って、なかなか言うことを聞かないのですが、モデルとしての資質は非凡なものを持っています。

撮影場所は、いつもの、室戸広域公園のマリン球場です。身近にこの男の子のモデルがいたおかげで、何度も雑誌に掲載されることができました。ポートレートはモデルの力が90%です。カメラマンはただ、モデルのいい表情や、動きを引き出すために、ちょっとした努力(話しかける)をするだけです。

ほんとは、大人の女性のポートレートを撮りたいのですが、なかなかモデルさんには恵まれません。これからの季節は浴衣などの一重の和服で、田野町の『岡御殿』とか、北川村の『慎太郎の生家』などで撮影したいのですが、誰か協力していただけるモデルさんはいないものでしょうか。

人それぞれの楽しみ(趣味・嗜好)があると思いますが、私の場合は、やはり、ポートレートを撮影している時がもっとも幸せを感じます。写真というのは、年齢を重ねるほど楽しくなってくるもので、退職をされて、時間と経済的余裕のある方は写真を趣味にされることをすすめます。

美しいモデルさんなどを撮影すると、脳が活性化されて、若さを持続できます。健康と若さを維持する秘訣は、常に新しいことにチャレンジして、継続することです。

私の場合は、カメラ雑誌に掲載されることを目標にしています。雑誌にはなかなか掲載されませんが、『継続は力なり』です。決してあきらめずに、挑戦を続ければきっと報われます。体が動く限り、挑戦の連続です。今はうまくいかなくてもきっといつかはうまくいきます。

今、仕事とか、人間関係とか、あるいは、男女の関係とかで、何か壁にぶつかっている人に、映画の“Gone with the wind”(風とともに去りぬ)でビビアン・リーが演じたスカーレット・オハラが言ったこの言葉を贈ります。“Tomorrow is another day”




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行当岬西側のリップルマーク

2007年06月27日 13時15分08秒 | 室戸ジオパーク
行当岬の西側の新村漁港西側のこの場所では、室戸岬では見られない『リップルマーク』がいくつも見られます。

リップルマーク(ripple mark)とは、海底の砂の表面に海水の流れによってできた紋様で、それが化石になったもの(波の化石)です。このリップルマークは、行道不動の不動岩に近い場所にあります。

はじめて、このリップルマークを見た時はかなり衝撃を受けました。自然はこれほどまでに美しいものを造りだすことができるのかと、感嘆しました。この辺りには、風化によって形が崩れていますが、リップルマークと思われものがいくつもあります。

その中でもひときわ際立って、彫刻アートのようなリップルマークがあります。面積的には、さほど大きくはありません。幅が7.2メートル、最大高が1.3メートル程度ですが、繊細で色彩的にも美しいナチュラルアートです。

リップルマークといえば、徳島県海陽町宍喰浦の天然記念物のリップルマークを比較の対象にしなければなりません。宍喰浦のリップルマークは地表に出ている面積では、日本最大だと思われます。だいたい、横幅が15メートルほどで、高さは10メートルは超えると思われます。

面積では、宍喰浦の天然記念物とは比較の対象にはならないのですが、アート的な美しさで比較するなら、行道不動岩付近のリップルマークが勝っています。宍喰浦の天然記念物はまず、色彩的美しさが感じられず、造形的には、巨大な魚の鱗のように見えます。

とはいうものの、アート的な感じ方は個人的なものですから、実際に、宍喰浦の天然記念物と、行道不動岩の近くのリップルマークの両者を見てから判断してください。リップルマークは行道不動岩近くだけではなくて、他の場所にもあるので、探してみるのも楽しいと思います。





リップルマークを拡大したもの。波が流れた跡のような紋様をしています。




横幅7.2mのリップルマークの南側にあるリップルマーク。




横幅7.2mのリップルマークから少し西側にあるリップルマークと思われるもの。




上のリップルマークの少し南側。




横幅7.2mのリップルマークのある周辺。




横幅7.2mのリップルマークからは少し東側の海側のリップルマークと思われるもの。色がダークグレーです。




新村漁港に近い側にあるリップルマークと思われるもの。




徳島県海陽町宍喰浦の天然記念物のリップルマーク。国内最大規模です。


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行当岬西側のスランプ構造・岩脈・タービダイト

2007年06月27日 10時11分55秒 | 室戸ジオパーク
行当岬の西側の新村漁港西側から、行道不動(新村不動)の海岸にかけて、科学者たちを驚嘆させた、ユニークな地質がいくつも見られます。新村漁港の西側の国道の南側に駐車スペースがあります。そこから、海岸に下りる道があります。

室戸岬と並んで、国道からすぐ下りられる海岸にこれだけの地質が見られるのは世界でも類がありません。このあたりは、空間的な広がりは、室戸岬とは比較の対象にならないくらいに狭いのですが、この空間に驚くべき地質が詰まっています。

