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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

'21昆虫の頭・顔 ~ギフチョウ~

2021-04-04 | 昆虫

"春の妖精"と呼ばれるギフチョウが羽化する頃を迎えました。わたしは,いつもの飼育ドームに出かけ,撮影しました。しかし今春は暖かい日が続いたので,羽化がいつもより早めに進んでいました。訪れたときは,もうほとんどが羽化し終わって,活動している成虫はわずかでした。

そんなわけで全景写真はありません。あるのは産卵風景が一枚。

 

あとは頭と顔写真です。これは吸蜜中の頭部をなんとかとらえてものです。もちろんあるがままの姿であり,手で持つといったことはまるでありません。

 

菜の花で吸蜜中のところを見上げるようにして撮りました。

 

別の個体です。花粉がどっさり付着しているのが印象的です。

 

おしまいは別個体を真正面から。動きがわずかにあるので単写で撮るほかありません。被写界深度が浅いのが惜しいばかり。

 

さらに別個体です。

 

保護されて生きているって,種としてほんとうのところはしあわせではありません。これはそこまでヒトが追いやった結末です。

 


公園の春(3) ~ソメイヨシノ~

2021-04-03 | 

公園のソメイヨシノの数はわずか。それが満開間近です。どれも老木で,精一杯に咲こうとしているように見えてこころが打たれます。

毎年電車を入れて撮るのがわたしのパターンです。今年は,老木ゆえにあちこち枯れて来ているのでばっさり枝が切り落とされてしまいました。「そんななかで頑張っている確かな姿を記録しておかなくては」。ひとことでいうと,そんな気持ちです。

黄砂の影響で空気がどんより。撮影条件としてはさっぱりダメ。ダメなのですが,サクラはそんなことにお構いなく咲きます。わたしとしては天気に関係なく今を記録するほかありません。

 

黄砂が覆う空がどんより。晴れていても,遠景が霞んでいます。

 

翌日。なんとか晴れて青空が。電車が光ります。サクラの幹は風雪に耐えてきた過去を物語っています。先日の新聞に,ソメイヨシノの寿命は平均で60年と出ていました。わたしは100年と記憶していたので,もっともっと短いことに驚きました。ヒトの平均寿命より短いのですね。

 

ついこの前,知人がいっていました。「むらにあるソメイヨシノの老木に大きな穴が開いていて,放置しておけないと判断。コンクリートをどっさり入れたが,あの木,何年もつか心配」と。彼はむらの自治会長をしています。そうした木が数本あるらしいので,「若木を植えて更新することも検討した方がよいかも。同じところに植えるのなら土壌を入れ替える必要もあるらしい。ソメイヨシノは花はきれいだけど病気に弱く,気難しい品種だから」と伝えておきました。

美しい花が長く見られるかどうかは手入れにかかっています。手入れはまことに地道な作業です。

 


'21春 虫の目レンズは友 ~続 カタクリ~

2021-04-02 | 

逆光下で撮ると,花弁の線模様がくっきり。

 

花弁の色は濃かったり薄かったり。

 

花茎の全体が入るようにして撮りました。

 

落葉樹の雑木林で育ちます。腐葉土がどっさり。春先は日光がたっぷり。


こんなにたくさん咲いているのに,今回は虫の姿を見かけませんでした。ただ,ビロードツリアブを三匹,歩道のあちらこちらで見ました。ビロードツリアブはカタクリを訪れる吸蜜昆虫の一つです。

いつか,ビロードツリアブの吸蜜風景を撮りたいなあ。

 


'21昆虫の頭・顔 ~ベニシジミ~

2021-04-01 | ベニシジミ

ベニシジミが活動を始めました。これだけ暖かいと,季節を感じるのは自然な流れ。まだ産卵行動を確認していません。食草スイバで卵を探したのですが,なし。産卵が始まるまでにはまだ時間がありそうです。

せっかくなので,一頭を採取。夜間気温が下がるので活動が鈍ります。それを利用して頭と顔の写真を撮りました。

小さなからだを覆う毛がスゴイ! 

 

からだが毛の中に埋まっている感じです。

 

複眼にはわずかに個眼が見えます。しかし複眼自体が黒っぽく,毛が白いのでこのアングルではこれ以上の解像度は望めません。

 

今季,これからいろんな昆虫の顔に迫れるのがたのしみです。