古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

喪中ハガキが届きます。

2010年12月11日 09時32分57秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 師走になり、喪中ハガキが舞い込みます。
 先日、ぼくと同年輩の方の奥さまが、まだ60歳代で亡くなられたという喪中ハガキが届きました。丹波の田舎に住み、いまは農業に精を出しておられる方で、奥さまはとても元気に、多方面で活躍しておられました。ぼくらが田舎暮らしをしようと空き家を探しまわった頃には、いろいろと相談にのっていただき、一時はその方の近くの空き家に移住しようと考えたこともありました。
 それだけに机上に置いたままのハガキを何度も見て「なんで? どうして?」という思いが心に引っ掛かったまま数日をすごしました。
 蟹の季節になったので8日9日と宮津に一泊旅行をしました。舞鶴道を走りながらまたあの喪中ハガキを思い、せめて仏壇でも拝ませてもらおうと途中で高速道を下りました。お訪ねして聞けば、11月の下旬に病死されたとのことでした。今年になって病気が見つかり、一度は完治して退院したのに10月に脳に転移しているのがわかり、ひと月足らずの入院で亡くなられたというのです。幅広く活躍しておられた奥さまでしたので数百人の会葬者があったそうですが、それにしてもなんということか。
 旅先でもふと思い出してしんみりしましたが、いずれどこの親子にも、夫婦にも、別れはやってきます。心の備えがあろうとなかろうと。そして残された者は。どのようにでも、とにかく生きていくしかありません。そしてやがて自分の番がくる。
 生きるって、つまりそういうことなのですね。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする