公園でキタキチョウの卵を採取。メドハギの新しい茎が伸びてきて,その葉に付いていたのです。茎の高さは10cmかそこら。葉をようく観察して探していくと,意外にあちこちに見つかりました。
それをコップに挿しておいていると,数日後に孵化が始まりました。なつかしいシーンです。この状態になると,孵化の瞬間を見逃さないようにしなくてはなりません。口元が盛んに動くなるのが孵化の兆候です。
円い穴を開け終わって,「さあ,誕生!」というところです。
やや時間があって,こころ(?)の準備ができたと思われたとき,決心したかのように出始めます。
ゆっくり。顎を開けたり閉じたり。
頭部が出終わりました。なんともみずみずしいからだです。「おめでとう!」の瞬間です。
あとはぐーっとからだを出して,下方に向かいます。
自然界ではこうした営みが限りなく続いているのです。たった一例なのですが,室内でその一端が観察できるのは"自然となかよしおじさん"冥利に尽きます。