自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

公園の春(3) ~ソメイヨシノ~

2021-04-03 | 

公園のソメイヨシノの数はわずか。それが満開間近です。どれも老木で,精一杯に咲こうとしているように見えてこころが打たれます。

毎年電車を入れて撮るのがわたしのパターンです。今年は,老木ゆえにあちこち枯れて来ているのでばっさり枝が切り落とされてしまいました。「そんななかで頑張っている確かな姿を記録しておかなくては」。ひとことでいうと,そんな気持ちです。

黄砂の影響で空気がどんより。撮影条件としてはさっぱりダメ。ダメなのですが,サクラはそんなことにお構いなく咲きます。わたしとしては天気に関係なく今を記録するほかありません。

 

黄砂が覆う空がどんより。晴れていても,遠景が霞んでいます。

 

翌日。なんとか晴れて青空が。電車が光ります。サクラの幹は風雪に耐えてきた過去を物語っています。先日の新聞に,ソメイヨシノの寿命は平均で60年と出ていました。わたしは100年と記憶していたので,もっともっと短いことに驚きました。ヒトの平均寿命より短いのですね。

 

ついこの前,知人がいっていました。「むらにあるソメイヨシノの老木に大きな穴が開いていて,放置しておけないと判断。コンクリートをどっさり入れたが,あの木,何年もつか心配」と。彼はむらの自治会長をしています。そうした木が数本あるらしいので,「若木を植えて更新することも検討した方がよいかも。同じところに植えるのなら土壌を入れ替える必要もあるらしい。ソメイヨシノは花はきれいだけど病気に弱く,気難しい品種だから」と伝えておきました。

美しい花が長く見られるかどうかは手入れにかかっています。手入れはまことに地道な作業です。