自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

部分日食を見るイベント中止,でも

2019-01-06 | 日記

1月6日(日)。今日は部分日食がありました。それで,勤務するミュージアムでは,日食を観察するイベントを計画していました。

わたしは,木漏れ日を観察する小道具をつくってこの日を待つことに。木漏れ日といっても,夏のように葉の間から漏れる日を観察することはできません。それで穴の開いたモノ,穴を開けたモノをいくつか準備したのです。木漏れ日に代わる,”穴漏れ日”といってもよいでしょう。

そのうちの一つ,そっと小道具に忍び込ませておいたものが下。日が照っていた先日,白い紙に太陽像を結んでみました。今日は,欠けた太陽像が並ぶはずだったのですが。

 

今日,あいにくの曇り空,時折小雨が降る天気模様。それでイベントは中止に。残念! しきりに空を眺めているうちに,日食が始まっているはずの時刻を迎え,その後時が過ぎて行きました。

外を気にしているうちに,なんとわずかな時間帯,雲のスクリーン向こうに太陽が見えたのです。真っ白い太陽です。「やったー!」。こころが躍った瞬間でした。コンデジを手に外へ。それで雲の向こうに見える太陽を必死に撮影。

 

 

あまりにも幸運! 雲が減光フィルターになり,太陽のシルエットがくっきり。

 

わずか10分あまりの観察でした。

 

イベント中止は惜しい限りでしたが,天から思いがけない贈り物があったのでした。次回の日食は今年の暮れ12月26日に起こります。そのときを首を長くして待つことにします。