「短調じゃなくて、長調がいいな♪」
結構めげちゃうタイプなんだよね、と、
酔っ払ってちょっと弱気をのぞかせた先生が、
駅のホームで唐突にもらした音楽的なセリフ。
人生はやっぱり、暗い短調じゃなくって、
最初から最後まで長調がいい、
ということらしい。
続いて、じつはアメリカの大統領就任式の会場に行ってきた、
とクラスメイトが話しだした。
「Change!」気分が充満してて、とても明るかった、と。
まぁ基本的にアメリカ人気質って必要以上に長調だもんね、と。
長調な人生かぁ・・・と、なんだか頭の奥でエコーして、
二人と別れてからも物思いに耽ってみた。
いやー、でもやっぱり、ヒイラギ的には。
長調と短調がつながってて長調で終わるのがいい♪
なぜならば。
短調だけの人生は悲惨だけれども、
長調だけの人生も案外つまらない、と思うから。
長調から短調に転調していくときがあってこそ、
長調は幸せだったんだとちゃんと、分かる。
短調から長調に転調していってこそ、
光に向かっていく人生を実感できる。
寄せては返す波のように、
繰り返し、繰り返し、長調と短調はシームレスにつながって、
人生の小舟を運んでいく。
あんまり波が大きいと小舟はひっくり返るから、
いつの間にか転調しているような、
そしてまたいつの間にか元に戻っているような、
そんな人生が奏でられたらいい。
それでいて、最終楽章のフィナーレに向かって、
少しずつ、少ぉーしずつ、
光が強くなっていくような。
まぁでも、そんなヒイラギ的旋律も長調で終わるのなら、
結局は先生が言うように、長調な人生、ってことになるのかな。
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