室戸岬の地層は、2,600万年前のもので、行当岬西側の地層は3,700万年前のものです。ここでは、室戸岬では見られない、砂岩と泥岩のきれいな互層(タービダイト)があちらこちらに見られます。『キラメッセ室戸』のレストランの下の海岸でも見事なタービダイトが見られます。タービダイトとは、乱泥流によって、大陸斜面に堆積した地層のことです。

そのタービダイトを横切るように、砂岩岩脈が見られます。これは、地震の化石と呼ばれるものです。地震の時の液状化現象によって、タービダイトの層を横切るように注入されたものです。この岩脈はあちこちに見られます。

室戸岬で見られた『スランプ構造』もあちこちに見られます。室戸岬の『月見ヶ浜』のスランプ構造よりも見事です。新村漁港の西側のこの場所は空間的には、さほど広くはないのですが、何の知識もなく行くと、どこに何があるのか分からなく、迷います。

ここには、室戸岬のような遊歩道がなくて、足場も悪いので注意して歩いてください。どこに、どういう地質があるのか、表示をするべきでしょうが、ここは観光地化されているわけではなくて、磯釣りのポイントになっています。ここでは、だるま夕日も撮影できます。この行当岬西側の新村漁港の西側の地質で、とくにユニークなのは、波の化石といわれる、『リップルマーク』(ripple mark)です。それは次に紹介します。





新村漁港の西側の国道の南側の駐車スペースから新村漁港側に向かって撮影したもの。




新村漁港の西側の国の駐車スペースから西の方向に下りて、撮影したもの。リップルマークは不動岩に近いところにあります。




リップルマークのある場所から、海側に向かった場所。




見事なスランプ構造が、新村漁港の近くで見られます。




新村漁港近くの海側のタービダイト。このタービダイトは、キラメッセ室戸のレストランの下の海岸でも見られます。





砂岩と泥岩が交互に並ぶ見事な砂岩泥岩互層。




砂岩泥岩の互層に対して、ほぼ直角に注入され砂岩岩脈。これは地震の化石といわれるもので、地震の時の液状化現象によって岩脈が注入されたもの。




この場所では、やや斜めに岩脈が走っています。




まるで巨大な生物の化石のように見えます。岩脈がほぼ直角に走っています。




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室戸岬の斑レイ岩

2007年06月26日 17時40分25秒 | 室戸ジオパーク
この斑レイ岩のある場所を特定するのに、数日かかりました。パンフの画像を見て、場所をある程度予想するのですが、パンフには灯台が写っていないために、たぶん、『灌頂ヶ浜』だと、見当をつけました。しかし、灌頂ヶ浜には、斑レイ岩の岩のようなものは見当たりません。

室戸市観光協会に行って訊いてみると、慎太郎の銅像の西の方だということでした。何となく、西の方ではないだろうかという予測もしていたので、2度、慎太郎の銅像の前の国道の南側にある駐車場から、西の方の海岸に下りてみたのですが、結局分からずにらあきらめたことがありました。

なぜ分からなかったかというと、斑レイ岩の岩は、国道側から見たのと、海側から見たのでは様子が全く違っていたからです。『ビシャゴ岩』と同じようなものです。国道側から見るのと、西側から見るのとでは全く様子が違います。

パンフに掲載されていた斑レイ岩の岩は、ほとんど波打ち際に近いところにありました。その岩の南側から、灯台方向に撮影していたのでした。この斑レイ岩の場所もきちんとしたマップがあれば、迷わず見つけることができたはずです。

全く何もわからない者には、この場所は謎です。せっかく室戸岬の地質に興味を持って訪れた観光客が岩の場所が分からずに帰ってしまうとしたら、室戸岬に来た甲斐がないということです。きちんとしたマップを制作してください。

室戸岬の室戸岬たる所以は、まさに、このユニークな地質にあるわけですから、この地質学的資料をピンポイントで表示したマップと解説入りのパンフを早急に、出来れば、夏休みまでに制作してほしいものです。世界遺産に匹敵するこの室戸岬の自然を見殺しにはしてほしくないです。

この斑レイ岩の紹介で、室戸岬の地質に関しては、とりあえず、終わりです。まだ抜かっているところもあるかも知れませんが、私が把握している情報の範囲で紹介しました。このブログの記事が参考になれば、夏休みに家族で、室戸岬に訪れて、貴重な地質学的資料の奇岩に触れてみてはどうでしょうか。

室戸の地質の紹介はまだまだ続きます。次は、行当岬の西側の新村漁港西側の地質を紹介します。





慎太郎の銅像の前の国道の南側の駐車場から、やや西方向に向かって撮影したものです。矢印の岩が斑レイ岩です。この岩の東側から海側に回りこんで、灯台をバックに撮影したのがトップの画像です。足場はあまりよくないので、海に落ちないようにしてください。



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