自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

フキノトウ。いいな,この苦味

2017-03-06 | 日記

啓蟄を迎え,どんどん春がそこここに匂い始めました。

公園で知人と話しているときに彼から出て来たことば。「木が春の色になりかけたなあ」。見ると,遠くのヤナギの枝がぽっぽっと黄緑っぽく着飾った感じです。まちがいなく芽ぐみ始めたのです。「ああ,いいなあ」。思わず呟いていました。ヤナギは冬の寒さとしっかり向き合ったからこそ,今を迎えることができたのです。

家の片隅で,フキノトウが地面からちょこんと頭を覗かせています。


なかには花を開き始めたものもあります。これも冬の寒さと対峙し,耐えたからこそ,今日を迎えることができたのです。


例年のように,簡単調理でこのいのちをありがたくいただくことにしました。

『春苦味,夏は酢の物,秋辛味,冬は油と合点して食え』 。この教えどおりの味が舌から伝わってきました。早春の味はまことに鮮烈。感謝。

新しい季節が訪れ,再び草やら虫やらに出合えます。いそがしくなります。それを思うとわくわくしてきます。