自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

公園の春(9) ~続 ヤマザクラ~

2021-04-18 | 

ずっと前にも書いたのですが,ヤマザクラの花はとても清楚だなと感じます。表に出過ぎず,さりとて後ろに引き下がり過ぎず,程よい見え方だなあと思います。抑え気味の美しさが品位を醸し出しています。だから,わたしはすきです。もちろんソメイヨシノよりも。

写真を撮っているとき,ウグイスのけたたましい鳴き声が林間に響き渡りました。すぐ近くにいたのです。びっくりして,気持ちがぐっと引き締まりました。「しっかり撮らなくちゃ」「ヤマザクラが喜んでくれるように」。そんなふうに。

 

電車が来る瞬間をねらいました。といっても,ローカル線のこと,二時間に一本程度の運行です。したがって「一回一回が勝負!」といったふうなのです。構図に近景・中景・遠景を入れるのが理想です。

接写は対象物が揺れるとさっぱりです。下写真は貴重な画像になったはずなのに,花が風でわずかに揺れ失敗に終わったコマです。

 

翌日。晴れ上がったものの花弁がずいぶん散り落ちていました。季節が進んでいきます。