hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

骨太な技術

2011-01-09 21:41:52 | sax関係
年末から時間のある時に3オクターヴの音階と、学生の頃あまり練習することができなかったエチュードを練習している。

3オクターヴの音階については追って詳しくご紹介したい。
今はミュールの「53の練習曲」に取り組んでおり、ベーム、テルシャック、フュルステノーが書いた元々はフルートの為につくられたエチュードの盛り合わせ。
すべてをしっかり練習している時間がないので、指使いと難しい個所のチェックだけを大まかに行っている。

3人の作者のどの曲がどの人なのかは書かれておらずわからないが、ある程度は調性に準じて規則的に並べられており、全三巻にわたって各巻の最初は簡単な調性から始まって徐々にシャープやフラットがバランス良く増えていく。
ちなみに長調が28曲、短調が20曲、そして短調から同主調へと転調していく曲が5曲となっている。

ベルビギエによる「18の練習曲」、テルシャックによる「日課技術練習曲」、スースマンによる「30の大技術練習曲」はフルートから、フェルリングによる「48の練習曲」はオーボエから、「多様な練習曲」はヴァイオリンからというように、ミュールは色々な楽器のエチュードをサックス用に書き改めており、それらを通じて基本的な和声進行や難しい調性に慣れて、骨太に技術を身に付けていくのだろう。

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