自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

今冬のマンサクと昆虫(18)

2017-03-13 | マンサク

もう春なので,ほんとうならタイトルの❝今冬❞を外すべきなのですが,今シーズンという意味でこのシリーズを続けます。

3月⒔日(月)。今冬,マンサクは十分わたしの目をたのしませてくれました。そろそろ花弁が散りかける頃です。そんな今日,キアシブトコバチが訪れているのを目にしました。なんと懐かしい! 黒地に黄色い斑点紋様が特徴的で,後脚が大胆に膨らんだ姿。一度見たら忘れることはできません。花にぎゅっとつかまって,なにやら栄養を補給している模様です。摂食行動にちがいありません。

 
移動中に写真を撮ると,顎に餌が! 前脚も使って口にしている様子です。これは花の一部のようで,たぶん削り取る感じで剥がしたのでしょう。

 
食べ終わると,別の花に入って行きました。ここでも鋭い顎で花の組織を剥がしているのでしょう。


出て来たら,頭部には花粉がどっさり。蜜に関心がなくとも,送粉者のはたらきをちゃんと果たしています。 

 
また移動して行きました。こんな風景をじっくり撮影させてもらえるなんて,ありがたいありがたい。

 
かなりの時間,この花の集団で食餌行動を続けました。そうしてある瞬間,萼片に登って行き,翅をパッと広げました。その瞬間,目にもとまらぬ早業でどこかに消えて行きました。

 
これらの写真はコンデジを使って写したものです。コンデジには昆虫の動きに手早く応じていけるよさがあります。今回,このすぐれもののありがたみを痛感しました。