3月3日(金)。
手元に一昨年と昨年に採種したホッカイコガネの真正種子があります。ジャガイモは厳密にいえば自家受粉を嫌う植物なので,ホッカイコガネになった果実から取り出した種子は純正のホッカイコガネの遺伝子を引き継いでいなくて,ここにはほんのわずかに他品種の遺伝子情報が組み込まれています。限りなくホッカイコガネに近いけれども交配種になります。いい換えると,芽生えるのは品種改良がなされた新品種とみなせるわけです。
素人が品種改良の初歩をたのしめるなんて,なんともおもしろい!
採種後2年も経過している種子がはたして発芽するのか,興味津々です。
蒔くのはポットと育苗箱の両方にしました。種が小さいので,今回は大ざっぱな蒔き方のままにしておきました。種子も選別せず,一カ所の播種数も適当です。昨年の経験から発芽率が80%に達することがわかったので,厳密な栽培は必要ないと判断したのです。
10日後には発芽の兆候が現れるのではないでしょうか。