古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

『サザエさんの東京物語』  

2022年03月22日 16時19分24秒 | 古希からの田舎暮らし
 昨日書いたように、〈集団自決〉の本のまえで、まだ/モゾモゾ/ウロウロし/しています。
 いまNHKのBS放送で、『サザエさん』の漫画家・長谷川町子の朝ドラ『マー姉ちゃん』を再放送しています。図書館で長谷川洋子の『サザエさんの東京物語』という本を見かけて借りました。そして一気に読んでしまいました。
 本の著者・洋子は、漫画〈サザエさん〉を書いた町子の妹です。朝ドラでは三人が仲よく暮らしているようですが、家を建てて引っ越したときに、結婚して二人の女の子をもつ妹の洋子は、引っ越さなかったそうです。そこから姉二人(町子/まり子)と深い溝ができてしまいました。母親が亡くなったとき、姉のまり子は「妹の洋子には母が亡くなったことを絶対に知らせるな!」と周囲に厳命したそうです。
 母親が死んだことを妹には知らせるな! ギクッとします。洋子は10億といわれる母の遺産の分配も、50億超といわれる姉・町子の遺産分配でも〈相続放棄〉したそうです。テレビの朝ドラでは垣間見えない、肉親のすさまじい葛藤。ことばがありません。
「我が家がそういう兄弟でなくてよかった」と思うしかありません。財産はありませんけど。
 気を取り直して、あの集団自決の本を読むことにします。
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