自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ツバメシジミ,孵化激写!(9)

2018-06-26 | ツバメシジミ

今回は,いくつかの誕生シーンをご紹介します。

真上から撮りました。卵の蓋を開け終わったときの雰囲気が伝わってきそう。でも,このアングルでは立体感はあまり感じられません。

 

この誕生シーンは,花の上から覗いて撮りました。立体感が出ています。

 

頭がすっぽりと出た瞬間です。

 

同じ幼虫が,身をぐっと乗り出しました。

 

からだをなんとか出そうとして,上向きに出て来ました。

 

花の上方向から覗き込むようにして撮りました。もうすぐ出て来そう。

 

と思っていたら,すぐに出始めました。

 

たくさんの卵があれば,いろんな写し方を試みることができます。激写といっても許されるでしょうか。 

 


ツバメシジミ,孵化激写!(8)

2018-06-25 | ツバメシジミ

純白の卵に黒い点が見えると,それは頭部。観察者にとっては孵化の始まりのサインのようなものです。それで急いでカメラ位置を決めます。

花の奥に産み付けられた卵なので,撮影には苦労が伴います。 

 

出て来る瞬間を見守る一瞬は観察者にだけ与えられた貴重な時間。観察者冥利に尽きる,といいますか。

 

いのちが躍動する瞬間です。いくら小さくてもいのちはスゴイ!

 

からだをぐうっと曲げ気味にして,殻から出ようとします。休むことなく,一気に出ます。

 

わたしだけがこんな場面をリアルタイムで見てよいのだろうかと感じつつ,ぜいたくな(?)時間を過ごしています。 

 


ヤマトシジミ,採卵から孵化まで(4)

2018-06-25 | ヤマトシジミ

6月22日(金)。朝。孵化間近な卵では,頭部がこんなに黒く見えます。

 

 

いつ穴を開け始めるかわかりません。

 

昼。葉では孵化し終えた幼虫が。

 

卵を確かめていくうちに,間もなく蓋を開け終える幼虫が見つかりました。撮影第一号です。

 

この幼虫の行動はいくぶんおもしろかったので,次回に取り上げます。

 


ナナホシテントウ,孵化!

2018-06-24 | 昆虫

ヒメジョオンやシロツメクサが生える草原で,ナナホシテントウの蛹をたくさん見かけました。アブラムシがたくさんいるので,ナナホシテントウにはきっと楽園なのでしょう。 

 

それをいくつか持ち帰って羽化を待つことにしました。しかし,出てくる瞬間を見るというのはなかなかむずかしい話です。出終わった後ならよくわかるのですが,予めどの程度で羽化が始まるのか予測ができません。動画で撮るんあら簡単でしょうが,そしてインターバル撮影もできるでしょうが,そういう手段は用いないことにしているので,運を待つほかありません。

そんななか,たった一例だけ,ほぼ出終わった瞬間を撮ることができました。

 

急いでカメラ位置を変えて撮りました。「よいしょ」という掛け声が聞こえて来そう。 

 

前脚を前に出して,出ようと踏ん張ります。

 

出てしまうと,いったん殻の上に戻りました。この後,すぐに離れて行きました。

 

写真撮影にはタイミングという運がいつも付いて回ります。今回はまあまあだったかな。

 


ヤマトシジミ,採卵から孵化まで(3)

2018-06-24 | ヤマトシジミ

6月21日(木)。薄っすらと影が見えかけました。これは近く孵化しそう。見逃したくない!  

 

 

ネットの卵にもほんの薄っすらと影が。卵の大きさはこんなもの。

 

中心部分が膨らんだ卵が一つありました。

 

孵化し始めると,もう,とんでもないほどたくさん観察できそうです・

 


ウラナミジャノメの孵化を観察したい!(19)

2018-06-23 | ウラナミジャノメ

ネットに付いていた卵で,「これはもう孵化の見込みはないだろう」と思っていたものがじつは孵化寸前までいっていたことがわかりました。ルーペで確認したときはびっくり。

頭部辺りが黒っぽく見えます。

 

からだの赤みがはっきり見えます。

 

体毛もできていたのです。

 

もっと近寄ると,毛がくっきり。 

 

改めてからだ全体を見ると,ここまで来ていたんだなあと思ってしまいます。

 

無事に誕生するって,考えてみれば,スゴイことなのですね。このいのちは惜しくも途絶えたのです。 

 


めずらしい空中ジャガイモ

2018-06-23 | ジャガイモ

地表よりも上,つまり空中部分にジャガイモができているのを見かけました。空中ジャガイモと呼んでもよいでしょう。この話題についてはこれまでにも取り上げたことがあります。

品種は過去同様アンデスレッド。この種には割合空中イモができる確率がありそうです。

 

ただイモといっても,小さな小さなもの。にもかかわらず,やっぱりイモなのです。ジャガイモのイモは茎が膨らんだものでありながら,基本的には地中で形成されます。ところが空中に栄養分が蓄えられると,腋芽が膨らんだり,はたまた……。

茎と葉が茂って暗い空間ができています。環境が地中に似通っているために,生理機能がちょこっとはたらいて土の中らしいと勘違いしたのかも。

というわけで写真でご紹介しましょう。

膨らんだ腋芽が赤いのは,イモと共通しています。

 

次の例は花茎の先,花が付いていたところにできたもの。これも赤色。

 

変形したかたちながら,頂芽も出て,イモらしい姿格好をしています。根元付近には枯れた葉も付いています。

 

なにかのしくみで,ひょっくりできた空中イモ。ジャガイモの特性のユニークさが窺えます。

 


ツバメシジミ,孵化激写!(7)

2018-06-22 | ツバメシジミ

花弁に産付される卵は数少ないのですが,その中でも表面に突き出すようにして産み付けられる例は稀でした。写真のような,いわば優雅な位置にあるのを見たのは初めてです。写真に撮りやすいし,様子もわかりやすいし,条件は抜群です。

下に薄っすらと見える影が頭部です。

 

近づいて撮りました。

 

今度は反対側から撮りました。やはり影がはっきり確認できます。からだは右回りできるようになっています。

 

 

白を表現するのはとてもむずかしいと感じています。 今回は光をなんとか味方に付けられたでしょうか。

この卵の大きさをこれまで1mmの半分程度として記事にしてきました。しかし,実感としてお伝えできていないかもしれません。写真版で撮っておきましたので,ご参考までに。

 

別の卵を。

 

 


接写,ベニシジミ

2018-06-22 | ベニシジミ

スイバを植えたポットではベニシジミの羽化が続いています。

誕生して間もない成虫が一頭,飛び立ちを待っていました。小さいながらも見事な姿に見えました。それでついつい写真に収めることに。

 

 頭部を真正面から撮りました。いつ観察しても,毛で保護されたからだつきが印象的です。

 

複眼を接写しました。個眼がきれいに並んでいます。

 

やや離れて頭部付近を撮りました。 

 

頭部先端にピントを合わせました。

 

この成虫,今頃元気に飛び回っていることでしょう。 

 


ツマグロヒョウモン,飼育ケース下の蛹化

2018-06-21 | ツマグロヒョウモン

庭で,ツマグロヒョウモンの終齢幼虫が歩いてゆくのを見かけました。近くに生えた食草スミレを見ると,ほぼ食べ尽くしていました。

それなら飼育ケースに新しいスミレごと入れて撮影しようと思い,そのようにしました。

数日経つと,蓋に前蛹になってぶら下がっていました。ルーペで様子を確認。すると,全身筋肉の伸縮が見られました。この分だと,あと1,2時間程度で羽化しそうなのです。

結局,そのとおりになりました。タイミングのよさに感謝。その場面を写真版で記事にします。

直前にからだが伸びたようになり,表皮が上に送られ始めます。

 

 

腹端に皮が寄せられていきます。

 

頭部の皮が裂け始めます。 

 

じつに滑らかな変化です。 

 

蛹はからだを動かします。それによって,皮が上方向にどんどん寄せられていきます。 

 

皮が一か所に集まると,からだをぴくんぴくんとさせてなんとか落とそうとします。

 

落ちたことがわかるのでしょう,その途端動きが緩やかになります。ほっとした感じなのです。

 

時間が経つにつれて,節が収縮して翅部分がぐんと大きくなります。

 

これで設計図どおり垂蛹が形成されました。