ソメイヨシノが開花する時期と重なるようにして山桜の花が開きかけました。
お気に入りのヤマザクラを主役にして風景写真を撮りました。このヤマザクラはわたしのほかに気に留める人なんていないでしょう。というのは,老大木のソメイヨシノに寄りかかって伸びてきた雑木のような若木で,ソメイヨシノが枯れたために伐られ,じつに頼りなさげに枝を伸ばしているに過ぎない木なのですから。花はわずか。
切り株を三脚代わりに台座にし,カメラを持つ左腕肘を切り口に固定して撮りました。早朝なので,左前方に太陽があります。左は小さな滝。右にはソメイヨシノが,そして遠くに鉄塔が見えます。
時間をずらして,同じ風景を電車を入れて撮りました。電車は向こうに走って行きました。
日を変え,走って来る電車を入れて撮りました。直前まで光が射していたのですが,この瞬間だけ雲が遮りました。そのため,右上のソメイヨシノが黒っぽくなっています。遠景の空に浮かぶ雲が気に入っています。青一色の空よりずっとすてきな感じがします。
来年も撮りたい風景です。