hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

梅干しのしわと口角

2014-09-28 00:06:05 | sax関係
今日も洗足で音楽教室のレッスン。

土曜日のレッスンは一名だけなので、その後には自分の練習時間に充てた。
年々、色々な仕事や機会をいただき、ありがたいことではあるが、そんな中で何よりもゆっくりと練習する時間が貴重な時間となってきた。

昔はできなかったことや、無意識にできていたことを、意識的にできるようにすることが、最近の練習の課題となっている。

今日気が付いたことはアンブシュアで、状況に応じて一時的に、また瞬間的に「梅干しのしわ」をつくることと「口角を下げる」ことだった。
これまでも「梅干しのしわ」は意識していたが、「口角を下げる」ことは無意識だった。
特に私は受口で、ただでさえ息が上向きに入るので、低音がひっくり返らないように、ダークな音色を引き出せる奏法を意識的につくることは、これからも重要になってくるだろう。

初級者が、「梅干しのしわ」をつくらないということは、まずは安定したアンブシュアと音をつくるために大事なことだ。
そして上級者にとって、「口角を上げる」ことは、音色に華やかさと艶を出すために必要なことだ。

どちらも、状況によっては、その常識が崩れることもまゝあるだろう。
写真は12月に演奏する予定の悲愴的変奏曲。